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ピアノ・スツール

2014-11-04 21:42:01 | Weblog
9月に、愛知県のNさんに、スツールのオーダーをいただいたんです。
で、当初は以前お買い上げいただいたスツールの低いバージョンをオーダーしていただくってことになっていたんですが、僕がうっかり? 「ピアノのスツールもいいんじゃない?」って言っちゃったんです(笑)

そしたら、Nさんも「ピアノもいいわね~」ってことになり、最初の話とは全く違う感じのスツールを作ることに。
納品は、今度僕が愛知に行く、11月ということにしてもらい、少しずつ作業を進めていたんですよ。















初めは、以前作ったこんな感じの椅子のスツール版にしようと思っていたんです。



座面に鍵盤を埋め込んだモノなんですが、このままスツールにしても、成長がないなと思い? もうちょっと凝った作りにしようかと・・・


あっ!Nさんには、ピアノって言っただけで、どんなデザインのスツールって話はしてないんです(笑)
サイズだけ聞いて、お任せにしてもらいました。


で、今回は鍵盤を湾曲させようと。



鍵盤が湾曲するだけで、以前作ったモノよりも加工が100倍くらい手間がかかります・・・
いや、10倍くらいかな? ん?3倍くらいかも(笑)

まっ、どっちにしても、以前よりも簡単ではありません。


鍵盤部分はブナを使い、本体部分はウォルナット。
このウォルナット、厚みが4cm、幅が35cmもある、かなり良い材料です。かなりというか、うちにある材料の中ではトップクラスの材料。失敗は許されません。

この超貴重なウォルナットに、鍵盤部分を埋め込む溝を彫ります。




全部、ノミでやると、来年になっちゃいそうなので、荒取りはトリマーで。



こんな感じで、ちょっとずつ彫り進めていきます。
フリーハンドで彫っていくので、緊張感を保ちつつ、ゆっくり慎重に。



こんなに緊張したのは、初恋のKちゃんに告白した時ぶりです。
って、そんなには緊張してません(笑)

細部はノミで慎重に彫り、いよいよ合体!



なんだけど、一発で決まるわけはありません。何度も何度もハメてみて、微調整を繰り返し、ようやく埋め込みに成功!



おい、出っ張っているじゃん!

これでいいんです。あえて、出っ張るくらいの深さにしておいたんです。
この後、フラットになるように研磨して行くんですよ。


この鍵盤が、うまく埋め込まれれば、このスツールの8割方完成な感じです。


というわけで、後の全ての工程は写真に撮るのを忘れました(笑)







で、本日出来あがったのが、こんな感じ~






以前作った椅子とは、全く違った雰囲気になりました。


このスツールは、11月15、16日に行われるクリマの時に納品予定です。





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