kamekutobu

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続・Audio Alchemy DTI pro32

2020-11-11 19:07:29 | オーディオ
「オーディオカテゴリー」ではアクセス数が一番多い。
「デジタル製品は新しいものが良い」と思っています。
かと言って、次から次へとは買い換える訳にはいきません。
今でも現役で活躍中です。

上が本体(表) 下が電源部

Audio Alchemy製品の特徴はその多くが別電源です。
オーディオ部と電源部を別にするメリットは大きい。


電源

電源部は本体より重い。つまり、それだけ電源部に力を入れているのです。
今の小型で安価なデジタル機器はUSBで別の機器から取ったり、
別電源が付いていても、汎用品と思われるものを流用したチープなものが多い。

新品価格は忘れましたが、10万円は超えていたと思います。廉価品ではありませんでした。


上が本体(裏) 下が電源部

右半分が入力部 左半分が出力ぶ


本体(裏)右半分 デジタル入力側


別電源ケーブルを接続

あれ、画像ボケてます。
一番右側が別電源との接続端子 DIN?
その左隣がアンバランス入力端子。その左隣が光入力端子。その隣は特殊入力端子??
自分はアンバランス入力端子を使っています。


本体(裏)左半分 デジタル出力側

右側から特殊出力端子?? その左隣がバランス出力端子。その左が光出力端子(ST端子)、その左がアンバランス出力端子
自分はバランス出力端子を使っています。
次段で繋ぐ RME Fireface UFX入力 とバランス接続しています。

◯Audio Alchemy DTI pro32の概要

CD黎明期を過ぎ、次のステップに移る時代に生まれた製品、DDC(デジタルデジタルコンバータ)です。
DAC(デジタルアナログコンバータ)と名称を比べれば分かりますが、DDC自体はあってもなくとも良いのです。

流れ込んできた濁流を貯水池に一旦蓄え、そこで落ち着かせ、清流にして流す役割をする。「デジタル信号の整理整頓」です。
濁流は過剰な表現です。デジタルエラー補正効果もあるのでしょう。
入れて音は大きく変わった。発展途上にある当時のDACの欠点を補ったのかもしれません。


Audio Alchemy DTI pro32 稼働状態 下段は CELL0 ETUDE(パッシブアッテネーター)

押しボタンが2つ 左が入力切り替え用、右が位相切り替え用 中央の2つの灯が現在の状態(同期)を示している。
入ってきた信号を任意のビットに変換し、ビット変換による音色の変化を簡単に試すことが出来ます。
16、18、20、22、24ビットに変更できます。
切り替えには、上の二つの押しボタンの組み合わせで行い。各ランプの点灯により確認します。

◯自分の利用方法

CD規格:44.1khz 、16ビット
現在のCDプレイヤー、DACはこの元の信号をアップサンプリング機能を持つものが多いようです。
オーバーサンプリング、高ビット変換で音は変化しますが、音が良くなるとは限りません。
DTI pro32で24ビットに変換、更にRME Fireface UFXで176.4khzに変換し、DACに送って使っています。

音は良くなったかどうかはブラインドエストしたら分からないと思います。

LUXMAN PD-350

2020-11-11 07:41:19 | オーディオ
ラックスマンのLPレコードプレイヤー

重い! 兎に角重い!!
移動は諦めて、設置場所で撮りました。


LUXMAN PD-350 全景 (アクリルカバーを閉じた状態)

シッカリしたカバー(蓋)です。ラックスのレゴが入っています。

往年のラックスファンは「LUXMAN」ではなく、「LUX」の呼称に馴染みがあります。


PD-350 全景 (アクリルカバーを上げた状態)

◎PD-350の特徴
①LPレコード吸着式
LPレコードとターンテーブルの間の空気を抜き、LPレコードがターンテーブル(重量は9.5kg)が一体化する。
吸着時にLPレコードの反りが修正され、回転時の波打ち現象が軽減されるので、カートリッジのトレース時の上下動は減ります。
これはトーンアーム、カートリッジの負担を減らし、その能力を活かすことができます。

*LPレコードを重量級のスタビライザー(重石)を乗せ、押さえつけても、LPレコードの端はフリーです。歪み矯正効果はあまり期待できません。

LPレコード吸着の利点に着目したのはマイクロとラックスでした。
マイクロ方式は吸引ポンプを常時駆動方式。ポンプの稼働音が気になりました。
ラックス方式は吸着力が弱まると再稼働する方式。普段は音はせず、稼働時の音も静かでした。

②ターンテーブルの構造
アルミと黄銅鉱(真鍮)のハイブリッド
金属は固有の共鳴音があります。爪で弾くと分かります。一度鳴ると、鳴り止むまでに時間が掛かる。
その共鳴音をカートッリジが拾う可能性がある。
一般的な対処方法は、ターンテーブルの上に厚手のゴムシートを載せる方法
ガラス、銅、マグネシューム等を使った製品がありました。
ラックスは異種金属を組み合わせて、この響きを軽減しているのです。

③ターンテーブル駆動方式
ベルトドライブ 
ダイレクトドライブ方式と比較し、モーター軸への負担が少ない。重量級のターンテーブルが使える。
ターンテーブルの下に磁気発生源がないので、カートリッジへの影響が少ない。
駆動ベルト:純正品は伸びの小さいアラミド繊維製ベルト 今は、汎用品のゴムベルトを使っています。

④別電源(エアー吸着回路内蔵)
交流電源は本体から離して、装置のS/N比を改善している。
またエア吸着回路が別なので、稼働時の振動も回避される。

④トーンアーム
アームレス仕様。好みのアームを選んで付ける。
各社特有の取り付けアームに合わせた仕様のトーンアームベースは別売。


水平方向から

真鍮?製の立派な脚が付いています。


専用別電源(レコード吸着回路内蔵)

別売品です。
電源部を本体と離して置くことができるので、S /N比の向上に役立っていると思われます。
レコード吸着装置が組み込まれています。吸着力が落ちると、自動的に動作する。
吸着力を維持している時は動作音はしません。吸引時も存在を忘れるほどです静かでした。
経年劣化のため、吸着システムは故障してしまいました。普通のウエイトで押さえていました。


本体背面の様子

別電源と繋がる電源コード、吸着用のエアーホースが出ています。


右側からの画像

ピカピカに磨き上げられた天然木とヘアーライン仕上げのアルミ板のコンストラストが美しい。

・トーンアーム
SAEC WE-407  Wナイフエッジ、スタチックバランス型。

LUXMAN PD-350の概要は「オーデイの足跡」 https://audio-heritage.jp/LUXMAN/player/pd350.html をご覧ください。

・追加情報
その後、既存の吸着システムを諦め、外部に吸着ポンプを設けることにより、LPレコードは吸着できています。

*LUXMAN PD-350  吸着システム復活 2020-10-11 13:07:31 | オーディオ

◯オマケ(寄り道)

LUX(MAN)のLPレコードプレイヤーの特徴は美しいデザインであることです。
LPレコードプレイヤーでは、PD-444(ダブルアーム仕様)シリーズは工業デザイン的も意欲的な製品でした。
CD時代を迎え、LPレコードプレイヤーの製造から撤退したのは1980年代半ばでした。
PD-350は当時のLUXの最終解答的製品です。

現行LPレコードプレイヤーはPD-151。
PD-171(A)シリーズは今は廃番になっています。
PD-151はPD-171(A)の価格を抑えた廉価版と思われます。

LUXMANがLPレコードプレイヤー製造を再開し、PD-171(A)を2010年代に出しました。
LPレコードプレイヤーの製造休止期間は約25年あったことになります。

PD-171(A)が出た時の感想です。
音の比較をした訳ではありませんが、PD-350には及ばない。

①機能の簡略
あれほど拘っていたLPレコードの吸着機能を省略した。メンテナンス上のことも考慮した可能性はあります。

②外観
アルミと木目の融合はなくなりました。機能中心で遊び心がなくなってしましました。無機質な製品になってしまいました。
デザイン的にはPD-444シリーズに近い印象。

製造コストの制約が大きいのだと思います。遊びに振り向ける余裕がなくなった。

この動きが波及したのか、単なる偶然か
テクニクス、アキュフエーズがLPレコードプレイヤーを出しました。