あじさいは、ほぼ満開でもう終わりかなぁ!?というところ・・・
もう!!7月なんですね!ハヤっ・・1日が、一週間が、・・1年がなんと早い事か?
あれは・・・・!たしか、18才の高校卒業式間近の頃でした。テーブルマナー教習に参加した次の日の事です。
日光の金谷ホテルで行われたテーブルマナーで頂いたホテルパンがすごーく美味しくて、イギリスパンを一斤買って帰りました。
次の日、母と私の二人優雅な朝食が始まり、サラダと紅茶と厚めに切ったイギリスパンをトーストして『このパン美味しかったのよぉ!バターが効いていて格別ヨ!』と言い、一口パクリっ!縁の角の部分で、ウッ硬っと思ったのだけれど、よく噛みもせず うっかり飲み込んでしまった。途端に喉につかえて、これはまずい・・紅茶・・紅茶・・手に取り口元に運ぶ。たぶん、一口は飲み込んだと思う? でも、苦しい・・・
私は、とてもいい気分でした。ふわふわと幾つかのまあるい小高い丘を越えてきたような!?前方からいい香りがしてきて、もうひとつの丘の向うにはお花畑が広がっているようでした。とことこ歩いているのに、後ろからかすかに声がします。何度も呼ぶ声で、次第にそれは私の名前を呼ぶ声だと分かりました。もうすぐお花畑なのにだんだん呼ぶ声が大きく聞こえて、うるさいなぁ!気持ちいいのに誰なの?そんなに私を呼ぶのは!?と思い振り返ったとたんに、
私の顔にくっ付きそうなくらいのところで、母が大声で私の名を呼び首筋を揉んでいました。『あー良かった!死んじゃったかと思った!』と言う母。そして、車を飛ばして駆けつけたと言う姉が居ました。『お前が倒れた、死んじゃうって電話があって訳も分からず来たわよ!』と姉が言うので、たぶん15~20分くらい気絶していたらしいのです。
あーかっこ悪い。パンを喉に詰まらせて気絶するなんて!・・・・・私のブラウスは、紅茶で濡れていてもう冷たくなっていました。一口飲んだ紅茶でパンは少しずつ胃に運ばれたのでしょうが、紅茶のカップを持ったまま後ろに引っ繰り返ったそうです。
母が必死に呼んでくれたから、生き返ったような気がします。お花畑の向うには賽の河原が有ったのかも~??三途の川の手前まで行っていたのかも~??
この話を、12年前に母が亡くなった後の法事の時に話したとき、『お前話作ってるだろー!!』と言って兄は大笑いをしたけれど、絶対に作ってませんから・・・本当の体験ですから・・・って向きになってました。ほんとうなんですよ!!