よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

話題の映画から

2005-10-31 14:45:03 | Weblog
カンボジア人の若者に大人気の歌手、プリアップ・ソヴァットの初出演作ということで話題の映画「ワニ獲り」を見てきた。映画館は意外に大きく東京のスカラ座くらいはあるだろう。古いけど、一応エアコンもきいていた。映画のできはまずまず。カンボジア映画にしては、よくがんばった!という感じだ。主演のプリアップ・ソヴァットがあんまり出ていないのが気になったけど、お父さんと子供がいい演技をしていた。脇役陣がいいはたらきをしていたし、スターの主演映画にありがちなヒット曲をがんがん流すということをしていなかったとのは、えらい!と感心した。

映画は予告が長いときいていたが本当に長くて30分以上あった。私はけっこう予告好きなので、あまり退屈せずに興味深く見たが、おかしいのはその内容。30分もある予告なのに、すべてが携帯電話と避妊、コンドームについてだ。映画館には小さい子供もいっぱいいるし、おじいさんとかおばあさんもいるし、この予告は本当に意味があるのか?宣伝効果があるのか?という気がする。最近はマーケティングを勉強している大学生もいるらしいが、広告の基本的意味を理解していないんじゃないか?と思う。

携帯電話はまあわかるにしても、ただやみくもに30分以上コンドームの宣伝をしていても、結局基本的な意味を理解していない。CM自体も、いったいじゃあなんでコンドームが必要なのか?というところは無視し、新婚さんらしい夫婦がベットでよりそっていて、電気がついたり消えたりしているやつ。まあ、「明るい家族計画」というイメージだろうが、HIVが蔓延しているカンボジアにあのCMでは効果は期待できない。バースコントロール、という側面は完全に無視だろう。なんせ、カンボジアではまだまだ子供は財産、老後の保険だ。社会保険がまったくないこの国では、子供がいないことはイコール、社会保険はおろか、国民保険にも生命保険にも何も入っていず、もちろん生活保護もまったくないことに等しい。この国では「子供いないの?」は「あんた、子供がいなくて将来どうやって生きるわけ?」ということなのだ。そして、貧しければ貧しいほど、やっぱり子供は財産。うなってしまうけどこれもまた現実。

もうひとつ気になったのは映画が始まる前に流れる国歌のとき。タイやベトナムをはじめ、アジア諸国ではけっこうこれがお約束。がやがやしていても、このときばかりはみんなすくっと起立するのだけど、立っていた人は半分ぐらいだった。あとはみんなお菓子を食べたり、話したり、電話している人もいた。カンボジアではまあこんなものなのだろうか。それともたまたまこの日の客がそうだったのか、最近はこうなのか。シハヌーク(現国王の父)の誕生日だからって、連休しているわりには、カンボジア人って意外に忠誠心がないなと思った今日このごろ。




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1 コメント

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はじめまして~! (405)
2005-12-06 02:25:05
カンボジア検索でたどり着きました!

来年の8月からカンボジアに住む予定です!

過去に二度ほど行ったことがあるんですが、プリアップソバット、延々といろんなところでかかってました…二度目に行ったときはアウト、ついCDを買ってしまいました・・もしよかったらリンクはらせてもらってもいいですか?

もしよかったら僕のも・・・http://blog.goo.ne.jp/gch30

http://blog.livedoor.jp/braveheart30/

一つは日常、もう一つはカンボジアについてかければと思って作りました。



突然ですみませんが、よろしかったらおねがいします!またきます!
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