Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

11/ 6(月) 京都GⅠエリザベス女王杯の展望

2023-11-06 | 予想

 昨日のメインレースは、福島は大荒れでしたが、東京と京都は両方とも①人気の馬が勝って、穏当な結果でした。まず、アルゼンチン共和国杯は「朝切り」宣言したトップハンデのヒートオンビートが3着に突っ込んで来たので、ああ、また「天罰」かあ、と思いきや、4着のはずのチャックネイトが同着になり、トリガミでしたけどこれはラッキーでした。つづく京都みやこSの方は、昨日の京都競馬は147枠が優勢の流れと判断して、急遽軸馬を2枠から7枠のウィリアムバローズに変更したので「事なき」を得ました(いつもの朝令暮改ですいません!)。それにしても、勝った3歳のセラフィックコールはかなり強いですね。暮れのチャンピオンズCに進むと思いますが、メンバー次第では、また突き抜ける可能性大です。GⅠ勝ちから遠ざかっている鞍上デムーロも、この馬で昔の「勝ち癖」を取り戻してほしいです。

 さて、今度の日曜から秋のGⅠシリーズが再開され、京都でエリザベス女王杯が控えています。京都開催は4年ぶりです。今年の秋のGⅠはここまで4戦が終わりましたが、

 〇スプリンターズS ③⑥① (三連複)2,310円  (三連単)17,140円

 〇秋華賞      ①③② ( 〃 )1,210円  ( 〃 )  3,240円

 〇菊花賞      ④②① ( 〃 )1,570円  ( 〃 )12,380円

 〇天皇賞・秋    ①⑥③ ( 〃 )2,180円  ( 〃 )  6,960円 (※〇数字は3着までの単勝人気)

で、本命サイドの決着が続いて来ました。今度のエリザベス女王杯はそろそろ人気薄が一角を崩すのではないかという気もします。そんな穴候補が潜んでいるかどうか検討してみます。

エリザベス女王杯【2023年11月12日京都11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)

エリザベス女王杯の過去10年データ、好走馬一覧(2023年11月12日京都11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)

 過去10年のデータから3着以内に入った馬の傾向を見ると以下のとおりです(2020~22年は阪神開催ですが、ことわりがない限り、この3年も含めたデータとなります)。

1)前走(ステップ)※( )内は今回の該当馬、〇数字は人気順

 〇府中牝馬S  12頭 (ディヴィーナ①1着 ルージュエヴァイユ④2着 ライラック⑩3着 

              イズジョーノキセキ⑨9着 シンリョクカ③10着)

 秋華賞      6頭 (ハーパー②3着

 〇オールカマー   4頭 (マリアエレーナ⑩4着 ジェラルディーナ③6着

 〇札幌記念     3頭 (※該当なし)

 

2)年齢 ※頭数は延べ数

 〇3歳 8頭   〇4歳 16頭   〇5歳 5頭   〇6歳 1頭 

 4歳中心ですが、3歳世代が頑張るレースです。去年は3歳ライラック⑫が3着(秋華賞⑥10着)、一昨年は3歳ステラリア⑦2着(秋華賞⑨6着)と、秋華賞で上位にきた馬よりも入着できなかった馬の方が穴を開ける傾向があるので、要注意です。

 

3)血統

 ここも父はサンデー系が主流ですが、ここ2年はロベルト系(父エピファネイア、父スクリーンヒーローなど)が一角にくい込んでいます。阪神開催の期間なので参考までですが、該当するのは4頭です。

〇父スクリーンヒーロー(ロベルトの曾孫)

 アートハウス(母父ヴィクトワールピサ=サンデー系)

〇父エピファネイア(ロベルトの曾孫)

 イズジョーノキセキ(母父キングカメハメハ=ミスタープロスペクター系)※昨年⑩10着、一昨年⑫5着

〇父モーリス(スクリーンヒーローの子=ロベルトの玄孫)

 ジェラルディーナ(母父ディープインパクト=サンデー系)※昨年④1着

 ディヴィーナ(母父ディープインパクト=サンデー系)

 

4)JRAホームページのデータ分析:上位人気馬が強い

 JRAのホームページのデータ分析では、上と重複しますが、以下の点が強調されています。

データ分析:エリザベス女王杯 今週の注目レース JRA

  ①前走GⅠかGⅡ

  ②前走大敗組はNG(7着以内が必要)

  ③4歳以下が中心

 (④外枠劣勢(7・8枠不利))

  ⑤先行力必要(前走4角4番手以内が優勢)

  ⑥勝ち馬はキャリア20戦未満、前走距離2200以下

 5歳なので③4歳以下にだけ当てはまりませんが、全体としてはディヴィーナが浮上してきます。過去7年間で3着以内6回と、このレースを最も得意にしているデムーロが騎乗するだけに、ここは要注目でしょう。初距離2200がどうかです。

 

5)宮田式バイオリズム

 最後に、宮田式バイオリズムがの馬を見ておきます。

 ・ククナ         3・4・4・6

 ・シンリョクカ      1・1・0・3

 ・ビッグリボン      5・1・2・3

  

 JRAのデータ分析ではディヴィーナが残りました。宮田式バイオリズムも5・3・2・7で、ではありませんが、〇くらいで悪くはありません。距離2200は母ヴィルシーナの血筋が出てくれればこなせると思いますが、ずっとマイル中心に走ってきた馬ですし、前哨戦の府中牝馬Sを勝ちましたが、距離不安を払拭する走りとは言い難いので、ここでは中心視はしません。むしろ、同レースで③10着と完敗を喫した3歳のシンリョクカが、今回、古馬との「壁」が意識されて人気を下げるようなら、逆に狙い目だと思っています。現3歳のGⅠでは常に上位と好勝負してきた実力馬ですし、前走はオークス5着以来のレースで馬体重+20㌔でしたから、叩いた今回は確実に変わってくるはずです。勝てないまでも3着はあるでしょう。あと、同じ3歳勢では、秋華賞3着から臨むハーパーも当然有力候補ですし、秋華賞をパスしてこちらに照準を合わせてきたブレイディヴェーグの末脚も脅威です。古馬勢では、リピーターが活躍するレースでもあるので、去年上位の5歳ジェラルディーナと4歳ライラックの2頭と、前走新潟記念①7着の4歳サリエラにも注意が必要と思っています。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。週明けの空は曇天ですが、朝はまだ暖かな感じがします。また一週間がんばっていきましょう。

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