愛知万博を当て込んで計画された、ホテルの入った13階建ての再開発ビル構想を断念したところから、市民参加による検討が始まった、瀬戸市の名鉄尾張瀬戸駅前の再開発事業。松阪の市民と視察に出かけましたので、リポートします。
ご存じの通り、窯業の里・愛知県瀬戸市。
再開発の行われた尾張瀬戸駅周辺は、窯業・瀬戸のいわば発祥の地。
瀬戸市には他にもいくつか駅のありますが、一番の旧市街を散策するには、尾張瀬戸駅が最寄りと言えそうです。
尾張瀬戸の駅を出ると、瀬戸川沿いに、狭い路地が魅力的な古い町並みが続きます。
ぐるっと歩いてみれば、本当にたくさんの魅力と出合いそうです。
駅にほど近い銀座通り商店街。狭い道の屋根を覆うアーケード。
懐かしいと感じる昭和の商店街の街並みです。
懐かしさにプラス、新しさを加えた点があります。
道の角っこ、角っこには、ついつい行ってみたくなる案内板。
平成11年ごろ、つまり、旧の中心市街地活性化基本計画の中に、
空き店舗対策事業の補助金活用事業などを位置づけ、実施に移してきたそうです。
川べりの広い通りでは、瀬戸もの祭りが開かれ、にぎわいます。そこから一歩入った街を歩けば、もうそこはタイムトンネル。
また、そこから、陶業の伝統にふれる幾何学模様のある塀た壁のある街、オブジェ、窯との関係のある史跡等々にであえることでしょう。
再開発が行われたのは、そんな尾張瀬戸の街のゲートウエイ。
ちよっと、瀬戸の古い街にはちょっとどうかな(人によって印象は異なると思いますが・・・)と議論のあるところのビルが目を引きます。
建築家・黒川紀章の手による再開発ビルです。
5階建ての再開発ビルにぎっしりと詰まっている中身は、市民参加で得られた提言を生かしてつくられたものですが、建物の外観はそうではないということでした。
ご案内いただいた瀬戸市役所の方には申し訳ないのですが、再開発事業による公共広場も交通機能だけなのでもう少し潤い、風情とかの工夫があれば、瀬戸の旧市街の玄関口らしいのかなと思いました。
とはいえ、いったん、総事業費65億円で構想した13階建ての再開発ビルを中心とする計画を平成12年8月に断念したのちの方針転換に、目を見張るものがあります。
瀬戸市では、駅前ににぎわいと交通結節点としての機能を持たそうと、名鉄尾張瀬戸駅周辺の再開発を計画し、平成10年に都市計画決定をしました。
再開発事業用地は約1ヘクタール(松阪市は1・5ヘクタール)。
組合施行の松阪市とは違い、市施行という方法をとり、権利変換方式ではなく、用地買収という方法をとりました。
当初は、6階部分から13階までをホテルとする13階建てのビルを構想しましたが、12年8月に、価格が折り合わずホテルの誘致を断念。
この時点で、市役所では、立体駐車場を造ろうとか、住宅棟(マンション)にしようとか、代替案をめぐっていろいろ意見が出されました。
そこへ、市長のトップダウンで、「市民の意見を聴け」。
そこで、平成12年の11月、商店街や住民、学生、大学など13人の市民からなるワーキンググループを立ち上げ、翌13年2月まで検討を行い、市に提言をしました。
その結果出たのが、市民活動センターや国際センター、図書館、学習室、会議室、大学コンソーシアム、子育て支援センター、アリーナ(体育館のようなフロア)、フィットネスジム、テナントの店舗が入った6階建てのビルでした。
1~2、6階 店舗(分譲)
3~5階 公益施設
3階=市民活動センターや国際センター、図書館、学習室
4階=貸し会議室
5階=フィットネスジム、アリーナ
地下1,2階 駐車場
こうした変更によって、総事業費は少し安くなり58億円。うち、再開発ビルに市が充当したのは33億円です。
ご存じの通り、窯業の里・愛知県瀬戸市。
再開発の行われた尾張瀬戸駅周辺は、窯業・瀬戸のいわば発祥の地。
瀬戸市には他にもいくつか駅のありますが、一番の旧市街を散策するには、尾張瀬戸駅が最寄りと言えそうです。
尾張瀬戸の駅を出ると、瀬戸川沿いに、狭い路地が魅力的な古い町並みが続きます。
ぐるっと歩いてみれば、本当にたくさんの魅力と出合いそうです。
駅にほど近い銀座通り商店街。狭い道の屋根を覆うアーケード。
懐かしいと感じる昭和の商店街の街並みです。
懐かしさにプラス、新しさを加えた点があります。
道の角っこ、角っこには、ついつい行ってみたくなる案内板。
平成11年ごろ、つまり、旧の中心市街地活性化基本計画の中に、
空き店舗対策事業の補助金活用事業などを位置づけ、実施に移してきたそうです。
川べりの広い通りでは、瀬戸もの祭りが開かれ、にぎわいます。そこから一歩入った街を歩けば、もうそこはタイムトンネル。
また、そこから、陶業の伝統にふれる幾何学模様のある塀た壁のある街、オブジェ、窯との関係のある史跡等々にであえることでしょう。
再開発が行われたのは、そんな尾張瀬戸の街のゲートウエイ。
ちよっと、瀬戸の古い街にはちょっとどうかな(人によって印象は異なると思いますが・・・)と議論のあるところのビルが目を引きます。
建築家・黒川紀章の手による再開発ビルです。
5階建ての再開発ビルにぎっしりと詰まっている中身は、市民参加で得られた提言を生かしてつくられたものですが、建物の外観はそうではないということでした。
ご案内いただいた瀬戸市役所の方には申し訳ないのですが、再開発事業による公共広場も交通機能だけなのでもう少し潤い、風情とかの工夫があれば、瀬戸の旧市街の玄関口らしいのかなと思いました。
とはいえ、いったん、総事業費65億円で構想した13階建ての再開発ビルを中心とする計画を平成12年8月に断念したのちの方針転換に、目を見張るものがあります。
瀬戸市では、駅前ににぎわいと交通結節点としての機能を持たそうと、名鉄尾張瀬戸駅周辺の再開発を計画し、平成10年に都市計画決定をしました。
再開発事業用地は約1ヘクタール(松阪市は1・5ヘクタール)。
組合施行の松阪市とは違い、市施行という方法をとり、権利変換方式ではなく、用地買収という方法をとりました。
当初は、6階部分から13階までをホテルとする13階建てのビルを構想しましたが、12年8月に、価格が折り合わずホテルの誘致を断念。
この時点で、市役所では、立体駐車場を造ろうとか、住宅棟(マンション)にしようとか、代替案をめぐっていろいろ意見が出されました。
そこへ、市長のトップダウンで、「市民の意見を聴け」。
そこで、平成12年の11月、商店街や住民、学生、大学など13人の市民からなるワーキンググループを立ち上げ、翌13年2月まで検討を行い、市に提言をしました。
その結果出たのが、市民活動センターや国際センター、図書館、学習室、会議室、大学コンソーシアム、子育て支援センター、アリーナ(体育館のようなフロア)、フィットネスジム、テナントの店舗が入った6階建てのビルでした。
1~2、6階 店舗(分譲)
3~5階 公益施設
3階=市民活動センターや国際センター、図書館、学習室
4階=貸し会議室
5階=フィットネスジム、アリーナ
地下1,2階 駐車場
こうした変更によって、総事業費は少し安くなり58億円。うち、再開発ビルに市が充当したのは33億円です。