産能な日々、その後の非日常

2010年4月~2012年3月までの産業能率大学通信教育課程在学中の記録と、卒業後の非日常の様子です。

本と活字館

2021-10-09 | つれづれ日記(卒業後)

10か月ぶりの都内です。目的地は『市谷の杜 本と活字館』です。

その前に、東京のお伊勢さま「東京大神宮」(飯田橋)をお参りしました。

10月とは思えない暑さに、ミストが稼働。

東京大神宮といえば、恋愛のパワースポットと言われていますが、交通安全のお守りを購入。和紙でひとつひとつ手作りされていて、柄の出方が違います。前もってネットで調べていったのですが、遠くからは発見できず、あきらめかけていたのですが、御朱印を待っている間、近づいて探したらありました想像していたものより小さかったので、遠くからでは見つけられなかったのです

無事にお守りを購入し、御朱印もいただき、市ヶ谷へ。

えーっと道に迷いました 曲がらなければいけない道を曲がらずにひたすらまっすぐ進み、途中でこんなに遠いはずはないと思い、スマホのナビを立ち上げ、来た道を引き返しました いい運動になったわ

迷ったものの、無事に予約時間(完全予約制)までには到着。

さっそく、一階にて活版印刷で本をつくるまでを学びました。

本づくりの流れは次の通り

作字手書きで文字をデザインした「原図」を作成し、活字を鋳造する型となる「母型」を機械で彫刻します。その機械がこちら。

彫刻の仕組みは、機械を見ただけではわかりませんでしたが、ご説明いただきまして「なるほど」と理解しました。

鋳造鋳造する機械はこちら。

母型に溶けた鉛合金を流し込み「活字」をつくります。これもご説明いただきました。

できあがった活字です。

文選この活字を1文字ずつ拾って文章を作ります。手書きの原稿を見ながら素早く拾うのは職人技です。手書きの原稿が読めない(字が個性的っていうか汚くて)場合もありますし 夏目漱石の原稿が展示されていましたが、漱石は読みやすい字でした。職人泣かせではありません。

植字拾った活字を版に仕上げる作業です。行数、文字数、写真や挿絵の入る位置などを踏まえて、実際にページを作ります。余白になる行間なども、金属で埋めつくします。漢字とアルファベットや数字など高さが合わない隙間も埋め、調節。

 

たくさん印刷すると文字も潰れますし、増刷する場合に備えこのようなコピーを作成するそうです。活字は印刷後、インクを落としバラして溶かしてしまうそうです。

印刷印刷機も撮影しましたが、人物が映り込んでしまい省略します

製本印刷された大きな紙を折り、重ねて本にします。かがり機の写真を撮るのを失念しました

活版印刷で作られた本を実際に手に取って見ることができます。

一通り順路をまわり、二階へ。二階は制作室や企画の展示、shopがあります。ワークショップの予約をして一階に戻り、喫茶コーナーでアイスオレンジティーを買い、飲食OKスペースにて休憩。アイスオレンジティー、おいしかったです

ワークショップはポストカードとしおりの作成がありましたが、時間によってどちらか決まっていて、私はしおりの作成を体験することに。

卓上活版印刷機、またの名を「テキン」で栞に文字を印刷します。

 

栞の絵柄は4種類から選べました。モチーフは大正時代の「活版見本帖」より選んでいるそうです。私はちょっと太めなバレリーナのモチーフにしました。文字と色は2種類から選択できます。

その後、ワークショップをご担当された方と活字やプリントゴッコの話で盛り上がりました。とても楽しい時間を過ごすことができました ありがとうございました。

印刷博物館というのもあると教えていただきました。活字好きの方は両方セットで訪れる人が多いそうです。私もいつか印刷博物館にも行ってみようと思います。

コメント (2)
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