梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

複合原気呼吸法(1)説明

2008年02月15日 | 呼吸法
 原気呼吸法は脱カルマ瞑想法です。脳に発生した代謝物質(老廃物)が睡眠時に体に流れ出しますが、色々な病気の症状の原因になる体に滞留した代謝物質(老廃物)などの体カルマ、心カルマを空間の意識を使い、体外に発散させる誘導を行う、呼吸法です。体カルマ、心カルマを発散させ、有機結晶体としての宇宙意識に目覚める為の瞑想法です。しかし、このような瞑想を目的としなくても、自分の健康を回復する一手段として利用していただければと思います。私が30年ほど前に原気呼吸法を始めた動機も、自分の健康を取り戻す為でした。

 一昨日、昨日と単純原気呼吸法の事を記載しましたが、今日と明日で複合原気呼吸法について記載します。単純原気呼吸法は自分の分身が体の各部分を眺め、徐々にその場所を移動させエネルギー(気)の放射、入射を行ないましたが、複合原気呼吸法はその放射、入射を呼吸と連動し行なうのです。放射時は息を吐き出し、入射時は息を吸います。2月3日の"脳と代謝物質と体カルマ(8)老廃物の体からの発散(2)リラックスしながらの発散"で息を吐きながら放射する、息を吸いながら入射することを記載しました。この全身に対する、入射、放射だけでなく、息を吐きながら、放射する位置を移動させる、息を吸いながら入射する位置を移動させる誘導方法が複合原気呼吸法です。
 複合原気呼吸法は単純原気呼吸法と始めの部分は同じです。全身から放射を行った後に、単純原気呼吸法はその場所を耳鼻の部分から放射を行い、徐々に下部に放射場所を移動させ、最後に手足の指の先からの放射を行います。複合原気呼吸法は息を吐きながら耳鼻の部分から放射を始め、手足の先までスーと放射する場所を移動させるのです。入射は逆に息を吸いながら、手足の先の部分から入射を行い、スーと入射する場所を耳鼻の部分まで移動させるのです。複合原気呼吸法は息を使いますので、エネルギーの放射、入射が強く行なえます。また、スーとその場所を移動するので、放射・入射する時間が短いです。この誘導する場所を移していく誘導が出来る様になりますと、体の中の気や老廃物を自由に移動させる誘導が出来るようになります。自分の分身が眺めた場所に気や老廃物が移動します。

 この複合原気呼吸法の基本的な事項は次のようです。単純原気呼吸法との違いは⑤、⑦、⑨の部分です。

  ①原気信認
    原気呼吸法ではこの宇宙空間に原気が満ち溢れていることを認めることが前提となります。全ての物質は原子、中性子と微細化して行きますと最終的にはエネルギーの渦から成り立っていることを認めることが前提となります。この宇宙はブラフマンに覆われています。万物、自己も同じブラフマンから成り立っているのです。

  ②意識分画
    自分の体とは別に自分の体の外の空間に自分の分身がいると思います。そして自分の意識と自分の分身の意識を分離します。空間にいる自分の分身が、自分の体を観照し、全てをその分身に託し、誘導します。自分の自意識を使いエネルギー(気)の誘導をするのではなく、空間に居る自分の分身の意識を使い誘導することにより無意識なエネルギー(気)の誘導がし易くなります。ここで意識といっているのはエネルギー(気)であり、宇宙を構成する最終的な物質、エネルギーの渦です。自分の意識で誘導することは自意識を使った誘導になります。自分の分身の意識を使った誘導は無意識な誘導になります。

  ③皮膚の開放(空間との微細密着感)
    体の中から空間へのエネルギー(気)の放射、また、反対に空間から体の中へのエネルギー(気)の入射は皮膚を通して行なわれます。その為には皮膚と空間との微細な密着感が重要になります。この為に、体をリラックスさせ、幼い時の記憶を呼び戻し、皮膚表面のエネルギーレベルを高めます。

  ④意識放射の誘導
    全身の皮膚表面からのエネルギー(気)の放射の誘導を行います。全身を覆う宇宙空間の力でエネルギー(気)が引っ張られるような感じで放射の誘導を行います。

  ⑤放射する場所の移動
   先ず、息を吸います。そして、息を吐きながら耳・鼻の部分から手足の末端までスーとエネルギー(気)を放射する場所を移動させます。途中で息を吐ききった場合は息継ぎをします。全身を覆う宇宙空間の力でエネルギー(気)が引っ張られるような感じで放射の誘導を行います。

  ⑥カルマの溶解誘導
   宇宙空間から全身の皮膚表面に向けてエネルギー(気)を入射させる誘導を行います。それにより、体の中の老廃物(体カルマ)を溶解します。

  ⑦入射する場所の移動
   先ず、息を吐きます。そして息を吸いながら手足の末端から耳・鼻の部分までスーとエネルギー(気)を入射する場所を移動させます。途中で息を吸いきったら、息継ぎをします。

  ⑧カルマの排除誘導
   溶解した老廃物を全身の皮膚表面からのエネルギー(気)の放射と共に発散さる誘導を行います。全身を覆う宇宙空間の力でエネルギー(気)や老廃物(体カルマ)が引っ張られるような感じで放射の誘導を行います。

  ⑨放射する場所の移動
   先ず、息を吸います。そして、息を吐きながら耳・鼻の部分から手足の末端までスーとエネルギー(気)と共に溶解した老廃物を放射する場所を移動させます。途中で息を吐ききった場合は息継ぎをします。全身を覆う宇宙空間の力で、エネルギー(気)が引っ張られるような感じで放射の誘導を行います。

 今回は2回に別け単純原気呼吸法につき記載します。一回目は解説を行います。2回目は実際に誘導を行う時に頭の中に思い浮かべるべき言葉を記載したいと思います。

 原気呼吸法は空間に居る自分の分身の意識を使い誘導することにより無意識なエネルギー(気)の誘導を行なう呼吸法です。多分、この複合原気呼吸法を行った後にリラックスした感じがすれば、自分では気がつきませんが、体が反応し、無意識に誘導が行なわれていると思います。時間がある時に、思い出した時に、この複合原気呼吸法を行っていただければ、その内にその感覚を掴めると思います。

  ①まず、目つぶって仰向けに寝ます。この時、足は少し開き、手は身体に付けて脇に手を置く時には手の平を下、身体から手を開けば手の平は上で寝ます。自分が一番リラックスする足、手の開きがよいです。呼吸は自然な呼吸をします。ヨガのサバーシャナ(死体のポーズ)と同じです。数分、仰向けに寝ていますと、呼吸も自然と穏やかになりリラックスします。

  ②自分自身の固体としての体が存在します。それは目で見える体です。その体とは別に自分の分身が空間にいるなと思います。それは目で見えません。自分の体全体を覆う空間に自分から分離したエネルギー体のようなもやもやした自分の分身がいるなと思います。この自分の分身が自分の全身を覆っている感じが原気呼吸法の誘導では重用です。自分の全身を自分の分身が360度全て覆っていれば、自分の体の如何なる部分でも眺めることができます。多分自分の分身が自分の体全体を覆っていると感じますと、何か、胎児に成ったような、穏やかな、リラックスした感じになります。この分身が自分の体を眺めるようにし、誘導を行うと無意識な誘導がし易いです。また、その分身が自分の体に起こる変化を観照するようにしますと、自分を冷静に、客観的に眺められます。この感覚は徐々に微細になり、自然界の色々な現象も観察できるようになります。

  ③幼い時に晴れた日に公園の芝生などに仰向けにねそっべって、自分の全身に太陽が燦燦と注いでいて、凄く気分が良くなった、そんな体験が有ると思います。体の表面の皮膚をリラックスさせるためにその体記憶を思い出させます。気の誘導は皮膚表面を使いますので、皮膚と空間との微細な密着感が重要になります。これは皮膚を励起状態(エネルギー活動を高める)にする為の、誘導手段ですが、非常に重要です。

  ④全身の皮膚の表面に無数のエネルギー(気)の渦があり、その渦の中心からエネルギー(気)の線が宇宙空間に伸びてゆく誘導を行います。次ぎに、全身の皮膚表面からエネルギー(気)が宇宙空間の力で引っ張られるような感じで放射する誘導を行います。
    ”全身の自分の皮膚の表面からエネルギー(気)が宇宙空間に引っ張られるように出て行くな~・”
と空間に居る自分の分身が自分の身体を眺めます。この”・・・な~。”が自意識を使わずに無意識層に呼びかける重要なポイントになります。

  ⑤エネルギー(気)の皮膚表面からの放射を継続したままで、先ず、息を吸い、息をゆっくりと吐きながら耳鼻の部分の周りにエネルギー(気)の輪があり、体を取巻いているなと思います。その輪から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行くなと思います。その輪を耳鼻の部分からスーと手足の指先まで移動させます。耳・鼻の部分、首から上の口の部分、首の部分、肩の部分、胸の部分、腹の部分、腰の部分、両手両足の付け根の部分、両腕の上腕部・両足の太股の部分、両手の肘・両足の膝の部分、両腕の下腕部・両足の膝から足首の部分、両手の手首・両足の足首の部分、両手・両足の平・甲の部分、両手・両足の指の先の部分と移動させます。

  ⑥エネルギー(気)の流れを180度逆転し、宇宙空間から全身の皮膚の表面に向けてエネルギー(気)を入射させる誘導を行います。この時に体に入って来たエネルギー(気)により体の中の老廃物が溶解するなと思います。

  ⑦エネルギー(気)の皮膚表面への入射を継続したままで、先ず、息を吐き、息をゆっくりと吸いながら、手足の指先の部分の周りに輪があり、体を取巻いているなと思います。その輪に向かって宇宙空間からエネルギー(気)が入って来るなと思います。その輪を手足の指先の部分からスーと耳鼻の部分まで移動させます。両手・両足の指の先の部分、両手・両足の平・甲の部分、両手の手首・両足の足首の部分、両腕の下腕部・両足の膝から足首の部分、両手の肘・両足の膝の部分、両腕の上腕部・両足の太股の部分、両手両足の付け根の部分、腰の部分、腹の部分、胸の部分、肩の部分、首の部分、首から上の口の部分、耳・鼻の部分へと移動します。

  ⑧エネルギー(気)の流れを180度逆転し、全身の皮膚表面からの気の放射を行う誘導を行います。その時に、入射時に溶解した老廃物がエネルギー(気)と一緒に皮膚表面から出て行くなと思います。

  ⑨エネルギー(気)の皮膚表面からの放射を継続したままで、先ず、息と吸い、息をゆっくりと吐きながら、耳鼻の部分の周りにエネルギー(気)の輪があり、体を取巻いているなと思います。その輪から宇宙空間の力で、引っ張られるようにエネルギー(気)が出て行くなと思います。その輪を耳鼻の部分からスーと手足の指先まで移動させます。耳・鼻の部分、首から上の口の部分、首の部分、肩の部分、胸の部分、腹の部分、腰の部分、両手両足の付け根の部分、両腕の上腕部・両足の太股の部分、両手の肘・両足の膝の部分、両腕の下腕部・両足の膝から足首の部分、両手の手首・両足の足首の部分、両手・両足の平・甲の部分、両手・両足の指の先の部分と移動させます。

  ⑩この⑥、⑦の入射⑧、⑨の放射を繰り返します。④、⑤の放射を加え、普通は放射、入射、放射、入射、放射の5サイクルですが、放射、入射、放射の3サイクルでもよいです。止める時は放射で止めます。

  ⑪放射の後に、原気呼吸法を止める時には、静かに目を開けます。目が覚めましたら、静かに手足をゆすります。これにより、体内から発散されようとしていた老廃物でまだ、体内に残っているものが発散されます。原気呼吸法を止める時は、放射の後で止めます。そうすれば、身体からエネルギー(気)を放射した状態が持続しますので、リラックスした気分でその後も過ごせます。入射で止めますと、エネルギー(気)を入れる状態が持続します。自分が耐えられる以上のエネルギー(気)が入ると、身体が耐えられず、副作用が発生します。その様な時には、放射を直ぐに行って下さい。初めの頃はこの様な反応は起こりませんが、会得した時には危険です。

 頭の部分には気を入れないで下さい。頭には代謝物質(老廃物)が多く蓄積されており、気を入れる事により、何らかの原因でその老廃物が一度に溶け、体に流れ出し、体が耐えられなくなることがあります。瞑想などの行法が恐ろしいのは、この現象が起こる事です。

 この原気呼吸法を行っている時に色々な事が頭の中に思い浮かびますが、それらを振り払うのではなく、また、思い出したなと只遊ばしておく事が重要です。そうすれば自然にそれらは消えます。

 次回は実際の誘導方法を複合原気呼吸法(2)誘導方法で記載します。


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