海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

賛成している職員っているのだろうか?

2007年10月26日 12時59分49秒 | 自治体
松阪市の政策的意思決定(例えば、19億円の建設工事を随意契約にするとか、駅西地区再開発地区に保健・医療・福祉総合センターを立地させることとか)のされ方に説明がつきにくく、無理無理、正当化している事例が後を絶たない。
市民からの不信感がつのるのは当然だが、ヘンだと思っている市役所の職員は思いのほか多いように思う。
一連の市長の政策決定に対し、不満ないしは疑問を持つ職員は、疑問を持たない職員より多いのではないかという印象を受ける。
市役所の中で、市民病院のホスピスを、駅西地区再開発事業を、保健・医療・福祉総合センターを、良いことだと賛成している職員は、実は「いない」のではないのかとさえ思えてくる。
実に冷ややかな空気を感じる。


海上アクセス

2007年10月26日 07時49分10秒 | 自治体
中部国際空港(セントレア)への松阪港からの海上アクセスを来年2月から昼1往復増発し、セントレアからの最終便を現在の午後9時20分から10時5分発に変更すると報道があった。
ふつう、増発、最終便の延長ということであれば朗報であるはずが、今回の場合は深刻すぎてだれも喜べないのが現状である。
船会社としては、今回のダイヤの増発とセントレア側からの最終便の延長は、予想通り、利用客需要が低迷する中、ダイヤ増発による輸送コストの上昇と原油の高騰という悪環境、さらに、伊勢市にもアクセスが開設が予定されるという状況を加味したうえでの、大変厳しい決断だったにちがいない。
松阪の海上アクセスが今後も継続が可能かどうかをうらなうもっとも重要なダイヤ改正だと思う。
松阪港からの海上アクセスは、船舶1隻と予備船1隻の建造、ターミナルビル、駐車場の建設に要する費用約12億円は行政(松阪市)が負担する代わりに、行政は赤字補てんをしないこと、少なくとも10年は運航してもらうことを条件に船会社を誘致したという海上アクセス事業。
しかし、行政からの赤字補てんなしで10年も事業継続が可能かというと、それはきわめて厳しいものがあると言わざるを得ない。
松阪市は議会でもそれが条件であると繰り返し答弁しているが、そんなことが可能であるはずはない。いつか、どこか(下村猛市長の代ではないかもしれないが・・・)でタイミングを見て、赤字補てんへの方針転換を言い出すにちがいない。でなければ、船会社は事業の継続は不可能だと思う。
船会社も、いよいよ厳しいときには、撤退か、市からの支援(赤字補てん)の選択を要請してくるにちがいない。そのどちらもダメというのは常識で考えてあり得ない。
さて、今回のダイヤ変更であるが、午後10時5分に最終便を延長すること、この必要性については最低限必要な措置だということはスタートの時点からわかっている。名古屋空港時代から引き継いだ航空ダイヤの夜間到着便の重要な部分は、国際線を中心に午後6時以降に多く(8時台16便、19時台15便、20時台11便、22時台1便=2006年春ダイヤ)し、韓国や台北、香港などからのドル箱路線は午後8時~9時にかけて集中する。
現状のように午後9時20分が最終では、少し到着便が遅れたり、入国や税関の審査で少し時間がかかっただけでも、船に間に合わないケースが続出ということになる。
かといって、それより1本早い便だと午後7時20分発(改正で7時5分発に)なのでホノルルからの乗客でさえ危なく、使い勝手が悪く、役に立ちにくい。
そして、現在の最終9時20分を10時5分に延長すると、午後8時台以降、9時にかけてのアジアからの到着便の乗客には朗報だが、午後6時台に到着するホノルルなどの13便の乗客にとっては午後7時5分発の船に乗れなければ、10時5分まで待たなければならない。その場合、他の交通手段を選ぶのがふつう。
空港に向かう出発便の客は多少早く空港に到着しても出発の高揚感から待つことを我慢と思わず、あらかじめ予定に組み込むことはできるが、帰りは到着ロビーを出た直後もっとも早くて便利な交通手段を選ぶのが航空機利用客の心理だと思う。
その点、松阪のルートは最終便を遅くしたのはよいが、午後7時からの3時間の空白が生じてしまう点、大きな弱点を背負い込む。
津の場合は船を2隻運航させているので毎時1時間に1本のダイヤ編成が可能である。しかし、松阪でそれができないのは、運行コストに見合った乗客数を確保できないからにほかならない。
三重県が予想した乗客数は1日600人、採算ラインは450人でしたっけ?
で、実績は1日300人。
300人という数字は、津の実績から当然予想された数字で、昨年6月議会でも使用しました。下村市長は怒ったが・・・。その際、伊勢でも就航に向けた準備が進んでいることは知ったが、情報提供者との約束で公表はできませんでした。