よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

さすが中国人

2006-07-31 11:48:24 | Weblog
カンボジアというか特にプノンペンあたりには中国系のカンボジア人も多い。縫製工場なども中国系が多く、英語はもちろん、中国語もかなり通じることが多い。そして、必然的に本国からビジネスで来ている中国人も多い。そしてその子弟たちもいっしょにやって来る。うちの学校にもちらほら中国人が来たりする。Yちゃんは13歳。2年前に両親の仕事の都合でカンボジアへやって来て、初めて日本語を習いに来たときはお父さんも中国しかできないし、彼女ももちろん中国語だけ。でも、さすがに子供であっという間に日本語が上手になった。授業中に歌いだしたりとなかなかユニークなところもあったが、クラスメイトのカンボジア人のお姉さん、お兄さんにもかわいがられていた。かなりコミュニケーションがとれるようになったなあと思ったときに、両親の都合で中国に帰ってしまった。

残念に思いながらも2年。突然また舞い戻ってきたY嬢。中学生になってだいぶお姉さんっぽくなって帰ってきた。相変わらずちょっとぶっとんだ性格だが、2年たってやはり人の成長はすごい。でも、すっかり日本語も忘れていた。なんせあいさつひとつすらできなくなっていた。しかし、そこは若さ。1ヶ月ほど復習するとすっかりもどったようだ。

先日、その子とその友達(もちろん中国人)と休みにでかけた。行き先は彼女の行きつけのバブルティーのカフェ。日曜日の午後は中国人&中国系の人々でいっぱい。麻雀のジャラジャラする音をバックに、カードが飛び交う。お酒を飲んでいる人も少ないし、いかがわしい店ではないけれど、カンボジアとはまた違った世界である。おしなべてこちらではお金もちに入る部類の子が多く、車で友達とやってきてわいわいさわいで帰っていく。そんな中を13歳の彼女は先頭をきって歩いていく。店の人とも顔なじみのようで、もともと態度がでかい彼女も、中国語が伝わるとなればさすが、もはや行きつけの飲み屋のおやじのようである。自分よりも確実に年上のクメール人の女の子のウエイトレスをよびつけ、なにやら指示を出していた。さすが・・・。面白かったのは、彼女たちが注文したもの。バブルティーと、ケーキ(とても甘くて、日本人の口には合わないと思う)と、そして鳥の爪の炒め煮のようなものなど。中国系の人々が好きな点心のひとつだ。激甘ケーキと爪をむしゃぼり食う中国人のお嬢さんたち、なかなかすごかった。


たまにはワインナイト

2006-07-31 11:30:44 | Weblog
カンボジアではビールが安いので、アルコールというとついついビール。なんせアサヒのスーパードライはコーラより安いぐらい。1ケース1000円以下なので、ビール飲みにはいい国だと思う。でも、たまにはワインを飲もうと思い立ち、週末にワインやつまみを買い、作り、ひさびさに飲んだ。ワインはそこそこの店で飲むと高いけど、買ってくる分には安い。手ごろなフランス産やオーストラリア産がスーパーやワインショップで簡単に手に入る。今回のメニューはヤギのチーズ(うまかった!)とレバーペースト、チキンの丸焼き、ポテトサラダ、大根サラダ、パスタスープ、それにスナックとチョコレート。カフェでおいしいパンも買ってきてなかなか豪勢になった。カンボジア料理もおいしいけど、たまには食卓にうるおいも大切だ。

ひさびさによろこびぐみ

2006-07-24 13:18:15 | Weblog
週末ひさびさに北●鮮の将軍様がやっている韓国レストランへ行った。まだ行ったことがない先生がいたので、観光気分ででかける。料理は高いけど、ボスの韓国人の友人もここの冷麺はおいしいといっていた。シェムリアップ店はいまや観光客がバスでのりつけるほどで、連日大盛り上がりらしいが、プノンペンはまだまだ。なんせ、いまやシェムリアップで一番多い外国人は●国人である。シェムリアップ店ではどれくらいの外貨をかせいでいることだろう。政治のいろいろな問題があるにせよ(大使館からは行かないようにというお達しがあるらしい)それは外国に行けば気分も緩むのか、客はほとんどが●国人だ。

チマチョゴリじゃないのが残念であったが、喜び組のみなさんは今日も笑顔で踊っていた。最近、新しくバイオリンの人が加わったということで楽しみにしていたが、やはり腕前はなかなかであった。すごいのは客に料理をサーブしているかと思ったら、ぱっと踊りや歌に切り替えられるところだ。この切り替えのよさをカンボジア人も見習ってほしいなあと思いつつ、喜び組のきれいなお姉さま方を肴に、冷麺を堪能した。

学生を集めるには?

2006-07-24 13:12:46 | Weblog
ここのところ夏休みのせいか学生が少ない。学生が少なくなるとやはり不安になる。毎年夏休みになると学生が多くなったはずなのだが、はたして今年はどうしたものか、少し心配な今日このごろ。

学生を集めるために、ラジオ広告や新聞広告もあるけれど、やはり一番効果があるのはこの国では口こみ。いい噂も悪い噂も口こみ社会はすごい。でも、それも今いる学生が少ないのでは口コミもはじまらない。というわけでもっとも簡単な方法はチラシの手配りである。週末はリバーサイドとよばれている川沿いへ広告をくばりに行く。この国のいいところは、みんなチラシをもらってくれることだ。日本人の私たちが街頭に立てば、かなりの確立でもらってくれるし、ほしいとわざわざいってくれる人もいるので、その点楽。日本語学校のチラシなのに、なぜか「謝謝」といわれることが多いのもなぞ。バイクで通りすぎる人がさっともって行く。最近は誰がもらってくれて、誰がもらってくれないかも勘がするどくなってきたし、アクセルと関係ない左手に渡すとか、止まっている車の窓をノックし渡したりと、なれれば簡単なものである。

私は日本でもアルバイト先でさまざまなチラシくばりをやったことがあるが、それに比べれば何と楽なことか。ちなみに日本で一番つらかったビラまきは、マンションのポストにチラシを入れるというもので、たしか官舎か公団かで、今のようにオートロックではなかったが、各階に平行移動ができないマンションだった。203から、204へとなりなのに、壁があっていけないので、また階段をのぼりおりしなければならない。とにかく上へ、下へとひっきりなしに階段をのぼりおりし、やっと終わったら次の棟へというものだった。あれは二度とやりたくない。

何でも食らう日本人の憂鬱

2006-07-09 21:03:21 | Weblog
私たちは授業がある平日は、昼、夜と、お手伝いさんが作ってくれる料理(100%カンボジア料理!)を毎日食べている。基本的にごはんとスープと炒め物、または煮物、和え物、焼き物などで、カンボジア人が普段食べているものとまったく同じ。おかずの品が普通のカンボジアの家庭よりは少し多いかなという感じ。学生に聞くと家庭やその日によって、おかずが1品ということも多いようだが、私たちは2,3品のおかずがあるので、豪華といえるであろう。

カンボジア料理はおいしいのだが、困るのがメニューのバラエティーの少なさ。毎日お手伝いさんが「今日は何を食べたい?」と聞いてくれるのだが、選ぶ料理が少なくて困ってしまう。ガイドブックに載っているような料理はもちろん全制覇。ただでさえ、バリエーションが少ないうえ、昼・夜、基本的に同じメニューがローテーションするので、作るほうも大変だが、何を食べたい?と言われても、正直困ることも多い。あの料理はおいしいけど、この前食べたばかりだし・・・、あれは昨日の夜・・・あれはたしかおとといの昼・・・と、うなってしまい、結局なんでもいいよ、ということもしばしば。

もちろん、カンボジア人にも料理上手な奥さんや料理のレパートリーが豊富な人もいるのだが、やはりリサーチした限りでは、基本的にバリエーションはかなり少ない。私はもう何年も、日本でも旅行先でも毎日食べたものを日記のように書き記しているのだが、この前あらためて読み返してみて、カンボジアでの3年ほどの料理をすべてしらみつぶしても、料理のメニューはかなり限られていた。これはお手伝いさんが変わったり、はりきってカンボジア料理レストランに行ったところであまり変わることはなく、何でも食べる雑食日本人としてはちょっとさびしいことである。

あらためて考えると日本人は本当に何でも食べる。西洋料理だろうと、中華料理だろうと、外でうちでバラエティー豊かな食事をしている。外食ひとつとっても、レストランによってメニューが微妙に違うし、昼、夜、違う料理も多い。

たとえば、麺類ひとつとっても、日本はラーメン、うどん、そば、やきそば、そうめん、ひやむぎ、そしてスパゲティなど外国もののもいれれば、それはそれはすごい数。そばといっても、たぬき、きつね、三菜、とろろ、カレー、ざるとあり、ラーメンとなれば、チャーシュー麺、五目そば、もやしそば、高菜そば、えびそば、タン麺、坦坦麺・・・と種類豊富。スパゲティなど一体何種類あるのだろうか?サラダなども具もドレッシングもその組み合わせは計り知れないほどである。

しかし、カンボジアはそうはいなかい。例えばミーチャーという焼きそばがある。これは日本人好みのなかなかおいしい1品なのだが、なんせ、具はいつも同じ。違うといったら、肉が豚か牛かという程度で、かわることがない。バラエティーの少なさの要因はこの応用力のなさなのかもしれない。サラダにしても同じ。私も好きなマンゴーサラダがあるのだが、これとても、もし料理を変えるとしても、このマンゴーがパパイヤになるか、キャベツになるか、はたまたマッカーというすっぱい野菜になるかで、ほかの材料、味はすべて同じ・・・。思えば、中華料理などは同じ食材ひとつとっても、炒める、蒸す、焼く、そして、あんかけ、などさまざまな調理法があり、野菜の切り方ひとつとっても、さまざま。食材はなかなか豊富なのだから、工夫すればいくらでもおいしい料理ができると思うのだが、カンボジア人はこういうところでもなかなか石頭である。

今日は日曜日。週末は自炊して自分の舌の感覚を取り戻す。昨日の晩はボスの知人にいただいた日本の生ラーメン(白菜と豚肉の炒めを自作)、今日はハムと卵のサンドイッチ、昼にツナとトマトのパスタを作って食べて満足。カンボジアの食材は豊富だし、市場で買えば野菜などはかなり安い。オリーブオイルや日本のしょうゆなども少し高いが、それとて、プノンペンではスーパーに行けば手に入るので、自炊ライフはまずまず。