卒業式の季節

　3月は卒業式の季節です。卒業式と謝恩会の日は、一年で最高の日です。卒業生は4年間の学業を終えて晴れ晴れとした心境でしょうし、教員は無事に学生を卒業させられたという安堵感に満たされていることでしょう。卒業式はひとつの終わりですが、同時に新しい世界への第一歩を啓示する儀式でもあります。

　私はお気楽な性格のせいか、あまり「働いている」という意識を感じたことはありませんが、これから社会人として新生活をスタートさせる卒業生には、ぜひ仕事を楽しんで頂きたいと願っています。昨今の厳しい社会情勢では、仕事が大変だと思いますが、それでもなお仕事を面白いと感じることができると期待します。

　仕事であまり思い詰めないで下さい。私も大変な仕事が舞い込んでパニックになりそうなことがときどきありますが、そういうときはすぐに仕事に着手しないで、しばらく放置しておきます。すると、冷静になって考えることができるので、ストレスが軽減されます。誰かに聞いたり、手伝ってもらったり、方法を変えたり、作業量を減らすような工夫をしたり、様々なやり方が浮かんでくると思います。

　卒業生の皆さんを待ち構えている世界は決して楽なところではないかも知れませんが、「ひょっこりひょうたん島」のドン・ガバチョが言っているように、「今日がダメなら、明日があるさ」です。