無煙映画を探せ  

映画のタバコシーンをチェック。FCTC(タバコ規制枠組条約)の遵守を求め、映画界のよりよい発展を願うものです。

「銀河鉄道の父」

2023-05-14 | 2023映画評


「銀河鉄道の父」 成島出監督 △!タバコネタ

 小説家門井慶喜が宮沢賢治の家族を描いた直木賞受賞作を映画化しました。
 長男賢治が生まれ父政次郎(役所広司)は大切に育てますが、賢治は成長とともに家業の質屋は農民を搾取しているから嫌だといい、人造宝石、農業、法華経などにハマっていきます。政次郎はそんな賢治(菅田将暉)に腹を立てつつもやりたいようにやらせて見舞っています。ところが賢治の妹トシ(森七菜)が結核で亡くなり、後に賢治も病魔に倒れるのでした。

 賢治の作品を通しておおよそのことは知っていましたが、賢治が作品を残せたのは喜んで物語を聞いてくれた妹や父そして最終的に本に残した弟の宮澤清六といった家族の存在が大きかったことがよくわかります。
 ただ、カメラがどなたか知りませんが動くものを撮る時にカメラを動かさないでいただきたい。せっかくの演技を落ち着いて鑑賞できません。大学生の卒業制作じゃないのですから映画の内容には酔いたいけれど画面のブレブレで酔いたくはありません。

 タバコは、「結核にはニコチンが効く?」というフェイク情報が当時あったようでトシも喫煙した形跡があり、賢治が結核に罹患したことも「タバコを吸っていた」の一言でわかることなどタバコネタ満載でした。実際に喫煙していたのは周囲のエキストラの高齢男性2名でした。命がけのエキストラです。

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