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鹿児島県出水市麓の武家屋敷「武添家」で頂いた『出水兵児修養掟』

2011-07-21 10:39:08 | その他
鹿児島県出水市麓は、篤姫様が江戸へ行かれる途中にご先祖に詣でた所。
ここには武家屋敷群があり、「武添家」を見学した時に頂いた物。
   
 

     『出水兵児修養掟』
   (いずみ へこ しゅうよう おきて)

士ハ節義を嗜(たしな)み申すべく候。
節義の嗜みと申すものは口に偽りを
言わず身に私を構えず、心直にして
作法乱れず、礼儀正しくして上に諂(へつ)ら
わず下を侮(あなど)らず人の艱難を見
捨てず 己が約諾を違えず、甲斐かい
しく頼もしく、苟且(かりそめ)にも下様の賎しき
物語り悪口など話の端にも出さず、 譬(たとえ)
恥を知りて首 刎(は)ねらるるとも、己が為す
まじき事をせず、死すべき場を一足も
引かず、其心鐡石の如く、又温和慈愛
にして、物の哀れを知り人に情あるを
以って節義の嗜みと申すもの也
  
 

(解説から)
    兵児とは、青少年のことで、数え年六~七歳から十四歳の八月までを
「兵児山」(へこやま)と呼び、それから二十歳の八月までを「兵児二才」
(へこにせ)、三十歳までを「中老」と呼んだ。 教育は百年の計といわれ
ますが、薩摩藩では子供たちを郷中教育で心身を鍛えていました。薩摩では、
「薩摩を守るのは城ではなく人である」と考え、国防の重点を土民の訓育に
おいてきました。



 熊本大学教授の高原朗子先生は、『ゆとり教育は初等教育の破壊』の中で、     
教育は心理学からいうと、第一段階は、基本をたたき込む時期であり、知的能力醸成のためのみならず全人格形成の土台の時期である。その忍耐、自己統制、注意の集中・維持などは「管理」によって養成できるのであり、「躾」とか「訓育」とか言ってもよい。
 「ならぬことはならぬ」と教え込むことが肝要である


と仰っています。
 

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1 コメント

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Unknown (はるこ)
2010-10-12 22:16:19
ならぬことはならぬ…、そうですよね。
今の日本は子供だけでなく、大人にも言わなければいけないことが多いですね。

でも、土井たか子氏も昔言ってたような…、あれは180度反対の方向でしたが。
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