"juntino"の呟き

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juntino CHIBA ♂

おっと....懐かしいものが見つかった!(続編)

2011年02月16日 01時05分01秒 | Weblog
先日、東村山の別宅で片付けをした(ギター)お話をしましたが、もう一個大事
なものを発見したのを続編としてお話します。


『コンパクトカメラケース』、、、いらないものの箱の中に放り投げようとした
瞬間、錆付いた頭にひっかるものが....。



「なんだっけ...?」この感覚。


この『コンパクトカメラケース』、、、あっ! これは奴からもらったものだっ
た!そうだ、これは捨てられない!


実はこのコンパクトカメラケース』、、、7年前に亡くなった会社の同僚が僕に
くれたものだった。


当時僕らは大きなシステムの開発と導入で毎日明け方まで延々と働いていた。

来る日も来る日も顔をつき合わせ、成功に向けた議論をし、共に力を注いだ。

そんな日々がずいぶん続いた頃、、、奴が休みがちになり、そのうちずっと来な
くなった。

心配しつつも時は流れ、ある日、僕の携帯に奴からの着信が....

『マルさん(僕はマルさんと呼ばれていた)。実は俺、癌なんすよ。だまってて
ごめん』とそういって、はは...と心細く小さく笑ったのを忘れもしない。その
ときの僕はどんな返す言葉も相応しいと思えず、固まるしかなかった。


その後、奴は一進一退を繰り返しながらやがて息を引き取った。


僕は何百億もするシステムを作る仕事を繰り返してきたが、その度に必ず誰か
が亡くなる。
でもこの時ばかりは本当に辛くて涙が枯れ果てるまで泣いた。こんなことはこ
れまでの自分の経験上なかったことだった。

この『コンパクトカメラケース』は、奴が相当頑張って、一旦よくなりかけて
いたような希望を持てる時期があって、そのときに『マルさん。いつもお世話
になってるからこれあげる』ってくれたのがこれである。

実はそのとき使っていたコンパクトカメラはこのケースサイズではちょいと厳
しい感じで、それでも「ありがとう!大事にするよ!」って取っておいたもの
だったんです。それが見つかった!


奴と過ごした濃密な時間に撮った(以前のカメラで)写真数百枚ははからずも、
奴のお葬式の日に奴のご両親、奥さん子供さんに見せながら、一緒に思い出を
説明しながら泣いたり笑ったり一晩中語り合うための慰めとなった。


思い出のケースに今のカメラを入れてみた。
ピッタシではないか!





よーーしこれからカメラと共に大事にするよ!
また今年も逢いにいくからな(お墓にね)と心に思うのであった。


juntino