二つの本堂、初詣客ら困惑 総本山と前住職の対立続く寺
朝日新聞デジタル 志村英司 2016年1月5日7時12分配信
写真・図版 右が高野山側の寺務所が用意した「八事山興正寺」のお守り(500円)。左が前住職側が実効支配する興正寺のお守り(1千円)
穏やかならぬ新年を迎えた、高野山真言宗の別格本山、八事山興正寺(やごとさんこうしょうじ、名古屋市昭和区)。土地売買をめぐって総本山金剛峯寺(和歌山県高野町)とこじれ、総本山側は昨年に「興正寺連絡寺務所」を真向かいに建てた。「二つの本堂」に初詣客らは戸惑う。
・プレハブ本堂で高野山総本山が法要 罷免の前住職に対抗
三が日、興正寺の参道には10軒ほどの出店が立ち、境内で羽根つきをする親子の姿もあった。寺によると「例年と変わらぬにぎわい」。古い破魔矢を納めに来た名古屋市の男性(75)は「あちらには足を運ばない。お参りした気にならんでしょ」と話した。
「あちら」とは、道路を挟んで立つプレハブの寺務所。総本山側は、一昨年に罷免(ひめん)した前住職による興正寺の実効支配が続くため、寺務所を檀信徒(だんしんと)向けの窓口として設けた。弘法大師尊像をまつる本堂もある。
寺務所は初詣向けに、道路に面して「厄除開運不動尊」を置いた。三が日で数百人が訪れ、「お大師様を連れて早く興正寺に行きたいですね」という声や、「宗教戦争はいかん」という批判があったという。
5日は興正寺の縁日。参道に店が並ぶ一方、寺務所ではぜんざいを振る舞う。(志村英司)
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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高野山が興正寺前に「プレハブ本堂」設置
中日新聞 2015/11/26 朝刊
プレハブに設けた本堂の落慶法要を営む僧侶ら=25日、名古屋市昭和区で
八事山興正寺(やごとさんこうしょうじ)(名古屋市昭和区)の梅村正昭(せいしょう)前住職が高野山真言宗の総本山、金剛峯寺(和歌山県高野町)と対立し、罷免されながら寺を実効支配している問題で、後任として高野山が派遣した添田隆昭(りゅうしょう)特任住職(68)が二十五日、寺の真向かいに新設したプレハブで会見した。プレハブに本堂を設け、二十六日から僧侶が常駐して檀(だん)信徒からの相談や法要など、寺の役割を果たしていくと発表した。
◎上記事は[中日新聞]からの抜粋・引用です
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