「松本智津夫死刑囚の教え、まだ信じている。師弟関係、続いている」オウム高橋克也被告 第36回公判

2015-03-27 | オウム真理教事件

【オウム公判】「教え まだ信じている」現時点での謝罪拒否 被害者遺族ら高橋被告に直接質問
 2015年3月26日 22時15分 産経新聞
 地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第36回公判が26日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。
 夫を地下鉄事件で失った高橋シズヱさん(68)が被害者参加人として、元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(60)について、「帰依しているか」と高橋被告に直接質問。高橋被告は「教えはまだ信じている面もある」と答えた。高橋被告が現在も麻原死刑囚への帰依を認める証言をしたのは今回が初めて。
 地下鉄事件の裁判で遺族による被告人質問もこれまでになく、シズヱさんは検察官側に立ち、約25分間質問した。被害者・遺族への謝罪の気持ちを尋ねると、高橋被告は「もう少し深いところまで考える必要があり、言葉だけのものではいけない」と現時点での謝罪を拒否。関わった事件の後悔については、心境が揺れ動いているとした。
 監禁致死事件で死亡した目黒公証役場事務長、仮谷清志さん=当時(68)=の長男、実さん(55)も高橋被告に直接質問。謝罪の時期について問うと、被告は「一連の事件は一生自分についてまわるので、これから一生考え続けたい」と述べた。
 この日は、VX事件で重傷を負った「オウム真理教家族の会」会長の永岡弘行さん(76)の証人尋問もあり、永岡さんが「あなたを知るすべての人を悲しませないでくれ。分かったら返事してくれ」と話すと、被告は「はい」と応じた。地下鉄事件で妹が今も後遺症に苦しめられている浅川一雄さん(55)らの意見陳述も行われた。
 この日で実質的な審理はほぼ終了。31日に論告求刑、4月1日に最終弁論が行われ結審する。判決は4月下旬に言い渡される。
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オウム高橋被告「師弟関係続いている」 被害者尋問で明言
 日本経済新聞 2015/3/27 1:34
 オウム真理教元信者、高橋克也被告(56)の東京地裁(中里智美裁判長)の裁判員裁判は26日、被告人質問で被害者参加人らが尋問した。被告は元教団代表、松本智津夫死刑囚(麻原彰晃、60)について「(師弟)関係は続いていると思っている」と述べ、現在も影響下にあることを明言した。
 地下鉄サリン事件被害者遺族の高橋シズヱさん(68)が被告に「教団を脱会したのか」と質問。被告は「自分の認識では教団のほうからクビになったが(松本死刑囚の)教えはまだ信じている面もある」と述べた。
 東京・目黒公証役場事務長拉致事件の被害者遺族の仮谷実さん(55)が「我々は謝罪をどれくらい待ったらいいのか」と質問すると、被告は「どれくらいとは言えないが、この一連のことは一生自分について回るので一生考え続ける」と答え、謝罪の言葉は避けた。
 続いて地下鉄サリン事件の別の被害者遺族らが意見陳述し「厳正な処罰をしてほしい」と求めた。公判はこの日で証拠調べの日程をすべて終了。31日の次回公判で検察側が論告求刑し、4月1日に弁護側が最終弁論を行い結審する。
 閉廷後に東京・霞が関で記者会見した高橋さんは「被告が目を合わせて答えてくれたので尋問してよかった」と感想を述べた。仮谷さんは「罪を真剣に受け止めるにはまだ時間がかかるだろう」と話した。
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