海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

まちづくりの視点

2007年10月24日 11時29分19秒 | 自治体
わたしが定期購読している雑誌に『月刊地方自治職員研修』(公職研)があります。
11月号に東京電力技術開発研究所主席研究員の青木仁氏が「日本型まちづくりへの転換を目指して」と題した小論を書いています。
その中にいろいろ示唆に富む事柄が書いてあります。

「道が狭いとクルマの走行には不向きなので、歩行者中心のヒューマンスケールな空間が生まれる。小さな敷地と建物の集合によって構成される街は、それぞれの建物所有者の顔と個性の見える多様性に富んだ、賑わいのある街になる。
さらに、このような小さな単位の集積によって構成されている街は、小さな単位ごとの小さな投資によって維持管理が可能であり、仮に不具合が生じても、ピンポイント的な修復・更新措置によって、その改善が可能であるという持続性の高さをも具備している」

「少数主体による計画は平板、単調になりがちで魅力に乏しい。一挙に完成されたものは、時間の経過とともに一挙に陳腐化するリスクが大きい。」

再開発事業という手法は、当然、後者の方のリスクを背負っているわけです。
まちづくりというものを知らないのに、多角的に検討・検証もせず、「決めるのはわたしだ」とばかりに決定してしまう松阪市トップの人。
イヤだね。