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神戸連続児童殺傷事件 手記『絶歌』 閲覧制限へ 兵庫県立図書館

2015-06-18 | 神戸 連続児童殺傷事件 酒鬼薔薇聖斗
〈来栖の独白〉 「現物がまだ届いておらず」というのだから、肝心の内容を知ろうともせず、制限しようとしている。公共の図書館が、である。当該図書館だけでなく、『絶歌』については、扱わない書店もある。これは、明らかに間違っている。言論表現の自由を侵している。本の良し悪しを判断するのは読者であって、書店は、裁判所が発売禁止した本以外は店に並べ、読者のニーズに応えるべきだ。そうやって、読んで戴ければ分かるが、本著には、心無いことも危険なことも書かれていない。己が罪を身に沁みて自覚し、懸命に人の道を生きようとする姿があるばかりだ。 同著に係る社会の様相は、もはや「私刑」と云っても過言ではない。被害者・遺族という絶対的な存在が先ず出版に「否」を出され、直ぐに世間は元少年Aに対して、まるで「総いじめ」、集中砲火の様相で呼応した。「苛め」と伴走して、元少年Aの本名・居所探しと、「印税やるまいぞ」の大合唱。人の心の暗部を見せつける。このような時、私がいつも反射的に思い出す聖句がある。「ヨハネ19章6,15」だ。思考停止した、圧倒的多数による死刑コール。   6 祭司長たちや下役どもはイエスを見ると、叫んで「十字架につけよ、十字架につけよ」と言った。15 すると彼らは叫んだ、「殺せ、殺せ、彼を十字架につけよ」。  元少年Aが今、どのような気持ちでいるか、案じられてならない。総いじめは、どうぞ矛を収めて戴きたい。このままでは、彼は自裁する。真摯に活路を求めて手記を書いたのだから。どうか、殺さないで戴きたい。 . . . 本文を読む