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石黒謙吾さん『エア新書』

2009-03-01 00:01:33 | 読書
本書は、編集者である著者が

著名人が新書を出版したら、

どんなタイトルで、どんな内容になるのか

架空の新書を想像し楽しむ

―エア新書―という遊びを実際にやってみて

その結果考え出された架空の新書を紹介する著作です。


たとえば

小倉優子さん『バカのふり―ダマして油断させる勝利の方程式』

横峰さくらさん『親離れしたいときに読む本―ウザイ父にトホホなあなたへ』

江原啓之さん『霊感大国ニッポン―オーラと不安感の泉』

などなど


最初、笑うための本だと思って読み始めたため

たしかに、ユーモアは感じるものの

おもしろいとは感じず、

一瞬読むのをやめようかと思いました


上述の例に加えて、

DAIGOさんとか羞恥心とか

モーニング娘。とか題材があまりに卑近

あまりにどうでもよすぎると感じたのです。


ただ、前書きをキチンと読み

筆者が、新書ブームはとっくに限界に来ていると認識したうえで

本作が、著者の高度な<一人遊び>の成果と

そこにいかされた、編集者ならではのものの見方を紹介するもの

―とわかると、考えは一変。


考えてみれば、私も似たような一人遊びをしているし、

めったに見れない人さまの一人遊びの成果を垣間見れる☆

そう考えると、気軽に楽しむことができました

(←でも、笑えはしなかった)


本書は、これだけを読むだけでも十分におもしろいでしょうが

著者も述べている通り、

やはり、こういうのは自分で作ってこそのものなので

ぜひ本書を参考に、自分ならではのエア新書や

一人遊びを考えてみてください


なお、冒頭で紹介される新書の分類表は

これだけでも一読の価値あり!!!


割と幅広くチェックしている方でも

聞いたこともないような新書があったり、

なによりもコンパクトながら正鵠をついた分類に感服です☆

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