小沢氏、参院選へ危機感
時事通信2013/01/20-17:17
生活の党の小沢一郎氏は20日、盛岡市内で開かれた達増拓也岩手県知事の後援会会合であいさつし、夏の参院選について「このまま迎えて、自民、公明両党とそれに擦り寄る勢力を合わせると、本当に参院も旧来の自民党支配に戻ってしまう」と危機感を強調した。
小沢氏は「大変なご迷惑とご苦労をお掛けしてしまった。本当に申し訳ない」と述べ、「日本未来の党」として戦った昨年の衆院選での敗北を陳謝。「(民主党への)政権交代ですごろくの上がりのところまでいったが、(自公両党の政権復帰で)振り出しに戻った」と語った。
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小沢一郎氏来県し参院選への決意語る
IBC岩手放送 (2013年01月20日 18:42 更新)
「生活の党」の小沢一郎衆議院議員がきょう達増知事の後援会の会合に出席するため岩手を訪れ、夏の参議院議員選挙への決意を滲ませました。
会合で来賓として挨拶に立った小沢氏は、「日本未来の党」として惨敗した去年の総選挙を振り返り「力が至らず皆様に迷惑をかけ申し訳ない」と支持者に陳謝しました。
また夏に行われる参院選に向けては、「反撃の第一ステップとして全力であたっていきたいと考えている」と話し、巻き返しへの決意を滲ませました。
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小沢氏 参院での自公過半数阻止に全力
NHK NEWS WEB 1月20日 17時30分
生活の党の小沢一郎衆議院議員は、盛岡市であいさつし、ことし夏の参議院選挙について、「反撃、反攻の第1ステップとしたい」と述べ、自民・公明両党が過半数の議席を獲得する状況を阻止するため、全力で取り組む姿勢を強調しました。
この中で、小沢氏は、「昨年の衆議院選挙はがっかりした結果だったが、今の状況でこのまま夏の参議院選挙を迎えると、自民・公明両党とそれにすり寄る勢力を合わせれば、参議院も旧来の自民党支配に戻ってしまう」と述べました。そのうえで、小沢氏は、「内外の情勢が非常に難しいときに、旧来の自民党よりも、ある意味で危険な政権が衆参両院とも過半数をとることになったら、いったい日本の将来はどうなってしまうのかと非常に心配している。当面は、夏の参議院選挙を、まずは反撃、反攻の第1ステップとして、全力で当たっていきたい」と述べ、参議院選挙で、自民・公明両党が過半数の議席を獲得する状況を阻止するため、全力で取り組む姿勢を強調しました。
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〈来栖の独白2013/01/20 Sun. 〉
私はいわゆる小沢裁判を理解し、弊ブログでもカテゴリーを設け、厖大なエントリ<政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア(1128)>を挙げて支持してきた。昨年12月16日の選挙では、我が家は全員、小選挙区も比例も[日本未来の党]に投票した。
>反撃の第一ステップとして全力であたっていきたい
[日本未来の党]分裂の頃から例えば森ゆうこ議員の言辞にも具体が消え、抽象的言葉を駆使されるようになった。本日の小沢氏の「全力で」も、然り。惨敗の「根本的な」理由を見極められることが先決、肝要だが・・・・。
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参院選まで半年 東北、17人が立候補準備
河北新報2013年01月20日日曜日
7月21日投票が有力視されている参院選まで半年となった。東北の6選挙区で改選される7議席に対し、現時点で17人が立候補の準備を進めている。自民党は昨年末の衆院選に続く勝利を目指し、衆参のねじれ解消を狙う。民主党は戦略の再構築を急ぐ。みんなの党、日本維新の会など第三極勢力の動向も焦点で、立候補予定者はさらに増えそうだ。
改選数は宮城選挙区が2で、青森、岩手、秋田、山形、福島の各選挙区は1。福島は定数減で2から1に減り、これまで自民、民主両党が議席を分け合ってきた構図が一変する。
青森は生活の党現職の平山幸司氏(43)が再選を目指す。自民は新人で県議の滝沢求氏(54)を擁立し、共産は新人の吉俣洋氏(38)が挑む。維新の元県議が意欲を示している。民主、社民も人選を急ぐ。
岩手は民主現職で前復興相の平野達男氏(58)が3選を狙い、共産新人の菊池幸夫氏(53)が挑む。小沢一郎氏(衆院岩手4区)が率いる生活も立てるとみられ、自民も1月中の擁立を目指す。社民は2月末をめどに結論を出す。
宮城は、民主が4選を目指す現職の岡崎トミ子氏(68)1人に絞って党再生を懸ける。自民は公認候補を決めていないが、現職の愛知治郎氏(43)が3選へ意欲を示している。党県連は23日に擁立人数や公募を実施するかどうかを決める。共産は新人の岩渕彩子氏(29)を立てる。みんな、社民も人選を進める。
秋田は再選を狙う民主現職の松浦大悟氏(43)と、自民新人で県議の中泉松司氏(33)が立候補する。勢いづく自民に対し、民主は非自民勢力の結集が課題。
山形はみどりの風現職の舟山康江氏(46)が再選に挑む見通し。共産は新人の太田俊男氏(59)を立てる。自民は候補者公募の党員投票を行い、2月4日に公認候補を決める。民主も擁立する方針。幸福実現の城取良太氏(35)も立候補する。
福島は自民現職で少子化担当相の森雅子氏(48)と、民主現職の金子恵美氏(47)がそれぞれ再選を狙って激突する。共産は新人の岩渕友氏(36)を擁立する。2007年参院選は森、金子両氏が議席を分け合った。定数減で現職同士の激烈な生き残り戦が予想される。幸福実現は酒井秀光氏(45)を立てる。
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◆ 小沢氏が代表再登板も 生活の党 26日に結党大会/小沢裁判とは何だったのか 摘まれた首相の芽 2013-01-03 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
小沢氏また決別、7度目の党は7人(永田町ライブ)
2012/12/26 20:日本経済新聞
過去20年間、つねに政界の中心にいた小沢一郎氏が26日、自民党を飛び出してから7つめの政党へ籍を移すことになった。衆院選直前に結党した日本未来の党を、嘉田由紀子代表が「小沢さんのグループと分かれることになる」と分党方式による決別を宣言したからだ。7度目の党は、小沢氏を含めて衆院7人の構成となりそうな気配だ。
両者の対立が激化したのは25日夜だった。小沢氏を顧問とする人事案を示した嘉田代表に、小沢氏に近い議員が反発して共同代表案を提案。混乱を収拾しないまま首相指名選挙に臨む事態にまで行き着いた。
結党当初、小沢氏のことを「使いこなす」と余裕をみせていた嘉田代表は「小沢さんと連絡がとれない」と不信感を隠さなくなった。「連絡がとれなくなる」ことを経験したかつての同志は多い。自民党竹下派の幹部から細川護熙元首相、公明党の市川雄一元書記長……。その中でも、嘉田氏の1カ月は最短記録だ。
1993年に竹下派分裂の同志である衆院36人、参院8人を中核に自民党を離党し、新生党で非自民政権をつくった小沢氏が所属する党はその後、新進党―自由党―民主党―国民の生活が第一―未来と、分裂のたびに党名が変わってきた。
亀井静香氏も離党を表明したため、衆院の小沢グループは現段階で7人。もっとも近かったのは小渕連立政権から離脱し、自由党が分裂した時だが、その際も軽く2桁は超えていた。今回は8人いる参院議員も、6人が今夏に改選を迎える。党をかえるたびに生き残ってきた小沢氏も、次の展望が開けそうにない。
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◆ 小沢一郎氏は「このままだと大政翼賛会」と言うが/ ただ単に戦争回避ではなく、「平和」の質が問われている 2012-12-11 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
小沢一郎氏「このままだと大政翼賛会に」 初の首都演説
スポニチアネックス2012年12月11日 06:00
日本未来の党の小沢一郎前衆院議員が10日、4日の公示後初めて東京都内で街頭演説を行った。
公示日は愛媛県内の山間で遊説をスタートさせ、序盤に郡部を回り都市部へと支持の波を広げる得意の「川上戦術」を今回も展開。この日は中野駅前を皮切りに、墨田区の東京スカイツリー前など6カ所で演説を行い、「聞き慣れない政党名だと思うが、ずっと言い続けてきた“国民の生活が第一”の政治信念はまったく同じだ」と訴えた。
報道各社の情勢調査などで同党は劣勢で、「報道では自民党が勝利すると言われ、日本維新の会も民主党幹部も選挙後は自民党と連携すると言っている。こんな筋道の通らない話はない。このままだと戦前の大政翼賛会になってしまう」と批判。また、自民党の安倍晋三総裁について「首相の時には(ブレーンらが)核武装論議をすると言っていた」とした上で、自民党時代から“犬猿の仲”の日本維新の会の石原慎太郎代表についても「石原なにがしも核武装の話をしている。危なっかしい多数派が形成されてしまう」とけん制した。
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〈来栖の独白2012/12/11 Tue. 〉
>大政翼賛会
>「石原なにがしも核武装の話をしている。危なっかしい多数派が形成されてしまう」(スポニチアネックス)
朝日新聞12月10日の記事によれば、「核武装とか、『この国はけしからんからやっつけろ』とか。そんなことで国民の命と暮らしを守れるのか」」「自立することと軍備を拡大し、核武装までする、そして、他の国々と対決するということは、全然別の話だ。ただ単に、口先だけ勇ましいことを言って、本当に国民の命を守れるのか、国土を守れるか」と、ある。
来たる衆院選挙の主な争点は、[日本未来の党]の主張によれば、消費税増税・卒原発・反TPPの3点で、これに脱官僚政治などが続くようだ。「憲法」については触れていない。これは、如何なものか。
尖閣諸島周辺には中国の船が出没し、公然と「核心的利益」を表明している。中国の覇権主義の触手は、日本にだけではない。チベットやウイグルは既に中国の圧政下にある。周辺諸国との摩擦が絶えない。北朝鮮はミサイルの打ち上げを表明した。
小沢氏の「ただ単に、口先だけ勇ましいことを言って、本当に国民の命を守れるのか、国土を守れるか」との言葉を、そのまま氏に問い返したい。
このまま中国の言いなりになっていれば「戦争」だけは回避できるだろう。しかし、それは、この国がチベットのように、ウイグルのように、中国の属国になるということだ。憲法9条は戦争回避・軍事放棄を掲げてきた。占領国アメリカが押しつけ、望んだ「従順な被占領国ニッポン」であり続ける道筋を謳っている。そのように日本は戦後半世紀以上を生きてきた。米国は憲法改正させぬように、と改正には議会の3分の2以上の賛成を必要とするとした。
が、そのアメリカが、近年、日本の憲法9条、非武装に頭を悩ませている。アメリカでは、改憲を望む声が日増しに高くなっている。アメリカの国力の衰弱に反比例するように、中国の軍拡が目覚ましいからだ。加えて、中東など世界的規模で反米の波が高まっている。
このような国際社会のなかで、「平和」の質が問われている。ただ単に戦争が無ければよい、というものではないだろう。国家・国民の主権が尊重され、他国からの支配を受けないことが、真っ当な国としての要件だ。
「戦争放棄」を謳う憲法によって集団的自衛権を行使しない日本を、世界は決して尊敬していない。ハード・パワーを出さず、ソフト・パワーで体よく利ザヤを稼ぐ日本を、世界は卑怯だとみなしている。これが国際社会の現実である。護憲を声高に主張する人々には、国際社会の動向に疎く、独り善がりが多い。例えば北朝鮮についても、彼の国が世にも貧しい暮らしをしながら技術立国であることを、どの程度認識しているだろうか。
小沢氏は2009年に団を組織して訪中した。習近平氏を天皇さんに会わせたのも、小沢氏である。民主主義を断固認めず、核心的利益・覇権国家を標榜してやまない彼の国を鳩山内閣(実質・小沢政権)は「正三角形」と称して「日米中が対等に付き合う」と言った。国際社会とは、そのようなものではない。常に、力と力を見せ合い、戦っている。外交のひと言先には戦争がある。戦争を回避したいなら、属国・被支配を国民(未来=子孫)に強いる覚悟が要る。核武装は戦争のためではない。戦争抑止としての核の存在理由がある(核に転用できるという意味での原発の存在理由がある)。
国とは、国土・領海・主権、固有の文化が守られる「国家」でなければならず、国民は何人からも支配されず、尊厳が守られねばならない。
附けたりを一つ。
第2バチカン公会議は現代世界憲章78のなかで次のように言う。《平和とは、単なる戦争の不在でもなければ、敵対する力の均衡の保持でもありません》。
聖書に示される「平和」(シャローム)の本来の意味は「傷付いた部分のない状態」のことである。戦争がなく一見「平穏」に見える戦後日本は、聖書のメッセージから見れば、必ずしも平和とは言えず、国民は平和ボケ(仮想平和)に陥っていただけなのかもしれない。自分の周りのあちこちに、差別され軽んじられ痛む人がいるとしたら、それは「平和」ではない。国と国との関係においても、戦争はなくとも支配する国と支配される国とに分かれるならば、それは「平和」ではない。平和とは、「小さくされた人」を守るために戦うことだ。支配されたり、見下されたりしてはならない。旧約聖書(エレミア6・13-14)は次のようにいう。
《 身分の低いものから高いものに至るまで、
皆、利をむさぼり、預言者から祭司に至るまで、皆、あざむく。
彼らはわが民の破滅を手軽に治療して、
平和がないのに「平和だ、平和だ」と言う。 》
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◆『憲法が日本を亡ぼす』古森義久著 海竜社 2012年11月15日 第1刷発行
はじめに 国家が国民を守れない半国家
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◆ 『日本の悲劇 怨念の政治家小沢一郎論』中西輝政著 PHP研究所 2010年04月15日発行
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関連: 「独裁者」の肖像 小沢一郎「天皇観」の異様 小沢が突き進む「民主集中制」への道
中西 輝政(なかにし てるまさ)京都大学教授 文藝春秋2010年2月号
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◆ 【小沢裁判とは何だったのか】検察官たちの謀略戦 / 裁判がなければ首相になっていた / 政治家の金銭感覚 2012-11-14 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
特集ワイド:座談会・小沢裁判とは何だったのか 摘まれた首相の芽
毎日新聞 2012年11月14日 東京夕刊
資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡り、政治資金規正法違反(虚偽記載)に問われた「国民の生活が第一」代表、小沢一郎氏(70)の控訴審判決で、東京高裁は1審の無罪判決を支持した。「小沢裁判」とは何だったのか。ジャーナリストの鳥越俊太郎、弁護士の小町谷育子、日本BS放送報道局長の鈴木哲夫の3氏に論じてもらった。【構成・瀬尾忠義】
◇法律論とモラル混在−−日本BS放送報道局長・鈴木哲夫さん
◇「推定有罪報道」検証を−−ジャーナリスト・鳥越俊太郎さん
◇1審無罪は控訴制限を−−弁護士・小町谷育子さん
−−「小沢裁判」は1、2審とも無罪となりました。
鳥越 私は、この裁判は一部検察官たちの謀略戦だったと思っている。民主党が政権を取ると見られていた09年の総選挙直前に西松事件があった。東京地検特捜部は、金に絡む問題があるとみて捜査したがうまくいかず、陸山会事件で続けた。検察審査会を使って裁判に持ち込み、有罪にしようと考えたのではないか。しかし謀略は裁判所で木っ端みじんに砕かれた。
小町谷 検察の謀略説はよく聞くが、はたしてどうか。強制起訴になれば裁判所が検察官役の指定弁護士を選任する。つまり、検察が自らのコントロールが及ばないところに事件を投げ出してしまうことになる。検察が「きっと何か出てくるに違いない」と捜査していたのは間違いないが、強制起訴は意外な展開だったのではないか。
鈴木 小沢問題は法律的な問題と政治的なモラルの二つのテーマが常に入り乱れて進んできた。小沢氏は法律論を説明したが、市民感情としてはモラルの話を求めていた、というズレがあった。どちらかに軸足を置いてしっかりと見れば真実がもっと明らかになったはずだ。
−−メディアは「小沢氏は有罪」という印象を与える「推定有罪」のスタンスで報じてきた、と批判されました。
鳥越 推定有罪は、日本のメディアの持っている大きなマイナスポイントだ。一連の報道は読者らに「小沢氏の無罪はおかしい」というイメージを植え付けた。メディアはその責任をどう取るのか。無罪判決が確定したら報道の検証が必要で、場合によっては謝罪すべきだ。
小町谷 残念ながらメディアがきちんと推定無罪で報道した例を今まで見たことがない。唯一の例外が、郵便不正事件で逮捕、起訴されたが無罪となった厚生労働省の村木厚子氏の判決前の報道だ。
鈴木 政治家の裁判では、新聞社は社会部と政治部が取材するが、「小沢嫌い」で一致していることが多い。無罪判決を報じても「政治責任はこれからだ」という記事がセットになる。そうすると小沢氏は永久に悪者なんですよ。
鳥越 土地購入時に提供した4億円の出所について説明責任を果たしていないと批判されたが、私は「父親の遺産相続」で説明は足りていると思う。ただ、庶民感覚では億単位の金を相続できるのは異常で、ここが疑わしいという発生源になっている。
鈴木 小沢氏は「証人喚問でも何でも出る」と言った時がある。強制起訴前の10年6月だ。国会で説明するラストチャンスだったが、菅直人首相(当時)がチャンスをつぶした。4億円と聞くと驚くが、新人を選挙で当選させるには1人1億円と言われる。小沢氏は新人の面倒をみて、09年衆院選の民主党の大勝につなげた。弁護するわけじゃないが政治には金がかかる。小沢氏のお金の使い方に光が当たらないまま、ここまで来てしまった。
小町谷 説明はそれなりにしたと思う。事件のことを話せば公判に影響するかもしれないという危惧は持っていたはずだ。刑罰が待っているかもしれない被告に、どこまで話せと言えるのかは難しい。発言は政治的に利用される可能性があり、そこまで説明責任が求められる必要はないだろう。
鳥越 小沢氏が「検察が調べても起訴できるだけの材料はなかった。これに勝る説明責任はないだろう。でも分かってもらえない」と言っていたのが印象的だった。
−−政治的な影響は?
鈴木 大きい。裁判がなければ、政権交代時の民主党代表だったので多分、首相になっていただろう。「この3年間がなかったらなあ」と漏らしたこともある。一方で小沢バッシングで、地位を高めたり、支持率を高めてきた人たちがいるという構図だ。
鳥越 無罪判決は出たが、勝ったのは検察だ。陸山会事件で、東京地検特捜部の田代政弘検事(当時)が作成した捜査報告書のうそが明るみに出るなど検察も失うものがあった。しかし小沢氏にダメージを与え、首相にさせないという点で成果を上げた。
−−「検察の暴走」が明らかになった裁判でもあった。
小町谷 村木さんの事件で証拠改ざんなどが行われていたので、田代元検事の捜査報告書のうそには驚かなかった。米国は法曹一元なので、裁判官、検察官、弁護士は全て同じ法曹倫理で規律されるが、日本では最近まで検察官に倫理規定がなかったことが問題だ。また、検察審査会が強制起訴した6事件のうち1、2審で3件の無罪判決が出ている。検察が起訴できないとしたものを起訴すると判断した根拠が今後問われる。
鳥越 検察審査会の制度は危ういと感じた。審議は密室だ。地検が起訴できない事件でも、素人に起訴に相当するような材料を見せて起訴を促すように恣意(しい)的に審査会を導いたら、政治生命を奪うことなどは簡単だ。
小町谷 検察内部の審議も密室だ。繰り返すが、検察審査会による強制起訴では、控訴の是非が問われている。これをきっかけに、一般の刑事裁判でも1審で無罪判決が出た時は検察官控訴を制限するような仕組みを検討してもいいのではないか。今回の事件がこの問題を考えるきっかけになればいい。
−−今後の政治行動をどう見ますか。
鈴木 次の総選挙後に第三極の受け皿になろうと考えている。小沢氏は中小政党のトップとサシで会ってきた。政治スケジュールを実は着実にこなしている。
鳥越 小沢氏は自分が表に出てやる時代ではないと感じている。有識者らに呼び掛けて新たな動きを作り、裏方に回る。橋下徹大阪市長、石原慎太郎前東京都知事の連合のようなものではないリベラルな第三極を作り、民主、自民に勝つ戦略を描いているのではないか。
鈴木 その方向で動いているはず。実際に立候補者として財界や有識者の名前が挙がっている。みんなの党の渡辺喜美代表、国民新党を離党した亀井静香衆院議員とも連絡を取り合っているだろう。
小町谷 市民は、政権交代で失望したので政局や権力闘争を冷ややかに見ている。生活を安定させてくれる人は誰なのか、という観点で選挙に臨むと思う。第三極みたいな話が出てきてもおいそれとは乗れないのではないか。
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◆ 『小沢一郎 語り尽くす』TPP/消費税/裁判/マスコミ/原発/普天間/尖閣/官僚/後を託すような政治家は 2011-11-20 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 【政治家の金銭感覚】 田中良紹の「国会探検」 2012-01-13 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
田中良紹の「国会探検」 政治家の金銭感覚
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◆ 小沢一郎元代表の「暗黒人民裁判」は、実は「市民感覚=貧民感覚裁判」だった2012年01月12日
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◆ 『誰が小沢一郎を殺すのか?』カレル・ヴァン・ウォルフレン著 角川書店 2011年3月1日 初版発行
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◆『アメリカに潰された政治家たち』孫崎亨著(小学館刊)2012年9月29日初版第1刷発行
p93~
第2章 最後の対米自主派、小沢一郎
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◆ 日本の民主主義化の芽をつんだ“小沢一郎 暗殺事件”~今様政治家暗殺事件 2012-12-23 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢一郎氏 2012年は最後のご奉公、文字通り「最後」と語る/人間・小沢一郎「最後の大構想」 2011-12-29 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢一郎妻に「離縁状」を書かせた男 2012-12-24 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢家の悲劇「妻・和子の手紙」の真相 週刊ポスト2012/7/6号(2012年6月25日発売) 2012-06-25 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 震災遺族として 黄川田徹:誓いの選挙戦 「〝股裂き状態〟にした。これが小沢先生のやり方なんです」 2012-12-23 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢「王国崩壊」/黄川田徹氏は当確直後、和子夫人に「お陰様で当選できました」 2012-12-20 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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◆ 小沢の恐ろしさ 「国民の生活が第一」衆院選岩手3区に佐藤奈保美氏 ~民主残留 黄川田徹氏に刺客 2012-10-12 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
◆ 「日本未来の党」岩手1区 達増拓也知事の妻陽子氏 擁立 小沢氏が直接、説得 2012-11-30 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
◆ 「夫のため」刺客に 岩手1区『生活』達増知事夫人 出馬/ 民主・階猛氏の妻は「陽子さん、かわいそう」と涙 2012-12-01 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア
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