梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

雨の鎌倉紫陽花日和(1)

2010年06月15日 | 
 14日は鎌倉で紫陽花散策をしました。大学の同期が鎌倉に住んでおり、彼は60歳頃に退職したら鎌倉でガイドのボランティアーをする事が夢だと話していました。仕事の合間を見ては、既に何回もガイドを行っているようでしたが、私達同期の仲間は彼が現役を退く事を楽しみに待ていました。しかし、中々仕事を辞められず、10年近くが経ち、やっと14日実現しました。20人の同期が集まり、賑やかなツアーです。
 当然、計画は半年前に決めましたが、まだ現役の人もおり6月末は企業の株主総会もあるので、中頃にと云うことで、また、土日曜日は混雑し、ゆっくりと紫陽花を見ることが出来ないと思い、6月14日に鎌倉の散策会を企画しました。6月の紫陽花見物は梅雨時期ですので雨の心配がありますが、庭に植えた紫陽花を見ていて、雨に濡れた紫陽花は生き生きして趣が有ることを実感していましたので、雨も趣が有ると皆を安心させるような話をしていました。
 地元の人のガイドのよいところは市が作成した”かまくらの四季のみどころ”のパンフレットや地図を観光課から事前に入手し、皆に配ってくれた事です。また今回のコースの神社などの由来を調べ、資料を作ってくれました。”雨の鎌倉紫陽花日和”は”かまくらの四季のみどころ”の6月号のタイトルです。
 鎌倉駅に午後1時に集合し、先ず銭洗弁財天に向いました。市役所の北側の静かな落ち着いた別荘地のような緑溢れる小道を進みます。地図に書いてあっても地元の人の案内がなければ不安で歩けない道です。道の両側には旧い立派な門構えの家が立ち並んでいます。特に雨が降っているので、木々の葉の緑の色が鮮やかで、生き生きしており、山の中を歩いているような感じで感激です。



 また、鎌倉駅の西側は山に近く、小さなトンネルが多いです。

 鎌倉の西方、佐助ヶ谷の奥にある銭洗弁財天は、源頼朝が文治元年(1185)の巳の月の巳の日の夢の中のお告げで建立した神社です。その霊験あらたかなるを以って、広く世に知られています。鎌倉5名水の一つとして天下に聞こえ、四季の参拝者は耐える事が有りません。静かな雰囲気の神社です。



 雨でなければ尾根づたいの大仏ハイキングコースを歩く予定でしたが、木の根などあり、雨の時は滑りやすいので、一般道を通って、大仏に向いました。
 大仏を見るのは小学校か中学校の遠足以来と思います。大きな顔が印象的でした。鎌倉の大仏は阿弥陀仏です。源頼朝の侍女であったといわれる稲多野局(いだののつぼね)が発起し、僧浄光が勧進して造りました。零細な民間の金銭を集積して成ったものです。初めは木造で暦仁元年(1238年)に着工し、6年間で完成しました。宝治元年(1247)に大風で倒れたので、建長4年(1252)に到って現在の青銅の像を鋳造したそうです。



 長谷寺観音は大和の長谷寺の開山、徳道上人が天平8年(736)に開創しました。坂東三十三ヶ所巡りの第四番札所です。寺に入ると菖蒲が咲いている池があります。浮き台に菖蒲が植えてあり、池を動くのが、優雅な眺めです。







 紫陽花は寺の裏山に咲いています。散策路入口があり、そこから細い道を登りながら斜面に咲く、紫陽花を観賞します。上り口の前には、混んでいる時の並ぶ場所が有り、途中に待ち時間が表示されています。混んでいる時は1時間待つ事もあるそうです。14日は雨で、まだ紫陽花の花も最盛期でないので、すんなりと散策路に入る事が出来ました。箱根の登山鉄道を除き、今まで斜面の紫陽花を見ることが有りませんでした。斜面の紫陽花は空間全体が紫陽花の花ですので、迫力があり、感激しました。14日は咲き出したばかりの紫陽花ですので花も小ぶりでしたが、雨に濡れ葉が生き生きとした緑色で紫陽花との調和が最高で、雨の鎌倉紫陽花日和と云う事を実感する一時でした。長谷寺には色々な種類の紫陽花が植えられています。はじめて見る紫陽花の花もあり、個々に楽しむ事が出来良かったです。今年は4月の低温や5月の晴天続きで、紫陽花の花の咲くのが遅いような感じがします。まだ、花も小さく、色付いていない株もあります。来週ぐらいが見頃かなという感じです。





 頂上に着きますと由比ガ浜の海岸線が見えます。晴れていると三浦半島や青い相模湾が見えるのではと思うと少し残念でした。

 下りは紫陽花の花の色と下る人々の傘の色の線を楽しむのも趣のある、光景です。下る人が隠れ、雨のお陰と思いながら、咲き誇る紫陽花の花の色を楽しみました。下りは目線の関係で、登る時より、視界が広がり、色々な色の混ざった、紫陽花の花を良く見れます。これも斜面の効果ですね。





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