わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

趣味 ベトナム便り 61 

2006年05月05日 | 日本語教師
こちらv-603.
いま、この学校に2人のボランティア教師が来ています。
彼女達は、1人は大学を休学して、もう1人はこれから養成学校に入るための下見として来ているんだそうです。ボランティアの参加費用は12~15万円、これには宿泊費が含まれていますが、それ以外の往復の旅費、VISA取得費用、食費や生活必需品の購入費用、ベトナム国内での交通費などは実費で負担しなければなりません。
このことと、私達、いちおう給料を支給されている者とは、違うようでいて、根本は同じだと思います。つまり、余裕のある国力の下で経験を買っているのです。
本来、経験などというものは、仕事をふくめた日々の生活に付随されてくるものです。これを金を出して買うというのは、そこはもう趣味の領域です。
贅沢な趣味です。
この趣味を仕事にしようとするとき、乗り越えなければならない大きな壁にぶつかるのは、だれもが想像できることです。
日本語教師は食べていけない、それは趣味の世界だからではないでしょうか。

二人のボランティアはこれを仕事にしようとしているようです。
そのためには、なにか、発想の転換が求められます。

「でもねえ、世界中のどこで日本語教師をやってもお金はたまらないよ」と話したら、「考え直してみます」と答えました。


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