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ムソルグスキー『展覧会の絵』(エリアフ・インバル指揮)

2008-07-05 12:00:37 | 音楽

クラシック音楽のなかでも、相当メジャーなムソルグスキー『展覧会の絵』

より正確に言えば、

ムソルグスキーが画家ガルトマンの展覧会にインスピレーションを得て作曲したピアノ用の譜面を

ムソルグスキーの死後に、友人のリムスキー・コルサコフが出版するために―改ざんに近いほどの―補正を加え

それをもとにラヴェルがオーケストレーションした作品

・・・なんだそうです

 

アシュケナージとかゴルチャコフ、スコトフスキーがいろいろ言ってたのはこういうことなんですね

 

で、ラヴェル編曲の『展覧会の絵』

よく耳にするのは『プロムナード』の1曲目や『キエフの大門』ですが

この他にも、『リモージュ』や『古城』、『たまごのからをつけたひなの踊り』などガルトマンの絵にちなんだ曲があります。

 

有名な楽曲だけに、多くの指揮者・オーケストラによるCDがあるのですが

いま聞いてるCDはエリアフ・インバル指揮、演奏はフランス国立管弦楽団のものです。

 

重厚な(←むしろ暗くて、陰鬱な?)指揮が特徴のインバル

もともと暗めの『ヴィドロ(牛車)』は、ますます暗くなり

後半のティンパニは、牛車どころかゴジラだかギャオスが近づいてくるかのように

ズッシンズッシンと響く、とてもカッコいい仕上がりになっています

 

同様に、『小人』や『めんどり足のうえにたつ小屋』も、ぜんぜん「小人」じゃない不気味な仕上がりなのですが、

これがクセになりそうです。

 

また、このアルバムにはラヴェルの『亡き王女のためのパヴァーヌ』、『ボレロ』、『ラ・ヴァルス』も収録

とくに『ラ・ヴァルス』の後半の盛り上がりは、少し狂気じみてて、これまたクセになる予感がします


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