K巨匠のいかんともなるブログ

K巨匠:英国から帰国後、さらに扱いづらくなった者の総称。
また常に紳士的ぶりつつも、現実には必ずしもその限りではない。

「知」のブレイクスルー

2011-02-28 00:03:25 | 論理/思想/理論
自分の「知」にブレイクスルーを起こしたい。


少し昔を振り替えれば、
自分の「知」にブレイクスルーが起こったのは、
多分大学4年~修士1年くらいの頃ではないかと思う。
その頃からロジカルシンキングについて、体系的に学ぶようになったからだ。

ロジカルであるということは、知的生産のプロセスにおいて非常に大事だ。
だからこそ、長い間かけてロジカルシンキングについて勉強してきたつもりだ。

けれど、ロジカルだけでは価値を生みにくい。
なぜなら、ロジカルであるということは、
客観的な前提条件の上で、決められた回答を説得的に打ち出す技術に過ぎないからだ。
言い換えれば、ロジカルであるということは、
他人と決定的に異なる価値を生み出すものではない。

そこで、ロジカルシンキングと車輪の対を成す、
クリエイティブな思考が必要になる。
ここでいうクリエイティブというのは、ゼロから生み出す思考のことではない。
何らかの「思考枠組み体系」を通すことにより、
物事を別の視点から見ることができるようにする。
ひいては、そこから新たな前提を作り上げ、
ロジカルシンキングにつなげることにより、
別の新しい視点を説得的に打ち出せるようにする。
これが、Kのめざすクリエイティブ思考の姿だ。

しかし、この「思考枠組み体系」がまだ曖昧なままだ。
これさえ分かれば、
自分の「知」に新たなブレイクスルーが起きる気がする。


ここ一カ月くらいは、このテーマを取り組むことにしよう。

日本企業の難しさ

2011-02-26 01:37:07 | 世界情勢
日本企業は難しい立場にいる。


特にドメスティック市場で成長してきた成熟企業は、
岐路に立っている。

岐路といったのは、基本的にそうした企業の採る道は二つしかないからだ。

①日本市場の中でパイをとる
②海外に打って出る

そして、機会は日本市場でキャッシュを稼げている今しかない。
衰退市場の中では、待っていてもキャッシュは減る一方だ。

ただし、①で成長するのは、よほどうまくやらない限り、ジリ貧になるだけ。
一方、②も全く違う業界構造に進出しなければいけないので、相当難しい。
少なくとも①が駄目だから②、という覚悟ではまず失敗するだろう。

そもそも②の選択肢が難しい理由は、日本市場の特異性にある。
特に、日本文化に根付いた産業に関しては、
今までの優位性を海外で活かせるのかについて、
はっきりとした答えが出せないでいる。
(もちろん、自動車など文化横断的に売れる産業も存在するが。)

一ついえるのは、
「ヨイモノはウレル」
という馬鹿げた夢物語は捨てるのが先決である。

その上で、
①グローバルスタンダードで勝負する
②海外で日本ブランドが通じるニッチ市場を開拓する
のどちらかを選択する必要に迫られるだろう。
(①は格好いいように思えるが、
本当に必要な戦略は②であると思うのはKだけか?)


いずれにしても、難しいところである。