K巨匠のいかんともなるブログ

K巨匠:英国から帰国後、さらに扱いづらくなった者の総称。
また常に紳士的ぶりつつも、現実には必ずしもその限りではない。

忙しさの中にも余裕と尊厳を

2009-06-30 17:32:55 | 能力
前々回の記事の続きです。
Kは向上を、研究・語学・地頭・人間の四要素によって定義してきたと述べました。

これらの要素は相互に依存しあう関係にある。
すなわち、四要素はいわばピラミッド構造になっている。
研究・語学というもっとも分かりやすい指標がピラミッドの最上層を構成するとすれば、
その下層に地頭があり、さらに下層に人間がある。



なんのこっちゃと思った人が大半でしょう。
まぁKの持論ですから、そんなに真剣になってくれなくてもちろんいいのですが、
要は地頭の向上がなければ、その上層に位置する研究や語学が一定以上に伸びることはないし、
人間の向上がなければ、その上層の地頭の向上を阻害するということだ。

前々回にも触れたが、ここでいう人間とは、向上に必要なキャパシティという意味だ。
もっと分かりやすくいうなら、信念をつらぬく心が強ければ強いほど、
地頭の向上が期待できるし、その結果として、研究や語学にポジティブな影響を与える。
したがって、ピラミッドの最下層に行くほど、向上における最も重要な部分ということになる。
(だが同時に向上が見えにくくなることも事実)

最近、その人間力というべきものが、だんだんと成長してきたことを実感する。
何事にも動じずに、前を向ける力。
忙しさをものともせずに、余裕と尊厳をもって、チャレンジを楽しめる力。

渡英前には確実にキャパ越えであろうタスクを今行っているけど、
不思議とそれほど苦に感じない。
何とかなるだろうっていう余裕がどこかにあるからかもしれない。



いずれにしても、向上が見えたときの幸福感というのは代えがたいものがある。

鼻づまり

2009-06-25 11:10:27 | ライフ
鼻づまりの季節である。
目のかゆみの季節でもある。

花粉症かと思っていたのだが、
英国に来て尚こうなるとは、ただの風邪なのだろうか。

鼻づまりは思考を鈍らす。
目のかゆみは集中力をそぐ。

Kにとっての天敵なのであ~る。

鉄の心

2009-06-24 08:20:01 | メンタル
「向上」と人はよく口にするし、それはKの好きな言葉でもあるけども、
この言葉ほど抽象的で分かりにくいものはめずらしい。

どっかの記事に書いた記憶があるが、「向上」を少しでも具体化するために、
Kはこれを四つの要素に分解した。
それは、研究・語学・地頭・人間である。

もちろん、MECEに基づく分類ではなく、ダブりがあるのは承知の上だが、
それでも「向上」を分析する枠組みとして、この四つの要素を重視してきた。

そして四つの要素の中で、抽象性を最も色濃く残すのが「人間」の要素である。
つまり、人間としての向上という意味である。
「人間としての向上や退行は定義できない」
という観念論は置いておいて、
ここでは自分の目標に向かうためにいかなる人間であるべきかという意味で
人間としての向上を考えることにする。

ここで難しいのが、人間としての向上はこれ以上に細分化できないことだ。
もちろん、優しくあれとか明るくあれとか単純な要素にすることができるかもしれないけど、
そうして全ての要素をマッピングすることは至極困難だ。

それよりも抽象的に自分の目標とするような人物を想定して、
それと可能な限り自分を同化させるという方法を通じて、
俺は自分を変えようとしてきた。


そして変わったか?


多分変わったと思う。相当な程度に。

そしてあと一つ欲しいものは、「鉄の心」
どんな荒波にも、どんな逆境にも、全く揺らぐことのない心が欲しい。
少なくとも自分が"on"の状態の時には、
いかなる感情も切り捨てて、全てのものに冷酷であるような、
そんな心が欲しい。

大大大ピンチ!!!!

2009-06-23 22:18:46 | 試練
ものごとが順調に進みすぎる時にはどこかに落とし穴があるものであ~る。

修論の話です。

今日担当の教授に話しに行ったら、ほとんど構成を変えられてしもうた・・・
まぁ彼なんつ~か天才肌でめちゃくちゃ頭切れて、
大学でも一、二位を争う有名教授だから、反論しようがないけども。
雰囲気は全く違うが、この段階でこういうこと言うのって、
某つるっぱげ教授に似ている気がする(笑)

とか言っている場合じゃねえ!
今までのKの努力って一体・・・
あぁ、なんでこうなるんじゃ~!
忙しいのはこの前で終わりだと思っていたのに!

いやじゃいやじゃいやじゃいやじゃいやじゃいやじゃいやじゃ!

もう忙しい生活はいやじゃ~!!


・・・


ちくしょ、帰国までまた徹夜生活かぁ。。

修論と就活同時並行させようって考えてたけど、甘すぎたな。

後者は後回しで、前者集中だな、こりゃ。

ブログ始めて一年!

2009-06-17 16:45:44 | どうでもよいこと
そういえば、このブログ始めてから、いつの間にか一年が経過してしまった。

今、思えばいろいろなことがあったなぁ。
深かったけど、早い一年だった。

とりあえず、帰国まではブログを続けるけど、その後はどうしようかと今考え中。
日本に帰ったら、流石に刺激も少なくなるだろうし、mixiとかに移行しようかとも考えている。

でもmixiとかに↓のような記事書いたら、友達の皆さんドン引きだよなw

ま、まだ先だから気長に考えよう。

問題に深く迅速に切り込む方法

2009-06-17 16:14:14 | 論理/思想/理論
研究やビジネスにおいて、問題状況に分析や解決策を投じなければならないことがしばしばある。
しかし、スマートにかつ迅速に結果を出すのは難しい。
今回は英国にいて研究を続けてきた成果として、
どのような過程で分析を行うことがもっとも効率的で効果的であるかをまとめる。


まず最初に行うことは何か?
これは問題状況が自分の知識の範囲内である程度扱えるかどうかによって違う。
それが自分にとって少しでも馴染みがある場合は、
まず「問題の定義」を行うべきだ。
なぜなら、たいていの場合、問題というのは感覚的かつ抽象的な形で認識される。
だから問題をどの点まで扱い、どの点を排除するかを具体化する。
それを行わないと分析プロセスにおいて曖昧さが生じる。

しかし、専門的かつ複雑な分野になると、問題自体の知識がほとんどない場合がある。
その場合はまず情報収集から始めざるを得ない。
だがここに落とし穴があるのは、決して完璧を目指してはいけないということ。
この段階では、あくまでも「問題を定義」するために不可欠な情報を集めるということで、
その他のプロセスは排除すべきだ。


問題を定義したら、次は「仮説を設定」することが求められる。
決して安易に情報収集に走ってはいけない。
まず、論理性に基づいて仮説を立ててみる。
仮説だからもちろん間違っていてもよい。
なのになぜ仮説を立てる必要があるかというと、情報収集プロセスの無駄を排除するためだ。
仮説があれば、それを検証するための情報を集めることに集中できるが、
仮説を立てないままに問題を解こうとすると、大概情報収集に無駄が多くなる。


仮説を立てたら、その検証プロセスに入るわけだが、まだ情報収集は早い。
まず検証方法(Methodology)を決める。
なぜなら、仮説を検証する方法は決して一つではないからだ。
どのような理論的根拠に基づくか、いかなるデータを取るか、
それを厳格に決めておけば、どのような情報を集めればよいのかが見えてくる。


そして最後に情報収集を通じて仮説を検証する。
もちろん、その過程で仮説の修正は随時行う。
そうすれば、最少の時間で問題に可能な限り深く切り込むことができる。


***


余談だが、これはKの後悔に基づいている。
上記は非常に基本的なことと思うかもしれないが、
当り前のことを当たり前のようにやることは意外と難しい。

もっと効率的に効果的に上記のプロセスをストイックに認識できていたら、
徹夜を続ける必要がなかったかもしれないし、もっと深い論文が書けたかもしれない。
いまさら気づくなど・・・本当にめちゃくちゃ悔しい。

まぁ後ろばっか見ていたらしかたないので、
これは一つの成長と捉えることにしよう。

Kとしては、自分にはあきれる日々を、「成長」と定義できるのかもと、
くだらないことを考えてしまった。

別れ

2009-06-16 12:53:53 | ヒト
「今まで一年どうもありがとう」

そう言って、笑顔でさらっと親友と別れた。
修士の学生でない場合や、修士でも論文を書かなくてよい場合は、
みんな大抵夏には帰郷をする。
だから、親友ともここでお別れってことだ。


別れってのは、出会いがあれば当り前のようにあるもので、
それを惜しむなんて意味がない。
そもそも英国に来たのは友達と遊ぶためじゃないんだし、
いちいちそんなことを考えていたくはない。
親友と別れたって俺のすることに変わりは全くない。


分かってる。
分かってるけど、でも・・・


溢れる感情を抑えることが、どうしてもできない・・・


だから別れってのは苦手だ。
辛気臭いのが苦手なKはいつも適当な笑顔を使ってごまかすけど、
今回もそうしたけど、
でも、
やっぱりつらい。


特に今回の場合は国籍が違う親友だから、
この先何年会えないか、もしくはずっと一生会えないのか、
そんな答えのない意味のない質問を心の中で繰り返していくうちに、

そして、一年っていう長くない期間だけど、
今まで一緒に過ごした楽しい日々を思い出せば思い出すほど、

溢れる感情と涙が制御できん。


なんだよ、ちくしょう。


こんな情けない俺は、絶対に他人には見せない。
見せちゃいけない。
そんな自分にはなりたくはないし、
何よりも俺は何物にも揺るがない信念をもって、
常に冷徹に道の向こうだけを見つめていたい。


分かってるよ!でもそんな完璧じゃねえんだよ!!


ばかたれ・・・


***


と、ここまで書いて、今、朝の五時半。
そろそろ親友が出発する時刻だから、
もう一度だけ別れを言おうと思って、
いたたまれずに寮を飛び出した。

でも、あいつの寮まで行って、やっぱりやめて帰ってきた。

なんか、いつものようにヘラヘラ笑っていられなくなる気がしたから。

男の別れに涙は禁物。
なぁ、おまえもそう思うだろ?



だから、遠い未来でも、次会うときは、
きっと俺はもっともっと前に進んで、胸張って自信を持っているよ。
だから、今の俺はそうなれるように頑張るよ。
そういう一時的な別れだから、「さよなら」なんて言わねえぞ!



今までありがとう。

誤解から真実へ

2009-06-14 06:18:04 | メンタル
ある友達にこんなことを言われた。

何であの日本人は同郷の友達がいなくても平気なんだ?

寂しさを感じないのか?

勉強をめちゃくちゃしているからに違いない。

だから成績もいいし頭もいい。



見栄っ張りなKは、男として「その通り」といって笑ってやった。



だが、実際はまったくの誤解。以下、心の声。
①同郷の友達がいないことは慣れたがそれはそれで辛いこともある。
②寂しさなど感じまくりである。
③それを紛らわすためにしているのは映画やテレビを見たりで、
必ずしも勉強をしているわけじゃない。
④成績も伸び悩んでいるし、頭も理想と現実にギャップがある。頭いいなんて言われたくない。


・・・
にしても悔しいな。
そんな風に思われていたとは。
何って、自分の情けなさに悔しい。
そう言われてもヘラヘラ笑っていられるほどの努力を、
俺は今、全くしていないからだ。

絶対嘘を本当にしてやる。

決めた!

見てろ、ちくしょー!!

甘え

2009-06-11 10:26:53 | 能力
日本ではもう梅雨の時期でしょうか。
英国はまだひんやりとした気候が続いていて、
夜はシャツ+パジャマ+ジャケットでも若干の寒さを感じるくらいです。


さてさて、英国に来てからずーーーっと取り組んできた課題なのだけど、
自分のうちにある甘えをマネジメントするのはやっぱり難しい。

特に今のようにプレッシャーが少ない状況で、いかに自分の中にある底力を発揮するか。

ちょっと前に自己の精神的な統制方法についての記事を書いたけれど、
やっぱりあれでも完璧じゃない。
自分の中の甘えがある。
それをKはどうしても許せない。
だから、精神的だけじゃなくて、もっと実践的に自己を統制していく必要がある。


なので、最終手段を使うことにしました。
名付けて、
Specific time-oriented self-management!(Kの造語)

若干説明すると、result-orientedじゃなく、time-orientedなのは、
自分の生活リズムを崩すことなく成果を出したいから。
プレッシャー下ではresult-orientedにするしかないし、今までもそうしてきたけど、
ちょっと自分への負担がでかすぎて、とてもsustainableとはいえない。
だから日常的にはtime-orientedにしてみる。

specificというのは、かなり細かく時間を刻んで管理すること。
おおざっぱだと、どうしても甘えが出てしまうから。
思い出したくないけど、まぁ受験期みたいなものか。


とりあえず、明日から試験的にやってみることにしよう。

帰国日仮決定!!

2009-06-08 22:32:41 | お知らせ/挨拶
帰国日が仮決定しました~。

日本時間にて8月4日(火)に帰国予定です。
仮というのは、論文の進み具合によっては帰国できないかもということですが、
奨学金の関係上、それ以上英国にいると金払わなくちゃいけないので、
8割方その日に帰ると思います。

待ち遠しいですなぁ。
日本暑そうだけど。
では、Kとどうしても会いたい系な人、アポイント待ってます