官製談合

北海道における官製談合の実態

kenryuxの北海道の官製談合の実態(15)

2008-03-17 15:54:24 | Weblog
 3月10日旭川地裁は旭川土現泉田主任と堀建設元専務の道営住宅修繕業務をめぐる入札妨害事件で、泉田被告に懲役10ヶ月、執行猶予3年、堀被告に懲役1年、執行猶予3年の判決を言い渡しました。(13)でこの事件はトカゲの尻尾切りに終わると書きましたがその通りになりました。
 裁判長は判決理由で同業務について「道議会で質問があり上川支庁と堀建設の間に癒着があった。」と指摘しているけれど、支庁は全くお咎めなし。泉田被告に対しては「関係部署で入札方法を手直しする取り組みが行われているのに堀建設に落札させ、自身が担当する事務の負担増をさけたいという安易な考えで犯行に及んだ。」と述べたそうだが、この判決はおかしいと思います。
 20年以上堀建設が落札していたのは事実であり、それは上川支庁が割付をしていたから出来たことで、泉田主任にはそんな権限はありません。たしかに泉田主任は堀建設に資料は渡した。しかし、それは前任者からの引き継ぎであり、本命割付をした上司や前任者より罪は軽いはず。旭川地検は前任者が堀建設に資料を渡した十分な証拠がないと立件を見送ったそうだが、官製談合についてもう少し追及すべきであったと思います。
 今日、道は泉田主任を懲戒免職にしました。前任者は停職3ヶ月、何年もやっていたけれどばれなっかったから停職3ヶ月で済み、割付をしていた上司達はお咎めなし、これでいいのでしょうか。

 2月26日東京高裁で鈴木宗男衆院議員に対する開発局発注工事をめぐる汚職事件や国有林盗伐事件での斡旋収賄罪などの罪に対して、懲役2年、追徴金千百万円の実刑判決を言い渡した一審東京地裁の判決を支持、鈴木被告の控訴を棄却しました。鈴木宗男は北海道開発庁長官時代のみならず、故中川一郎の秘書時代からやりたい放題、どれだけ悪いことをやってきたか。罰せられて当たり前です。
 何故か道東地域では根強い人気があり、先の衆院選挙では43万票以上獲得して比例代表で返り咲きしたが、投票する人の気が知れない。次期衆院選に向け自民党も民主党も秋波をを送っているようだが情けない。
 
 道路特定財源の暫定税率の問題いよいよ決着しそうだが、暫定税率の廃止には大賛成だ。東国原宮崎県知事は県内の高速道路網ができていないからと暫定税率の維持と一般財源化に反対しているが、本四連絡橋、東京湾アクアライン、殆ど利用されていない高速道路や駐車場など無駄遣いばかりの道路財源、その見直しもせずに10年間で59兆円の道路予算確保なんて絶対反対です。
 東国原知事もあれだけテレビでやったのだから暫定税率が無くなっても、宮崎県だけは別格で高速道路が建設されると思うから少し頭を冷やした方がいい。
  
 国土交通相所管の独立行政法人、道路特定財源からの補助金で大部分がまかなわれているが、その使い道たるや毎日テレビで報道されているが呆れてものが言えない。国会では官僚の言いなりで失笑を買っている冬柴国土交通相、渡辺行革担当大臣の独立行政法人の削減要求に削減する法人はないと反対していたが抗しきれず、50法人を半減させることになったとのこと。まだ足りない!10分の1すれ。
  
 4月から道の発注も1千万円以上は一般競争入札になるがどうなるか楽しみ。どんな方法で官製談合をやるのかお手並み拝見だ。旭川市のように後戻りしないように願いたいが。 
 今日はこれにて