K巨匠のいかんともなるブログ

K巨匠:英国から帰国後、さらに扱いづらくなった者の総称。
また常に紳士的ぶりつつも、現実には必ずしもその限りではない。

研究者のぼやき

2009-03-30 06:51:47 | 世界情勢
最近、更新が滞ってました。
特に忙しいというわけでもないのですが、何となく平凡な日々が続いていて、
書くことがあまり思い当らなかったのです。

そんな日常生活の中、Kはあるイギリスの古典的ドラマを観ていました。
それはイギリスの政治を皮肉交じりに描いたコメディ。
前にも言ったとおり、イギリスは非常にシニカルな文化をもっている。
なんでもかんでもストレートなアメリカとはある意味対照的だ。
(だから「欧米人は何でもストレートにものを言う」という日本人の既成観念は、
おそらくアメリカ人以外にはあまり当てはまらないと思う。)

ちょっと話題がそれたけれども、そのドラマは今から20年前、
ちょうどサッチャー政権時にOpen Governmentがしきりに唱えられていた時期のこと。
政府の透明性を確保し、官僚制を打ち砕き、民主主義の赤字を打破するということ。


お気づきですか。どっかの国と現状と似ていますね?


そう、日本は真似ごとをするのがうまい。
欧米からのアイデアをそっくりそのまま移植するのがソリューションだと思っているので、
一見日本にはナンセンスなことでも、そのまま欧米のアイデアが入ってくる。
(たとえば、なんで郵便ポストは赤いのでしょう?w)

もちろん例外はある。
高度経済成長期の活力のあった時代は、いわゆる「日本型産業政策」を創造し、
実行に移した。
詳しいことは前の記事で書いた記憶があるので述べませんが、
今日本がやっているあらゆる政策は、創造性のかけらもない。



何となく、世界の関心が日本から離れていくのが分かる気がする。

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