かつてなかった初めての試み、と微生物研究室の教授がご紹介されていた微生物シンポジウム。
日本国内で引き継がれている微生物発酵茶の「バタバタ茶」「石鎚黒茶」「碁石茶」「阿波番茶」そして、新規に開発・研究を開始した「食べる乳酸発酵茶」の生産者そして研究者が一堂に集まり、その研究成果を発表。4種の微生物発酵茶を、総括して比較し、整理してご説明くださってから各研究者の発表に入り、微生物発酵茶に詳しくない参加者にも理解しやすい工夫がされていると思いました。
梅ヶ島の「食べるお茶・発酵ほろに®」を題材とした 新規研究「食べる乳酸発酵茶(日本版ラペソー)」については、東京農業大学・野村佳歩先生が発表くださいました。
発表会場の入り口では、各生産者が商品の試飲・試食そして販売をし、実際にそれぞれの微生物発酵茶を飲み比べることができ、とても貴重な体験でした。1種ずつを異なるタイミングで試飲するのと、5種を同時に試飲・試食するのでは、比較し、違いを知るのに、大きな違いがあると思います。
成果発表だけでなく、この試飲や生産者による説明も今回のシンポジウムの特筆すべき点だったと思います。
私が日頃飲んでいる阿波番茶は、酸味が強く癖がありますが(私は慣れていてとても美味しいです)、昨日試飲させていただいた阿波番茶はとてもマイルドで飲みやすい味でした。一方、碁石茶はしっかりと酸味が強く、pHがとても低いことが伺えました。
今回は、お茶関係者や食品関連の方々のご参加が多かったようですが、昨今の腸活ブームから、次回は一般の方々のご参加も増えるのでは?と感じました。