官製談合

北海道における官製談合の実態

kenryuxの北海道の官製談合の実態(24)

2009-02-24 16:27:38 | Weblog
 渡島管内森町の消防防災センター工事をめぐる官製談合事件で、競売入札妨害罪に問われた前町長、湊美喜夫被告(80)の初公判が函館地裁で十日に始まり、前町長は起訴事実を認めたが、今日(24日)判決が言い渡された。
 懲役1年6ヶ月の求刑に対し、予想通り執行猶予3年付きの懲役1年6ヶ月だった。
 今までの官製談合にかかる判決はすべて執行猶予付きだがおかしいと思う。前任者からずうっとやったきたことだから摘発された者だけに重罪を科すのは不公平だと思うが、湊前町長の場合は自分が主導して官製談合をやったのだから執行猶予の必要はないのではないか。どれだけ税金を無駄遣いしたか、町民にどれだけ迷惑をかけたか、それを考えれば実刑でもいいのではないか。執行猶予付きの判決には納得できない。

 札幌市発注の下水道電気設備工事をめぐる官製談合で、同市から計約15億円の違約金を請求された大手重電メーカー9社のうち8社が納付期限の9日までに支払いしたとのこと。明電舎は「支払うが少し待ってほしい」とのこと。
 いつも思うのだが本命割り付けをして業者に談合させながら、公正取引委員会から摘発されると業者が悪いと違約金を徴収する。たしかに、業者は儲けすぎているのだから違約金は取ってもいい。しかし、官製談合を主導した市の職員はお咎めなしでは市民も納得しないだろう。
 これは上川支庁の農業土木官製談合事件の場合も全く同じ。予定価格を漏らした等の場合、その職員はほとんどが懲戒免職。官製談合を主導した者の方が罪は重いと思うが罰せられない。不公平だと思いませんか。
 札幌市は外部調査委員会を設け、市職員や市OB14人に事情聴取し官製談合と認定したようで元市助役のにも事情聴取するようだが、事実の解明を期待したい。
 
 札幌市はまた、新年度から一部の公共工事で予定価格の事前公表をやめるようだが一部でなくてすべての入札において事前公表をやめるべきだと思う。
 予定価格を公表すると最低限価格が容易に推定され、同額入札でくじ引きが多くなるからのようだがそんなことは問題では無い。くじ引きをなくするというのであればすべての入札を事後公表にすべきである。
 支庁や土現でも委託業務だけ事前公表にしているようだが、なぜ委託業務だけ事前公表していいのか理由が分からない。

 18日、札幌市は新年度から天下りを全廃する発表しました。さらに札幌市の競争入札に参加できる業者に再就職した場合、5年間営業活動を禁止することにすると。5年間営業活動が出来ないとなれば業者も天下りを受け入れる気にならないかも。また、60歳の定年まで在職し、定年後にも再任用職員として働けるようにするとのこと。国も、道も見習っていいのではないか。

 2月17日開発局発注の河川工事をめぐる官製談合事件で、談合罪に問われている元国土交通省北海道局長の品川守被告の論告求刑公判が札幌地裁であり、検察側は「不合理な供述を繰り返し、反省もしていない」として懲役1年6ヶ月を求刑し結審しました。判決は3月13日とのこと。検察側は「反省していない」と言っているが裁判官はどう判断するか、これもまた執行猶予付きか。
 
 今日はこれにて