6月25日(木)の2時間目、K教諭による3年生の「学び合い」の授業を全職員で参観しました。今年度から全面実施される学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び」の実践が求められています。本校も昨年度に引き続き、子供達の深い学びができるよう、取り組みたいと思います。今回は、国語の授業ですが、教科書から「花火」という詩を取り上げ、子供達が深く読み取っていきます。
詩の題は「はなび」漢字でも書けるのになぜひらがななのかな?
「私が読みたいです。」「僕は花火になります。」4人とも自分が詩を読みたくて仕方ありません。
「これは、いつの詩かな?」「夏。」「花火って、『さく。』って言う?はれつするんじゃないの?」「持つ花火かな?打ち上げるものかな?」「手持ちは『バチバチ』って言うよ。打ち上げは『バーン』だよ。」
たった9行の詩を、感じたまま読み取っています。気になる言葉を追究していきます。
「今」ってあるけど意味を辞書で調べてみよう。「今」の意味って「少し前のこと」という意味もあるよ。
いつの間にか議論に夢中になり、黒板に出てきて、自分の考えを書き始めました。
アッという間に4人が黒板の前に集まり、自分の考えを主張しています。
教師が思っている以上の展開を見せてくれました。明日続きをしますがK先生からびっくりするような発言がありました。この詩は「夏の詩ではない。」という発言。子供達も先生達も気になって仕方がありません。さあ、次回の学習はさらに盛り上がるでしょう。
45分間、子供達は自分の思考を止めず、議論していました。そして、根拠を持って自分なりの考えを言い、話し合いが停滞することはありませんでした。これからの未来を生きる子供達はAI(人工知能)に負けない力を身につけていかなければなりません。1つの課題を多面的にとらえ論理的に考える思考力、どの方法が課題を解決できる方法なのかを選択できる判断力、そして、自分の考えを相手に伝えることができる表現力、これらの力を身につけられる授業を学校では実践していきたいと考えております。コロナ禍の状況ではありますが、保護者の皆様にも、ぜひご覧いただきたいと思っております。