わたしは六百山

サイゴンでの365日を書き直す 

ブンタウ ベトナム便り 88

2006年07月10日 | 日本語教師
こちらv-603.
健さんのコメントの中の『フランシーヌの場合は』という歌ですが、私も歌ったことがあります。
でも、フランシーヌが、どうして3月30日に死んだのか、フランシーヌがどんな人なのかは知らずに歌いました。去年、この歌の背景をTVか何かで聞いたことがあります。そうだったのかと思いましたが、今はそれも記憶していません。残念です。

サイゴンでブンタウといえば、だれもが知っている地名です。
同じホテルにSさんという日本人の男性がいます。ベトナムには何度も来ていて、今回も6万円のオープンチケット(北京経由・2ヶ月オープン)を買って、おととい、来たところです。彼は、ベトナム語ができます。
日曜日(7/9)「ひまですか?」と言って、部屋のドアをたたいてくれたので、「実は、ブンタウへ行こうと思っているんですが、バスはどこから出るのか知っていますか」と聞いてみました。
「ブンタウですか、一度バイクで行ったことがあるんですが、えらい目にあいました。二人乗りで片道4時間もかかったし、雨に降られるし。そうだ、バスなら一緒に行きましょうか」
ということになり、ブンタウへ一緒に行くことになりました。
この、ブンタウというところは、東京で言えば湘南海岸にあたるような、波の静かな保養地的な海水浴場で、700万人のサイゴン市民の手ごろな息抜きの場所になっているのです。
ですから、私の授業でも毎週どこかのクラスで、この場所の地名を使います。
たとえば、
・ブンタウに行きたいです。
・ブンタウはどんなところですか。 きれいで静かなところです。
・ブンタウまでバイクで行くことができますか。
・ブンタウに山がありますか。
・ブンタウまで何で行きますか、船ですか、バスですか。
・私はブンタウに住みたいです。
等、多くの文型に手軽に使えて、便利です。

みんながよく名前をあげる海岸と言うと、このブンタウ以外にニャチャンやムイネーなどがありますが、バスで2時間のブンタウに比べると、ニャチャンが8時間、ムイネーが3時間と遠くなります。
しかも、ニャチャンやムイネーは、なんとなく気取ったところがあって、いかにもリゾート地です。
それに比べて、ブンタウは、なんとも、のびやかなで気楽な海岸でした。
なるほど、みんなが口にするはずだと、行ってみて初めて納得しました。

日曜日なのに、人やバイクや車が多いわけでもなく、街も海岸もとても静かでした。
そして、きれいでした。
日本と違って、海水浴シーズンというものがありませんから、テトの時ぐらいを除けば混むこともないのでしょう。
浜の砂は褐色で粒度が非常に細かく、手の平にのせれば弱い風にも舞い上がるほどです。
水は気持ちよく澄んでいました。

一度この目で見、風を肌で感じましたので、これからの授業で『ブンタウ』を使うときは、きっと生きたブンタウになるはずです。
現場に立つこと、この目で見ること。
大切だと、実感しました。


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1 コメント

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Unknown (viet)
2006-07-10 21:55:59
K-603さん、あれV-603さん?おひさしぶりです。いつどや大変楽しいお話を聞かせていただきありがとうございました。歯の治療もひとまず安泰でなりよりです。デタム通りの奥のほうに小さな歯医者を見つけ、ひょっとしたらこんなところで、くっつけたのかなと勝手に想像していました。

この目で見、風を肌で感じるということは、私もとても大切なことだと思います。本やWEBで得た知識も大事ですが、それを自分の肌で確認することは、自分のこれからの行動を決める上で、重要なことだと思っています。ひとつずつ実践なさっているK-603さんの行動は、お手本になります。
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