閣僚に聞く---山下貴司法相「死刑 裁判所判断を尊重」 2018/10/14

2018-10-14 | 死刑/重刑/生命犯

閣僚に聞く 山下貴司法相
 中日新聞 2018/10/14(日) 朝刊
死刑 裁判所判断を尊重
---外国人労働者を受け入れる新たな在留資格創設に向けた検討が進んでいる。
 「深刻な人手不足を踏まえ、即戦力となる外国人材を受け入れ活躍してもらう制度。不法就労などの問題を発生させないよう在留状況を正確に把握する必要がある。一方、国として一定の責任を持って外国人を支援することが大事だ。管理と共生を両立させなければならない」
---受け入れる業種についての考えは。
 「それぞれの業の所管官庁と協議し制度全体として決めていく。必要な技能水準や日本語能力を含め検討していると聞いている」
---受け入れ開始は来年4月。国民理解をどう広げる。
 「まず国会で制度の趣旨や内容について理解してもらえるよう全力を尽くす。法案が成立したら、法務相のホームページなどで積極的に周知していきたい」
---死刑執行に対する姿勢は。
 「死刑判決は、極めて凶悪かつ重大な罪を犯した者に、裁判所が慎重な審理を尽くした上で言い渡すものだ。執行は慎重な態度で臨む必要がある一方、法相としては裁判所の判断を尊重しなければならない」
---再審請求中の死刑囚の執行に対する考えは。
 「再審請求自体は法令上、死刑執行を停止させる理由には当たらない。棄却が当然予想される場合は執行を命ずることもやむを得ない」
---嫡出推定を見直すため法務省が今月、研究会を発足させる。
 「嫡出推定制度を中心とした親子法制の他にも、家族法制についてさまざまな指摘がある。国民の意識や社会情勢の変化を踏まえ、必要な検討をしたい」

 ◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖)
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〈来栖の独白 2018.10.14 Sun〉
 法務大臣となって先ず訊かれるのは、死刑(執行)の問題。山下貴司法相の場合、気楽なのは、向こう2年ほどは死刑執行命令書にサインしなくてよい、ということだろう。あの鳩山邦夫元法務大臣でさえ、気の重かった死刑執行命令。
 * オウム死刑囚など16名の死刑執行を命令した上川陽子法相「明鏡止水」  13名の死刑執行を命令した鳩山邦夫法相「私でもオウム死刑囚の執行は躊躇する」  
 * 「最も凶悪な事犯だと思うから、宮崎勤元死刑囚を執行すべきと私から指示した」鳩山邦夫氏 JNN 2010/12/13
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2018年10月03日 10時11分
山下新法相「国民の胸に落ちる法務行政を」「死刑廃止は適当ではない」 
 10月2日に第4次改造安倍晋三内閣が発足し、新法務大臣に元検察官で弁護士の山下貴司衆院議員(53)が就任した。同日夜に初登庁し、法務省内で記者会見に応じ、「国民目線でわかりやすく、国民の胸に落ちる法務行政を行うべく、職責を果たしていきたい」とした上で、死刑については「廃止は適当でない」とした。山下法相は、岡山弁護士会所属。司法修習44期。
 山下法相は、1965年生まれ。検察官として東京地検特捜部などで勤務後、法務省職員や外交官、司法試験委員(憲法)、慶応大学法学部講師などを歴任。
 2012年に初当選し、現在3期目。再犯防止推進法、改正ストーカー規制法、空き家対策措置法、リベンジポルノ防止法などの議員立法に関わった。自身のホームページで「党内では「ミスター議員立法」とも呼ばれています」と紹介している。2017年8月からの上川陽子前法相時代には、法務大臣政務官を務めた。
 山下法相は会見で、安倍首相からの指示内容を紹介。新たな外国人在留資格制度への対応や外国人による医療保険利用の適正な運用確保、差別や虐待のない社会に向けた人権救済の推進、司法制度改革の推進などを課題として提示されたという。
 会見のやり取りの中で、見解を示す場面も。死刑の存廃については、国民世論の多数が極めて悪質・凶悪な犯罪に対して「死刑はやむをえない」としていることや、多数への殺人や強盗殺人が発生していることから、「死刑廃止は適当ではないと考えている」とした。
 家族法制への取り組みについては、「非常に深い論点を含むもので、国民の理解・支持なしに進められない」「国民の皆様の考えを受け止めながら考えていきたい」と述べるにとどめた。
 山下法相は、石破派の所属で、同派からの唯一の入閣者。会見では、安倍首相から「新しい国づくりに向けて頑張ろう」と声をかけられたことを紹介。当選3回での大臣起用に「大抜擢との声もあるが」と聞かれると、山下法相は「身にあまる重責」とした上で、法律実務家や政治家としての経験をふまえて、全力を尽くす考えを示した。
(弁護士ドットコムニュース)

 ◎上記事は(弁護士ドットコムニュース)からの転載・引用です
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衆議院議員 山下たかし公式サイト 
安倍首相が山下貴司法相を抜擢した理由 2018.10.2
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