官製談合

北海道における官製談合の実態

kenryuxの北海道の官製談合の実態(40)

2014-02-02 15:37:03 | Weblog
 旭川市の官製談合にかかる収賄事件で調整役だった橋本川島コーポレーションの社員は罰金50万円の略式命令を受け
即日納付して一件落着となりました。
 旭川市内の月刊誌によれば調整役はスズキと名乗り連絡はすべて公衆電話で行われるので業界では「公衆電話のスズキさん」と言われていたそうです。
 そういえば釧路支庁(現釧路総合振興局)の入札で本命の時は「釧路の加藤です」と名乗って「○○番の業務はお宅の仕事です。」と連絡がありました。同じやり方ですね。
 
 月刊誌によれば調整役の社員は金は一切受け取っていないとのことですがそんなこと考えられませんね。古川被告から連絡を受けた調整役は当て馬の各業者が組む共同企業体の相手を決め、更に負担割合も指示して共同企業体を結成させる。簡単のようで結構面倒ですよ。それがただ働きだったとは、皆さんならどうですか?。

 古川被告と加藤被告の初公判が30日旭川地裁であり、二人とも起訴内容を認めて検察は古川被告に懲役2年6ヶ月、追徴金130万円。加藤被告に懲役1年6ヶ月を求刑して即日結審しました。
 検察側の冒頭陳述によると、旭川の舗装業界では事件前から談合が続き舗装業者の業界団体「旭川舗装安全推進協会」が中心となって業者をとりまとめ、「市の意向」を聞きながら「本命」の落札業者を決める談合が行われていたと。
つまり、市とぐるになって談合を行っていたと言うこと。
 
 2008年頃同協会が解散した後は協会元会長が業者をとりまとめる調整役に、市職員OBが業者への連絡役となって談合を続けた。2010年調整役は元会長から橋本川島コーポレーションの社員に引き継がれる。
 2011年土木課長になった古川被告はこの調整役の社員に本命業者を指名し落札させていた。と言うことは加藤被告の会社だけでなく共同企業体として入札に参加していた15社も別の工事を落札しているはずだから同罪で不起訴処分はおかしいのです。
 
 談合の仕組みを知った時期について古川被告は、被告人質問で「調整役の社員から『いれたい業者があったら言ってください。』と告げられ初めて知った。」と供述する一方「そういうものかなあと思い上司に報告しようとは思わなかった。」と。こんな素人でも分かる作り話を検察もああそうと聞き入れるとは本当に驚きだ。ド素人もいいとこだ。

 市の菅野土木部長は「指摘された談合の仕組みは全く知らなかった。裁判の内容を聞いて驚いている、事実確認を急ぎたい。」と言ったそうだが、「白々しい嘘はつくな」ですよね。

 古川被告は加藤被告に「経費はいいかい」と繰り返し金を無心。インターネットの出会い系サイトで180万円以上支払って金に困り100万円を要求したこともあり、賄賂として他人名義の口座に2回にわたり計130万円の入金を受け繁華街で飲食に使ったと。
 被告人質問で古川被告は加藤被告以外の業者からも金銭を受け取っていることを明らかにしたとのことだが、以前の新聞記事では500万円以上口座に振り込まれていたと報じられていたのに、今回の公判では130万円だけを問題にしている。500万円以上口座に振り込まれていたのに追徴金130万円。その差額はどうなっているの。
 
 加藤被告以外の口座に振り込んだ業者も当然収賄罪を問われるべきなのに、不起訴とはおかしいですよね。残りの金についても検察は明らかにする義務があると思います。
 また、検察は公判の冒頭陳述で「市の意向」を聞いて本命業者を決めていたと言っておきながら「誰の意向」か不問にしている。
 調整役が土木課長であった古川被告に「意向」を聞いて連絡しているのだから、前任の土木課長かそれともその上司に違いないと思うがそれも不問。おかしいと思いませんか。

 検察は本気で官製談合を無くしようと考えていませんね。それともどこかから大きな力が働いて、「それくらいにしておけ」と横やりが入ったか。市議や道議にはそれほど力はないから国会議員か。

 今回の件、はじめからどこまで解明できるか疑問視していましたがその通りになってしまい本当にがっかりです。

 今日はこれにて


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