本書は、西洋政治哲学を専門とし、
現在は徳山高専准教授である著者が、政治哲学を概説する著作です。
著者は、まず政治哲学が政治理論・政治思想とは峻別されると主張します。
そのうえで、正しく生きるためには政治哲学が不可欠という観点から
正義、共通善、フェミニズム、グローバリゼーションなど
政治哲学上の重要な論点について、
近代から現代に至るまでの代表的な議論を紹介します。
アスランが主張するイスラム内部での変化
日本人がマイノリティになったら―という問い掛け
そして、ある議論が他の議論へ次々と繋がる論旨など
どの記述もとても興味深かったのですが、
とりわけ印象的だったのは、
ヘーゲルやコーエン&アラート、パットナムらを参照し論じる市民社会論です。
難解に思える政治哲学について、そのエッセンスを簡潔に解説し
より深く考えるための手掛かりを与えてくれる本書
政治哲学や政治思想史などに関心がある方に限らず
多くの方にオススメしたい著作です。
現在は徳山高専准教授である著者が、政治哲学を概説する著作です。
著者は、まず政治哲学が政治理論・政治思想とは峻別されると主張します。
そのうえで、正しく生きるためには政治哲学が不可欠という観点から
正義、共通善、フェミニズム、グローバリゼーションなど
政治哲学上の重要な論点について、
近代から現代に至るまでの代表的な議論を紹介します。
アスランが主張するイスラム内部での変化
日本人がマイノリティになったら―という問い掛け
そして、ある議論が他の議論へ次々と繋がる論旨など
どの記述もとても興味深かったのですが、
とりわけ印象的だったのは、
ヘーゲルやコーエン&アラート、パットナムらを参照し論じる市民社会論です。
難解に思える政治哲学について、そのエッセンスを簡潔に解説し
より深く考えるための手掛かりを与えてくれる本書
政治哲学や政治思想史などに関心がある方に限らず
多くの方にオススメしたい著作です。