北モシリ島の暮らし

北モシリ島(北海道)民の暮らし

リーバイス2501-0117の怪

2010-01-20 22:46:28 | 古着
俺のリーバイス501との付き合いは、
思い起こせば、
何と、19歳の時からである。
1981年かな?
で、それから、そいつを含めて計3本買ってる。

今年、2010年になって、古着の世界では、
1980年代は、ヴィンテージ扱いである。
アメリカでは90年代さえヴィンテージと呼び始めている。
つまり、俺自身がヴィンテージなのだ(笑)

本物を、ちょこちょこと買っていたから、
その経験が生きる。

最初は、ジーンズを扱うのには、ためらいがあった。
古着マニア専門用語だらけの世界で、素人には到底ムリだと思ってたのだった。
まして、リーバイスのヴィンテージたるや、万円単位以上は当たり前。
そういうのは、扱う気は毛頭無い。買う気もしない。

で、80年代や90年代の501は割りとまだ入手できるので、
昨年度から取り組み始めた。
でも、わからなくてギブ・アップ。
いろいろな本を買って、読んで勉強したら、少しだけ見えてきた。

そうしたら、かなり少ない割合だけど、明らかにニセ物があることはわかった。
見るからに粗悪品だから。
ただ、落とし穴があった。
精巧な、本物そっくりのニセ物が当時からあっただなんて。
ジーンズのヴィンテージ・ブームってバブル時代から始まったんでしょ?
だから、その頃から現れても不思議じゃないわね。

昨日、以前から、本物かニセものか、判別に苦労していた2本の再鑑定をした。
ネットでの情報は、古着に関しては、全く少なくアテにならないから、本当に苦労する。
で、今までの勉強の知識を、回転の悪くなったノーミソを駆使して、
仮説をたてたり、その度に検索して、やっと見えてきた。

洗濯注意タグは、80年代中期から後期のもの。
リベット裏側は80年代。
なのに、ボタンは全部プラスチック製!
プラ脚ボタンは1988年からの製造。
なのに、パッチは注意書きを読めの意味の英文と、
何と、タグに書いてる型式見て、びっくり。
2501-0117とある。
パッチは黒スタンプ、これは80年代中期まで。
矛盾だらけ。年代がずれて合わないのだ。
TOPボタン刻印裏は、ニセモノの定番、501番。

で、検索してやっと見つけた。
原型モデルがあるのよ。
66後期モデルと言う、ヴィンテージもので、70年代頃のもの。2万円以上で売っていた。
これを、マネして作った、俺ら素人を騙す見事なニセモノ。
よくよく細部の縫製とか見たら、手抜きが見事に次々と。
でも、これだけ本物に似せたら、儲けとかあるんだろうか?(笑)

とにかく、ウツの分際で、俺の執念には、自分で損した気分。
半日がつぶれた。
でもね、ニセモノは売りたくないよ。

アバクロなんて、古着は本物かニセモノか判別不可能で、
今や、誰も高い値段で買おうとしない。
でも、それでも平然と売っている人もいるのも事実。
ニセモノかどうか、わからないし、わかろうともしないで売っている。

お客さんをナメた商売は、いつか滅びるよ。


ちなみに、本物のパッチの画像と説明を見たら
CARE INSTRUCTION INSIDE GARMENT(内側タグの注意文を読んで下さい、と言うような意味)の黒スタンプ文字の下に、
1501-0117は、レッグの長さが38インチ。
2501-0117は、40インチ。
3501-0117は、40インチ以上の全てのモデルに付いていたそうです。
このニセモノはW30L40と確かに符合してるのですが、
2501-0117の出品されているのが、全てW30なのも、おかしな話です。
普通は、他のインチがあっていいはず。
つまり、かなり、タマが少ないモデルのようですな。希少価値も高いわけだ。
0117は生地番号と色記号だそうです。

しかし、股下の長さが40インチってのも凄い話し。
アメリカならではだね。股下100cm以上だもの。
足の長さ100cmの需要があったって事だもの。



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