本書は、作家であり、
ニュージーランドの高校で教鞭を取る著者による、近未来SF小説です。
主人公の少女は「アカデミー」に入学するため、口頭試験を受けている。
テーマは21世紀の重罪人アダムと彼が起こした事件
どのような質問にも、機敏に理路整然と答える主人公だったが
試験官との問答は、やがて隠された真実へと肉薄していく。
アナクシマンドロス、ナザニエルなど
意味深な名前の登場人物たちが繰り広げる深遠な会話や
主人公と彼女を導くアカデミーの講師ペリクレスとの関係など、
どれも気になるのですが、とりわけ印象的だったのが、
残酷だけど誠実で美しいラストです。
プラトンの国家観を批判的なモチーフとし
思考の意味、人間と人工知能の関係など、哲学的なテーマを盛り込んだ本書
SFファンに限らず、一人でも多くの方にオススメしたい著作です。
<余談>
某大手サイトには、
この本がまったく気に入らない方がいるようで
私もそこでは記事を削除しました。
自分が好きなものを貶せない人も
自分が嫌いなものを褒められない人も
私には、なかなか不思議でならない存在です。
ニュージーランドの高校で教鞭を取る著者による、近未来SF小説です。
主人公の少女は「アカデミー」に入学するため、口頭試験を受けている。
テーマは21世紀の重罪人アダムと彼が起こした事件
どのような質問にも、機敏に理路整然と答える主人公だったが
試験官との問答は、やがて隠された真実へと肉薄していく。
アナクシマンドロス、ナザニエルなど
意味深な名前の登場人物たちが繰り広げる深遠な会話や
主人公と彼女を導くアカデミーの講師ペリクレスとの関係など、
どれも気になるのですが、とりわけ印象的だったのが、
残酷だけど誠実で美しいラストです。
プラトンの国家観を批判的なモチーフとし
思考の意味、人間と人工知能の関係など、哲学的なテーマを盛り込んだ本書
SFファンに限らず、一人でも多くの方にオススメしたい著作です。
<余談>
某大手サイトには、
この本がまったく気に入らない方がいるようで
私もそこでは記事を削除しました。
自分が好きなものを貶せない人も
自分が嫌いなものを褒められない人も
私には、なかなか不思議でならない存在です。