わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

帰国後の日本語教師

2007年01月07日 | 日本語教師

新年の新聞に韓国のソウルで日本語教師をしている29歳のSさんのことがのっていました。
午前6時40分から午後9時まで働く。
一日6コマをこなす。
家賃3万円。月収18万円。
韓国に来て1年9ヶ月。
記事からわかる情報はこれだけでした。
私の想像では、ひとコマが1時間で午前中は6:40から10:40まで、午後は5:00から9:00までというところでしょうか。
家賃3万円のアパートというのはかなり安い部屋だと思います。
18万円の月収というのは、一流企業の入社2~3年目で25~30万円、下級公務員の初任給が15万円ぐらいだと聞いたことがありますから、それほどいい給料だとも思えません。
しかも、昨今のソウルは東京と肩を並べるほどの物価高だといいます。生活していくのはたいへんでしょう。
世界中どこへいっても、日本語教師は楽ではありません。
そして私は、Sさんの今後というのが気になります。Sさんは女性です。帰国したあと、どんな仕事につかれるのでしょうか。
海外で日本語教師を経験された人々が、帰国してどんな道を歩まれているのか、知りたいのですが、知るすべがありません。
このブログを読まれた方からの、コメントまたはメールを是非期待します。

新聞の記事によるとSさんは「(日本で契約社員をしているときは)自分で自分のことがわからず、悲しかった。何が私らしいのかも見失っていた」という状態から、今は「こころが軽くなったような気がする」という状態になっているそうです。

でも、韓国に住んでいるときはそれでいいと思いますが、日本に戻ったときにどうなるのでしょう。きっとSさんは、ふたたび自分の心の居場所を探さなければならないような気がします。
これは、物理的な居場所が問題なのではなく、日本での仕事のありようが問題なのではないでしょうか。
海外で日本語教師を経験した人が、日本に帰って来てそれを活かせるような状況があれば、少しはこの問題が解決されるような気がします。
それにはまず、日本語教師経験者の横のつながりがあったらいい、と思うのですが・・・。
k-603
e-mail:k-603@mail.goo.ne.jp



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