本書は、『夏光』で知られる著者による短編集。
OLが、仲のよい5人で遊んだ15年前の夏を思い出す『へび玉』
勉強も、友達ともうまくいかない小学生が、
真夜中の動物園に忍び込む『真夜中の動物園』
瀕死のスキーヤーが、薄れ行く意識の中、
ダウンヒルを目指すきっかけとなった出来事を回想する『did not finish』など、
どれも死の気配が色濃く漂う全6作品を収録します。
どの作品も異なる味わいがあり印象的ですが、
とりわけ心に残ったのは、
老人ホームを訪れたボランティアの学生が、
いまはない沼をみつめ続ける老人と出会う『あの日にかえりたい』。
痛切で美しいラストに、思いがけず涙が溢れました。
人間の、儚く切ない珠玉の短編集。
著者のファンに限らず、多くの方にオススメしたい著作です。
OLが、仲のよい5人で遊んだ15年前の夏を思い出す『へび玉』
勉強も、友達ともうまくいかない小学生が、
真夜中の動物園に忍び込む『真夜中の動物園』
瀕死のスキーヤーが、薄れ行く意識の中、
ダウンヒルを目指すきっかけとなった出来事を回想する『did not finish』など、
どれも死の気配が色濃く漂う全6作品を収録します。
どの作品も異なる味わいがあり印象的ですが、
とりわけ心に残ったのは、
老人ホームを訪れたボランティアの学生が、
いまはない沼をみつめ続ける老人と出会う『あの日にかえりたい』。
痛切で美しいラストに、思いがけず涙が溢れました。
人間の、儚く切ない珠玉の短編集。
著者のファンに限らず、多くの方にオススメしたい著作です。