よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

旧正月

2006-01-30 17:15:13 | Weblog
今年の旧正月(中国正月)は1月29日から。カンボジアの新年は4月なのだが、中国系の人々も多いため、中国系の人々がぎゅうじっているマーケットや会社はすべてクローズ。インターナショナルの新年1月1日、中国正月、そして4月のカンボジア正月と1年に3回もお正月があるとは、ちゃっかりな人々である。とはいえ、カンボジア王国は国としては、中国正月を認めていないので、カレンダーは黒。よって、公務員、国際機関などは通常どおりの勤務。しかし、実際はマーケットしかり、会社しかり、私立学校などはみんな休み。そして、公立学校もあけたところで学生が来なかったり、先生が来なかったりで開店休業状態。国立大学などは、わざとそこに大事な試験をいれたりして、なんとか学生を休ませないようにしたりと工夫しているようだが、実際は帰省する学生も多く、数日は授業にならない。さっきマーケットへ行ってきたら、どこもすごい混雑。マーケットの周辺が大渋滞でぜんぜん車が動かない。帰省する人が多いため、バスターミナル周辺も大変なことになっている。

私たちの学校も同様、今週末からだんだん学生が少なくなってきて、今日は一人だけしか来ないクラスもあった。三が日は学校は休みにする予定。でも、完全なクメール(カンボジア人)にとっては、中国正月はまったく関係ないただの連休。中国系の人々が家を飾り、ごちそうを作り、いろいろと忙しくしているのをはために、ただのラッキーな休みでアンコールワットやらシアヌークビルやら国内旅行を楽しんでいるようである。実際、この期間に旅行するとどこもこんでいて、ホテルも何もかも正月料金で高い。

休みあけもまた、学生はどうせ来ないだろう。ああ、また授業がすすまない。。。


一年の計は元旦にあり

2006-01-13 14:55:39 | Weblog
と、新年のカレンダーにあった。みな年頭にあたり、何か計画を立てているのだろうか?カンボジアでは新年という実感がわかないが、こちらでも日本人に会うと「あけましておめでとうございます、今年もどうぞよろしく」なんて挨拶をいちおうかわす。言っている間も実はあまり実感がわかないのだけど、まあそのときは正月を思い出す。

そして日本の、海外の友人からもメールやカード、手紙をもらったりしてわずかばかりの正月気分に浸る今日このごろ。友人たちからの便りはやはりいいものである。私はパソコン通信でメールをやっていたくらいだから、たぶん同世代の人に比べてもインターネット歴はけっこう長いほうで、メールさまさまの人間だが、やはりアナログの手紙はいい。最近は手紙を書く人がめっきり減ったというが、直筆の文字を読むのはいいものだ。今日は友人からの便りでいいなあと思った言葉をひとつ。

「国際結婚なんて大変だよね。と考えているけど、日本人どおしだって理解し合わなきゃならないのだから、みな宇宙人と結婚したつもりで相手を理解し、受けいれないと。」

彼女は結婚して幸せに暮らす2児の母。とはいえ、平凡な暮らしのなかにもそれなりに大変なことがあったのだろう。だからこそこの言葉には実感がこもっている。これはたまたま結婚についてのコメントだが、結婚うんぬんにかかわらず、友人や同僚、親戚づきあい、近所づきあい、そして異文化交流まですべての対人関係においていえることではないだろうか。そしてこれこそが、人とうまくやっていくコツかもと思い、ふむふむと手紙を読みすすめる。それにしても世界を飛び越え「宇宙」とはなんて広い心だろうか。

友達のメールや手紙を読んでいても、恋愛に悩む人があり、友人に悩む人があり、家族との関係に悩む人があり、会社での仕事や人間関係に悩む人がありとさまざま。日本の社会は複雑に絡み合った人間関係にみな悩み、生きていくのはなかなか大変なようである。上の友人の言葉は、こうした人間関係に悩むすべての人にあてはまるなあと思いつつ、手紙をもう一度しみじみ読む。

ここカンボジアもまた同じ。異国で暮らす以上、日本と比べればやはり生活習慣は違い、考え方も違う。まあそれが楽しいことでもあるのだが、頭でわかっていても、どうしてこうなるのだろうか?と思うことが日々の生活の中や、教えている学生を見ていてもしょっちゅう。まあいろいろなことがあるものだ。通常の理解レベルをこえていて笑えることや、もうあきらめの境地に達していることもあるが、これもまた、みな宇宙人と思って相手を理解し、受け入れないと。

情報化社会が発達する一方でコミュニケーション下手の人が増えているという。宇宙人はカンボジア人だけでなく、日本人同士でもまた同じ。そして自分もまた相手にとってみれば宇宙人なのである。国籍や老若男女問わず、相手を宇宙人と思って接し、理解し合い、受けいれれば、確かにたいていのことにはあまり腹をたてずにすみそうである。あなたの隣にいる宇宙人はどんな顔をしていますか?

今年の目標:楽しい日々を過ごすために、みな宇宙人と思い、相手を理解し受けいれよう!

結婚式

2006-01-11 23:11:05 | Weblog
ひさしぶりに結婚式に行ってきました。教え子のお姉さんの。ちなみに私はそのお姉さんを知りません。会ったこともない(笑)。こちらの結婚式はけっこう遠い関係の人も呼びます。日本のように席次や時間も明確に決まっていないので、そこらへんはオープンです。ちょっとした大きいパーティーといった感じで呼ぶのでしょうか。親戚、友人はもちろん、そのまた友人、兄弟などなど。時間も一応決まっていますが、お客は好きな時間に来て、食べて、飲んで、話して、好きな時間に勝手に帰ります。最初はとまどいましたが、慣れてみると堅苦しい日本の結婚式より、呼ぶほうも呼ばれるほうも楽で、けっこういいものです。

プノンペンスタイルは一つの円テーブルに10席あって、来た人から順に座っていきます。テーブルが埋まったところから次々料理が運ばれていきます。お客はもちろん知らない人もいっしょに座り、料理が終わったところで早々と帰って行く人も。テーブルのお客さんが全部帰るとそのテーブルはまたセッティングされて新たなお客が座ります。今回行った結婚式はテーブルが20近くありました。一テーブル10人、半分のテーブルが2回転すると考えてもざっと考えても、招待客は300人から400人です。会場は新婦の家。家の前に特設会場を作ります。最近はレストランや結婚式場でやる人も多いですが、女系のカンボジア社会では新婦のうちというのが一般的なスタイル。招待客500人といっても驚くほどではなく、「ふつう」のようです。

新郎新婦はクメールの衣装からウエディングドレスまでさまざまな服を着ます。お色なおしもたくさんあります。一方、招待客はというと、男性は普通のシャツにズボン。女性はみんな気合をいれてドレスなどを着て、美容院でメイクしてやって来ます。ふだんはすっぴんの学生も、この日はちょっとわからないくらいに変身していました。気になるご祝儀はこうした一般家庭での結婚式で一人10US$~。田舎はもう少し安いようです。もちろん新郎新婦との関係や会場(高級ホテルなど)によって相場は変わってきます。プノンペンは招待状が入っていた袋にお金を入れて、帰るときに受付にある箱にお金を入れて帰ります。招待状には名前が明記してあるので、もらう方にとっても一石二鳥。もって行く方にとっても、特にご祝儀袋など用意しなくていいので便利です。

結婚式といえば先日、カンボジアのフンセン首相の息子の結婚式がありました。こちらはすごい規模。もともと有名な結婚式場にコンサート会場のような特設ステージを作って、それはそれは壮大な結婚式だったようです。VIPもくるので警察もいっぱい!数日前からものものしい雰囲気がただよっていました。近くの市場もその日はクローズするほどです。こうしたVIPクラスへのご祝儀はお金はもちろん、車や家など豪華な「もの」でのお祝いのようです。お祝いの品は高級車だけで、何台にもなるとか。逆に普通の友人などの参加者はご祝儀はいらないというからびっくり!たまたま私が教えている学生の兄弟が新婦の友達として、このビッグな結婚式にも参加したそうなんですが、彼女の話によると一般の友人などの招待客はご祝儀を持っていくどころか、結婚式に参加したら、逆にお祝いのお金をもらったそうです(驚き!)。まあ、貧富の差がはげしいカンボジア。金持ちはより金持ちに、貧乏はより貧乏に。悲しいですがこれもまた現実です。それにしても、何台ももらった高級車はいったい誰が乗るのでしょうか・・・?贈られたこの車の行く末をたどってみたいものです。最後にこの車に乗るのは誰???




謹賀新年

2006-01-01 14:44:09 | Weblog
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

日本は寒いことでしょう。今日は元旦。
お正月モードでのんびりしているのだろう。。。と思います。
ここ、カンボジアはというと新年が4月のため、今はぜんぜんお正月ムードがありません。お正月は仏暦で祝うので、タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマーのお正月は4月なのです。今日はただの週末です。街も人もまったくお正月の気配は感じられません。

金曜日もいちおう学生には「よいお年を」などの言葉を教えたのですが、いくらその言葉を口から出しても、なんだかイメージがわきません。やっぱり言葉ってそれだけいってもだめですね。

ああ、日本のお正月が懐かしい。。。
みなさんにとっていい1年でありますように。