「100回泣くこと」 廣木隆一監督 ×
中村航のロングセラー小説の映画化です。
4年前のバイク事故で記憶を無くした藤井(大倉忠義)は友人の結婚式で佳美(桐谷美玲)と出会います。実は二人は事故の前恋人関係でした。記憶を無くした藤井ともう一度やり直そうとする佳美ですが、実は佳美はガンに侵されていたのです。
「難病物」プラス「記憶喪失」というドラマチックな物語ですが、全体にワンカットが長すぎです。映画を観ていてもで「夕ご飯、何にしようかな」と雑念が入り込むことしきりでした。大倉も今一つ魅力がないし・・・。唯一、名演技をしていたのは犬のブックくらいでしょうか。
タバコは佳美の親友役のともさかりえが1度しっかり喫煙しました。場面の展開の小道具にタバコを使うのはもうやめましょう。「ガン」の原因の多くがタバコなのに、親友がガンになっても喫煙しているのはおかしいです。もしかしたら、自分の喫煙による受動喫煙が原因で佳美がガンになったかもしれないのに全然反省していないし・・・。ともさかも命がけでタバコを吸う度胸があるなら、その前に背中で演技をすることに本気になりなさい。ただ、背中を見せていても悲しみは全然伝わらないのです。