その日の朝は暖かくて、まさしく春の様!穏やかな良い日だ!と、思っていたのに昼から空模様は怪しくなり、間もなく真っ黒な雲がかかったかと思うと、雷が鳴り、雨が降り出し、それを追い払うかのように強風が吹きだした。
春一番だというが、P.M.3:00頃には思いも寄らない強風に、我が家の後ろの家の竹の垣根が、バキッ・・メリメリ・・ドサッ!!っとばかりに倒れこんで来た。
でも、我々はもう盛装していて それどころではない!
とりあえず、出掛ける事にして2台の車で国道を走っていると、強風と畑の砂嵐と・・何やら!?怪しい物が凄い勢いで転がってきた。私と主人の運転する車には枯れ草と木がぶつかり、後続の娘の車にはバケツの様な物が転がってきてはまってしまった。
娘が路肩に車を寄せて止まっている。あわてて主人もどこかのお店の駐車場に止めて、見に行くと・・・なんと!空き缶入れのポリ容器の蓋の部分がすっぽりはまり込んでしまっている。
スーツ姿で膝を突いて取ろうとしても びくともしないし・・すぐ近くにディーラーが有ったのでジャッキアップしてもらおうと、数mをガガッガガッガガーと引きずりながらディーラーに曲がったとたんに、それは外れた。
強風の中私はポリ容器の蓋を拾い安全な場所に置こうと思った瞬間に、また風に煽られてそれは国道に転がり、大型トラックがバキッと割り、2/3だけ残ったそれは後続の車がまた引きずって行ってしまった。
そんなこんなが有り、ようやく結納の会場へはたどり着きましたが・・・砂嵐で大荒れの道路、
車から降りたとたんに、髪はメチャメチャ、口の中はガリッと当たるものが、目は痛いし涙が・・・とっても惨めでした。
長男達ふたりだけは、晴れやかに嬉しそうに!・・・まあ、なんとか無事に結納を取り交わす事が出来ました。