鎌倉由紀子のブログ

現代社会はストレス社会ですが、心がなごむ、ストレス緩和に役立つ記事を掲載したいと思います。

鎌倉文学館の秋のバラ

2014-11-09 20:12:33 | 日記

 また、鎌倉文学館の秋のバラをご紹介します。江ノ電の由比ヶ浜駅から踏切を渡り、由比ヶ浜大通りを横断して住宅街を進むと、石畳の道が上り坂になって、鎌倉文学館が近づいて来ます。入場料金は400円ですが、江ノ電の一日乗車券を見せると50円の割引になります。少し進むと、目の前に石組みのトンネルが現れます。この短い風雅なトンネルには、「招鶴洞」という名前があります。「招鶴洞」を出ると、そこは別世界です。すぐ左手に、ハーフティンバー木造3階建ての旧前田侯爵邸の華麗な本館があります。建物の前面は、海に向かって段々になった庭園があり、ツツジの生垣で仕切られています。その向こうには、由比ヶ浜の海が山の間から覗いています。本館の前には、彫刻家の高田博厚が制作したブロンズの女性裸像が立っています。

 

 バラ園は、下の庭園の奥まったところに位置しています。バラ園の外には、ミニバラの「春の雪」が薄いピンクの小さな花を咲かせています。旧前田侯爵邸は、三島由紀夫の「豊穣の海」第一部「春の雪」の舞台になった場所なのです。その他にも「鎌倉」という黄色い大輪の薔薇があります。土曜日はあいにくの曇天でしたが、一眼レフを構えて、何とか手振れをしない程度のシャッター速度でバラたちの写真を撮影することができました。

 

 バラのアーチを潜ってすぐのところに、鮮やかなオレンジ色の「ローラ」が自己主張をしています。赤いバラも負けていません。「アンクル・ウォルター」、「宴」、「熱情」などの大輪の赤い薔薇が咲いています。濃いピンクと薄いピンクのバラも優雅でいいですね。「イブ・ピアッチェ」は香りが強くて、くらくらしそうです。

 

 「薔薇の名前」というウンベルト・エーコの小説がありましたが、バラの名前には、人名、地名、情景など、とても面白いものが多いですね。観光客が驚きながら、バラの名前を口にしているのをよく耳にします。皇族や王族、女優、デザイナー、政治家など様々な人名を冠しているバラがあります。「プリンセス・アイコ」、「プリンセス・ド・モナコ」、「クリスチャン・ディオール」、「シャルル・ドゴール」、「カトリーヌ・ドヌーブ」、「ジーナ・ロロブリジーダ」など枚挙に暇がありません。バラの楽しみ方には色々ありますね。


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