◇juri+cari◇

ネットで調べて、近所の本屋さんで買おう!!

歌野晶午さん『絶望ノート』

2009-05-29 19:53:33 | 読書
絶対に映像化不可能!!!といわれる『葉桜の季節に君を想うということ』

で知られる著者によるひさびさの長編小説。


同級生から執拗ないじめを受ける男子学生。

彼は、自ら作り出したオイネギプト神に

自分をいじめる同級生を殺してくれるよう願い続けていると、

やがて彼の望みは実現するのだが―

というサスペンス色の強い作品です。


執拗ないじめもさることながら

いじめと周囲からの無関心に耐えかね、

絶望の末、他者へ殺意を抱く主人公の内面に

鬼気迫るものを感じつつも、

なんだこんなものか―

と思っていたら、待っていました!!とばかりに後半の急展開。


まさか、そういう手が残っていたとは・・・

これぞ歌野マジック!!!


そして、頭がクラクラしたまま目にするする

最後の一行は途方もなく怖く、あとを引くこと間違いなし。


一体誰がオイネギプト神なのか

そして本当の悪意・狂気は誰のものなのか?

社会が対抗できない悪意の姿は、まさに現代人必読☆


ミステリーやサスペンスが好きな方はもちろん

著者の作品を読んだことがない方に、強くおススメの作品です☆


ぜひ、だまされてください☆

最新の画像もっと見る