日本会議熊本ブログ

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元海上保安庁特殊警備隊(SST)隊長 住本祐寿氏の講演より

2012-12-27 15:57:15 | その他
 日本会議熊本平成23年度総会記念講演には、元海上保安庁特殊警備隊長住本祐寿氏をお招きし、「尖閣防衛」の実体験談をお聴きしました。 

 H8年、中国人に魚釣島に上陸されたときの話など、淡々と話される中に、「正に命を掛けて守っているんだー」ということが分かってきました。

 そして、『我が国は、世界第6位の領海線を持っている。一義的には海上保安庁がそれを守る任務に当たっているが、現在の規模・装備・法的に許されている対応では、6・17に予想される中国船団の圧力には到底太刀打ちできない。

 早急な、法整備(領海侵犯罪の制定)をしなければならない。』と訴えられました。

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以下は、「日本の息吹3月号」掲載の対談から。

(住本氏)・・私自身の体験で、忘れることが出来ないのは、平成8年、中国・台湾の抗議グループが押し寄せてくるというので、「尖閣海域を守れ」という指令を受け出動した時のことです。

 そのときは、最悪の事態として、島に上陸されるという事態も想定されていたのですが、上陸者を逮捕するには島の地図が要る。逮捕した地点の記録を残さねばならない。

 ところが、その地図が国土交通省にも国土地理院にもなかった。そこで、私たちの仕事は島の地図作りから始まりました。

(略)結局、魚釣島には2週間寝泊りしました。
 
 いよいよ抗議船が迫りました。

 そのときは、生卵をぶつけられましたが、隊員たちには「決して怯むな」弱みをみせては付け込まれる、毅然とした態度こそが警備の基本だからです。

 その結果、皆、生卵だらけになりましたが、これは大したことではない。

 ただ、ボウガン(洋弓銃)の矢が私の耳元をかすめたときは、さすがにヒヤッとしました。
   注、ボウガンは、ジュラルミンの盾2枚を貫通する威力がある。

(住本)・・・痛恨事は、抗議グループの2名に海に飛び込まれ上陸されてしまって中国と台湾の国旗を立てられてしまったことです。

 上空ではヘリが旋回していますし、これは誰にも見られたくない。我々も船を乗り上げて上陸し、隊員が旗を引き抜きました。

 それを受け取った私は、放り出したい気持ちをぐっとこらえて、丁重に折り畳んで救命胴衣の中に押し込みました。

 不法に使われたものとはいえ、国旗は大事に扱わなければいけない。
持ち帰って海上保安庁本庁に提出したその国旗は、本庁から沖縄県警に引き渡されました。本来ならば、証拠物件として引き渡すのですが、外交問題には出来ないということで、拾得物として届けざるを得ない現状には悲しい思いがしました。

                                以上

(その様な他国の国旗でも、大切に扱うんですね・・・)