堀江貴文著『すべての教育は洗脳である』
この本を読んで感じたのは、落ち込んでいる人に是非、読んでほしい。学校を退学しても、会社を辞めても発想を変えれば、積極的に生きていける。中でも、今の事、何でもいい、時間を忘れさせてくれるように訓練すべきだ。
内容を少しかいつまんで紹介してみよう。
1 モノをどれだけ持っているか、お金をどれだけ持っているかは、人の人生を決定づける要素にはならない。つまり、所有のためにやりたくないことに従事する時代は終わった。
これからの時代はやりたいことのためにどれだけ本気になれるかだ。
2 学校では野球に没頭すれば、野球バカと言われ、化学に没頭すれば、化学バカと言われる。
教師が望むのは全教科万遍なく点の取れる生徒だ。際立ったAはいならいから、すべてそこそこのオールBが可愛がられる。
その理由は学校の原点は会社に適応する人材を育成することだ。会社から見ると、すばらしい長所が一つだけよりも、これといった大きな短所がない人材の方が使いやすい。どんな場所に配置しようがそこそこにこなしてくれる方がいい。与えられた指示だけをなんでもこなせる、ジェネラリストが欲しいからだ。
3 あなたは、「鎖につながれた象」になっていないか。
サーカス団の一員として幼い頃から杭につながれた象は、大人になって杭を引き抜いて逃げられる力ををつけても決して逃げない。自分が無力であることを長年信じこんできたからだ。
我々も禁止という集団教育は、没頭できず、自分の本当の願望に忠実になれず、我慢好きな労働者を育てるのに効果的だ。
4 今や学校は不要だ。ネットを使えば、大抵の勉強はできる。学校を順当に卒業しなければ得られない教養など存在しない。これからは「好きなように生きて、わからないことがあればそのつど調べる」でいいのでは?
5 これからは自分が没頭できるものがあるかどうかで大きく人生が変わる。
まずは、目の前の事にとことん取り組む。ふと我を忘れた瞬間がやってきた時に初めて、自分がこの時間、没頭したことを発見するのだ。
没頭できる最良の方法は、「自分で決めたルールで動く」ことだ。自分でプランを立て、自分のやり方でそれを遂行する。すると、工夫する喜びと達成感が湧いてくる。
要するに、「自分で作り出したゲームをプレイする」状況を作ることだ。
6 テレビ番組や雑誌、新聞で「老後のために~千万円を貯めておけ」とか「貯蓄がないと、これだけ悲惨な生活が待っている」と人を脅す内容が多い。
つまり、金融機関は、人々の老後を気づかって貯金させるのではない。今や金利はゼロパーセント近い。
「お金を貸してくれ」と言っているにすぎない。。これを真に受けて信じる国民が何と多いことか。
正しくは「あなた方が貯金してくれないと、こちらの銀行が困るんです。助けてください」と言っていることを見抜けば、「貯金しなければ危険」という脅しにおびえる事はない。
7 「やるべき時は今」という意識さえ持てば、「老後のために」なんて発想にはならない。
実行する前に死んでしまえば元も子もない。
常に全力で今を生きなければならない。時代の変化を全力で受けとめなかればならない。
ほんの少し前まで、スマホもパソコンもSNSもなかった。これから30年後を予測しても無駄だ。想像もつかないことが待っている。今この瞬間が決断する時だ。
8 「老後のたまに苦しい会社仕事をする」という考え方は今の状況には必要ない。
「楽しく続けられる仕事を、やる気が尽きない限り続ける」にシフトすべきだ。
一つの仕事に飽きたら、別の事をする。働くことが本当に嫌になったら中断すべきだ。お金がなくなったら、また好きなことをして稼ぐ。そう考えれば「定年に備える」必要もない。
今や、年齢で区切り、大学、就職、老後といいうライフステージを考える習慣は、工場労働者の名残だ。
9 遊ぶ、働く、学ぶの三位一体型がこれからの理想の人生だ。
例えば、漫画を見て、おもしろいと思うのは遊びだが、レビューを書いて報酬をもらえば、仕事になる。
さらに、この漫画のジャンルをもっと学びたいと思わせてくれるなら、学びになる。
そういう発想をいろいろ探すのが現代的生活だ