あなたに贈る 会計用語レター

逆境こそ成功のチャンス

福田より No.730 【営業事務 】

2007年11月21日 | 会計用語




簿記検定試験が終わったら、たくさんのご質問が届いています。

試験問題の解説よりも、
「次のステップをどう進めばよいのか」

このような内容が多かったので、
今週は、趣向を変えてQ&Aシリーズにしました。




[質問]:No.730 【営業事務 】

私は営業事務しか経験はありませんので、
経理事務として派遣社員からベースを作って
未経験のハンディを乗り越えようと思っています。


長い目で見た場合、

営業事務と経理事務では
どちらのほうが事務職として
さらにエキスパートになれますか?


今の会社は、人間関係も悪くないので、
特に不満はありません。

ただし将来的には、

オフィスの移転計画もあるので、
職場が遠くなると私にとっては
通勤が大きな負担になる可能性もあります。


また、営業事務としては

補助的な仕事や計上業務が多く、
これ以上キャリアを積めないと感じています。



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[回答]

部署や会社にもよりますが、
一般事務と比較すると

経理事務は、かなり高い専門性を追求される仕事です。

もし、あなたが

専門的な経験を積みたいというのであれば、
経理事務の方がいいかもしれませんね。


なぜなら、一般事務は、
その会社独自の方法で、
事務処理の仕事を進めることが多いのです。


・・・ということは、何を意味するかといいますと・・・



今の会社で一生懸命習得したスキルは

他社では、まったく通用しないことも
しばしばあるということです。



例えば、転職を考えた場合、


あなたは、年齢だけが高くなって、
キャリアは「ゼロからの再出発」を
繰り返す可能性が高い、ということですね。


そんな状況で転職を繰り返すと、
収入面でも、色々な待遇の面でも
どんどん悪い方向へ進んでゆくだけで
報われることが、ほとんど期待できません。



それに比べると、
経理事務の場合ならば、

細かな事務処理・会計処理の枝葉の部分では
会社によって違うことがあったとしても、

根本的な“経理”という大前提では、
企業会計原則や商法という
強力な共通点があります。


法律に違反して、経営活動は続けることができません。


つまり、あなたが努力したスキル・知識は、
基本的に、どの会社でも相違なく、
活用することができます。


万が一、転職することになっても、
育児休暇などで一時的に休職することがあっても、
あなたのスキルアップはずっと続けることが可能です。

もちろん、職場で努力することが大前提ですけどね。(笑)