官製談合

北海道における官製談合の実態

kenryuxの北海道の官製談合の実態(21)

2008-08-30 20:55:28 | Weblog
 28日札幌地裁で北海道開発局農業土木工事官製談合について判決がありました。
 元開発局農業水産部長の森繁と農業設計課長永井良房に対し懲役1年6ヶ月、執行猶予3年、農業調査課長の表雅英は懲役1年2ヶ月、執行猶予3年の判決でした。今回もまた、予想通り執行猶予でした。
 裁判長は昭和50年代から行われてきたことであり、森繁は退職しているが本件が確定すれば退職金の返納命令を受ける見込みで、永井、表の両名は懲戒免職処分を受け退職金が支給されないないなど既に一定の社会的制裁を受けているから、また、長年引き継がれてきた官製談合を引き継ぐ形で関与したものであるから被告らを殊更厳しく処することは相当でないという理由により執行猶予としたとのことで
やむを得ないと思うが納得できない。
 
 開発局によると森繁らが逮捕された5月13日以降、落札率が急落、06~07年度の平均に比べ約7%下がったとのこと。談合がなければ年間50億円は浮く計算になる。これだけの税金を無駄遣いして執行猶予とは納得できない。
 
 全国市民オンブズマン連絡会議が2007年度の都道府県、政令都市などの発注工事約7800件について調査し談合疑惑度を発表しました。
 それによると北海道は落札率92.8%で堂々たる第1位、2位は島根県の91.6%、3位は鹿児島県の90.9%でした。高橋あほみ知事この数字を見てどう思うのだろうか。
 落札率が低かったのは大分県74.9%、東京都75.5%、和歌山県77.0%ですべての入札が大分県並の落札率だったら4708億円の節約になると言う。
 汚職事件で前知事が逮捕された福島県は97.2%から80.3%に、同じ和歌山県が95.8%から77.0%に東国原知事の宮崎県は96.0%から80.0%に落札率が下がったとのことであるが、何か事件が起きて落札率が下がるのではなく東国原知事のように真に県と県民のことを考えて行政を行えば官製談合はなくなるはず。我が北海道の高橋あほみ知事に東国原知事の爪のあかを煎じて飲ませてやりたい。
 
 各都府県の落札率が下がったのは一般競争入札を取り入れるようになったからのようだが我が北海道、昨年、今年4月から1000万円以上の入札は一般競争入札にすると公表しながら未だに指名競争入札で官製談合が大手を振っている。
 建設部や農政部の天下ろうとしている幹部達、一般競争入札にして天下り先が無くなるのを恐れてあれやこれや理由を付けて反対しているのだろう。
 落札率を見れば正常な競争入札でないこと一目瞭然、それにも気がつかないアホな知事、拝啓高橋あほみ知事様とやってみようか。

 今日はこの辺で
 

 

kenryuxの北海道の官製談合の実態(20)

2008-08-10 10:54:14 | Weblog
 今回で20回目になりました。5,6回のつもりがあまりにも官製談合事件が多いので20回になってしまいました。
 
 7月29日に北海道が実施した当別ダムの入札、最低価格で入札した岩田地崎建設、伊藤組土建他1社のJVより約5億円高い価格で入札した指名停止になっていない鹿島、竹中土木、岩倉特定建設工事共同企業体が落札者に決定しました。
 これからどう議会にかけて議決されなければ最終決定となりませんが、道議会与党の自民党内からも今回の指名停止業者の参加に異論を唱えるものもおり、野党の民主党・道民連合も反対しておりそれらに配慮したものと思われる。
 しかし、今回の指名停止業者の参加は「高度な技術が必要」という理由で認めたものであり、そうであれば参加したJVはみなダム建設工事を完成させる能力を持っていることになる。本来ならば一番低い価格で入札したものを落札者とするのが正常であるのに技術力があるからと一番高い価格で入札した業者を落札者としたら他の業者には施工能力がないということになるのではないか。
 それならば何故、そのような業者を指名停止中にもかかわらず入札に参加させたのか説明ができないのではないか。
 
 高橋知事は道の財政状況が苦しいと職員の給与を引き下げたり、各種補助金を削減しているのに5億円以上も高い最高価格で入札した業者を何故落札者としたのか。それこそ税金の無駄遣いであり言っていることとやっていることが違う!
 道議会での徹底的な追及を望む。
 
 5日砂川市は砂川市立病院改築工事の一般競争入札を実施し、開発局完成談合などで道の指名停止処分中の業者を含む共同企業体が落札しました。
 落札したのは清水建設(東京)、岩田地崎建設ほかの共同企業体で落札額は79億3800万円、落札率はなんと94.14%明らかに完成談合である。
 砂川市は「病院建設には大手の技術力が必要」として本来指名停止すべき業者の処分を延期していたとのこと。泥棒に追い銭だ。
 処分保留の理由は技術力の問題のほか、原材料費高騰による参加業者の辞退などで2回入札が不調に終わっており、これ以上工事が遅れれば中心市街地活性化基本計画の補助金の対象外になることが懸念されるとしているが、国や道だってきちんと説明すれば市民の健康にかかわる病院建設ダメだとは言わないだろう。
 高橋あほみ知事が当別ダムで悪しき前例を作ったから砂川市も道がやっているのだから良いだろうと決めたか。入札が終わったから近く指名停止するとのこと。本末転倒である。本当に世も末ですね。

 ではまた次回