軽井沢ル・ボン・ヴィボン

ニンニクの匂いとPerfumeの香り

こんばんは、シェフの梅田です。

「接客業に携わっているのならニンニクは食べてはいけない」

僕はこう教わり、今でも実践しています。
オーナーシェフとして、お客様の前に出る事も多いので当然です。
昨夜、Twitterで「今日は休み前なのでニンニク入りの餃子を食べました」というツィートをしたので
今日はその事を話題にしてみたいと思います。

ま、しかし
匂いにも色々あります。
元々体臭は十人十色です。加えて、加齢臭、タバコ臭、脇のにおい・・もうやめておきましょう(笑)

誰だってそういう事は気になるし
ブレスケア、除菌、消臭、フレグランス。対抗する為の商品も枚挙に暇がありません。

なのに日本ではperfume/香水はあまり人気がないそうですね。
むしろ、嫌われ者といった印象も。
最近は爽やかで良い香りの物もたくさんあって、僕は最近好きになりました。

一昔前のイメージだと香水は強烈なおばちゃんとか飲み屋のねーちゃんが
どぎつい香りをプンプンさせて・・みたいな感じですが
最近はさりげなく使う方も多く、香りの世界には広がりとエレガンスを感じます。

日本人が20世紀から神話のように語る
「日本人は体臭がないから香水は要らない」とか(普通に臭いです)
「欧米人は風呂に入らないから香水で匂いを隠している」とか(清潔に対する認識が違う)
僕はこの話を甚だ怪しく思ってます。

おそらく、おそらくですよ、日本人以外は誰もそんな事思ってない。
欧米人は単純に香りを楽しんでいるだけ。
むしろ東洋人とかかわり(理解)のない欧米人から見たら、東洋人をまとめてみんな不潔で臭いと思っている可能性すらあり。

文化や歴史の背景が違うゆえに、立論の位置が違いますから一つの結論に導くことはできませんが
あちらは香りを楽しむ文化が根付いていて、こちらは匂いを押し込めて消す文化が根付いている
ぐらいの感じじゃないでしょうか。

声高に否定するほどの話じゃない。

サービス業の事を言えば
レストランで食事中に香水の香りが云々とか、そういう問題もありますが
最近の柔軟剤とかも強烈だし
昔みたいに室内にタバコの煙が充満してるよりはずっといいと思ってます。

今日は匂いの話でしたが、音楽だって、思考だってみんなそう。
受け入れられないものが傍にあるのは確かに苦痛な時があるんだけど
それをなんでもかんでも排除しようとすると、世の中ギスギスしちゃう。実際今そんな感じ。
他者に対する理解と、思いやり、柔軟な頭を持って、上手くやっていきたいものです。

昨夜は久しぶりにニンニクを食べてしまったがために、
そこから随分と飛躍した話になってしまいました。

明日はあまり人に会わないように静かに過ごします(笑)

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