よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

人から見られている自分

2006-08-24 10:51:39 | Weblog
学生に「私の先生」というタイトルで短い作文を書いてもらい、似顔絵も添えて、かべに貼り出している。今、教師が3名いて、全学生が自分が習っている先生について書いているのだが、実に興味深い。まずは似顔絵。すごーくリアルで似ているものから、これだれ?というものまでさまざま。本当におもしろい。絵のタッチも漫画チックなものから、デッサンのようなものまで、本当にさまざま。そして、本文。学生の日本語力にももちろん、よるのだが、同じ人物について書いているとは思えないほどいろいろな「私の先生」ができあがった。初級の学生でも限られた語彙で実にうまく表現している人もいる。読んでいて、こちらがふむふむと思うものあり、ええ~?と思うものあり。中には何を思ったか、手紙形式の人や、どっちが先生なんだかわからない私たちへのアドバイス、そして先生への質問なんかを書いている人もいてかわいい。自分がふだん学生にどう見られているかがわかるうえ、こんなふうに思っているのかと感心するばかり。同僚のものを見ても、私たちが思っているのと同じのものあり、まったく違うものあり、でかなりおもしろかった。やはり、人からの意見というのは大切。笑いながら読みつつも、反省する点も多かった。

ニュースより

2006-08-24 10:49:49 | Weblog
先日、プノンペンのソリヤデパートから飛び降り自殺をはかった青年がいた。まだ20代だが、HIVの感染者であった。おそらく人生に絶望して、飛び降りたのだろう。手には家族の電話番号が書かれていたという。今までもソリヤデパートからの自殺未遂者はいたそうだが、本当に事故となったのは、今回が初めてである。運悪く、下にいたセキュリティの人が腰へ重症をおったという。カンボジアでは意外に自殺者が多い。田舎で、街で、ニュースにならないほどに自殺者が多いのである。

日本人にとってカンボジアのイメージはまだまだ暗いものだろうか?それとも残酷な歴史はもはや忘れ去られ、アンコールワットが有名なアジアの観光地だろうか?旅行に来た人が意外にカンボジアが発展?していてびっくりするかもしれない。実際に旅行に来てみれば、カンボジアはそれほど悲惨ではないように思うかもしれない。表向きのカンボジアはだいぶ復興し、最近は金持ちも増え、ランドクルーザーやレキサスなどの高級RV車がこんなにも走っている街もほかにないと思う。

しかし、ここで暮らせば暮らすほど、カンボジアの深い闇のようなものがちらついて仕方がない。それは負の輪廻ともいえようか、ぱっと見ただけではなかなかわからない、暗く、奥深く、カンボジアに巣食っているように思う。そして、それはただここに数年すんだだけの者が簡単に口に出してはいけないような、複雑な闇である。戦争が悪い、誰々が悪い、国民性だ、貧困だからだ、海外の援助のせいだ、などと一言ではいいつくせないほどにからみあった、負の輪廻。そしてそれは残念ながら、今の若者にも根強くはりついていて、今世紀中は払拭されることはないほどに奥深くカンボジアを覆っているような気がする。


雨季到来

2006-08-24 10:35:31 | Weblog

最近、毎日雨が降るようになってきました。スコールにもすっかり慣れ、少々の雨ではどうってことないのですが、欠陥住宅のうえ、家のあちこちから水が入り、床に水がたまるのが気になります・・・。もう何度か、家がプールのようになっているので、また繰り返しにならないことを祈る今日このごろ。世界に平等に、一年に平等に、雨が降ってくれるといいんですが・・・。

今日もそろそろ雨が降り出して1時間。道は川に、トイレ付近には水がたまりはじまりました・・・。部屋の窓もあかなくなりました・・・(木がきしむので)

今しかできないこと。

2006-08-20 19:49:32 | Weblog
サッカーの中田選手の突然の引退にはサッカー界はもとより、日本中がおどろいた。私も即効でホームページにアクセスした口だが、「びっくり」より「やはり」という感じがした。私はサッカーも特にくわしいというわけではなく、中田選手に関しても特別な思い入れがあるわけではないが、なんとなく興味深い人だなと思って、以前から注意して見ていた。先日スポーツ雑誌を読んでいたら、中田選手に関する記事が載っていて、それを読んでいて思い出した彼の名言がある。私はその記者と同じ気持ちでああこれこれ!という中田選手の記事を読んでいた。

「30歳になっても大学に入れるけど、サッカーは今しかできない」

これを当時18歳かそこらの男の子が言ったので、おどろきだ。私はこの発言をした当時の彼をベルマーレ平塚(当時)のグランドで至近距離で見かけたことがある。Jリーグも盛り上がってきたそのころ、彼は鳴り物入りでベルマーレに入団した。とはいっても、そのころのベルマーレにはそれこそ彼よりだいぶ人気があり、外車に乗るようなスター選手がたくさんいた。そのスター選手のファンだった友達が練習を見に行くというので、つきあい半分、興味半分で2時間以上もかけて、平塚の練習上まで見に行ったのである。練習が終わり、選手たちがクラブハウスへと散っていくと、友達たちがスター選手とやれ写真だ、プレゼントを渡すだので、行ってしまい、私はぼーっとグランドを見ていた。そこでずっとコーチのような人ともくもくと練習していたのが、中田選手だった。たしか、入団直後だったと思う。とりまきのようにファンに囲まれた先輩選手がグラウンドを去った後も、もくもくと練習していた姿が印象的だった。

私は彼より少し年上だが、当時この発言を聞いたとき、正直驚いて、なんてすごい人というか老成した人だろうかと思った。そしてそれは30歳をこえた今、ひしひしと伝わってくる。彼の思いはまわりがどんなに騒ぎ、どんなに記事にしようと、結局彼しかわからないだろうが、この発言には彼のポリシーがつまっているような気がする。そして、若いときから、将来を見据えていた人生観には本当にびっくりする。彼のようなクレバーなサッカー選手もそういないだろうが、こうしたかっこたる信念をもった若者なんて、日本中探したってそうそういないだろう。だからこそ、彼の苦悩はたぶんいわゆるふつうの人たちである国民の大勢に、そしてそれはいっしょに代表として闘った仲間たちにさえはわからないんだろうなあと思った。すごい人はすごい人なりになんだか孤独である。

さて、一般人のわたしたち。中田選手のような苦悩はないが、やはり、私たちにも今しかできないこと、というのはあるはずだ。私もその瞬間を見過ごさないように、しっかり目をあけて生きていかなければ。

最近の流行、焼き卵

2006-08-20 19:47:23 | Weblog
カンボジア、ベトナム、フィリピンなどではおなじみの孵化しかけの卵、カンボジア語ではポンティアコーン。基本的にカンボジア人は大好き。すごい子になると1回で10個くらい食べるらしい。旅行ガイドブックなどにものっていて、日本人旅行者もトライする人も多いようだ。しかし、やはりその味はともかくグロテスクな見かけに、断念する人も多いとか。最近の屋台で流行りのメニューは焼き卵!「卵焼き」ではなく、「焼き卵」!焼き鳥のような感覚で、卵を3~4個串にさして、炭火でやいたもの。ゆで卵のようなスモーク卵のような感覚でなかなか。こちらは日本人でもだいじょうぶかと。おもしろいのはなんと殻つきのまま、がしがしと串にさしていること!どうやってさしているのかと思ったら、まずは墨火でじっくり焼いて、ある程度中身が固まったら串刺しにして、そして店前の炭火に焼き鳥感覚で並べて売っているようだ。日本からの旅行者の人もこれならだいじょうぶだと思うのでお試しあれ。