よもやまカンボジア

カンボジアの日本語学校で起こった不思議な出来事を…。

抜歯

2006-06-11 19:52:02 | Weblog
結局歯の痛みはおさまることがなく、やむなく病院へ。歯を見た瞬間に医者は「注射(麻酔)を2本うって抜くからね」と一言。口をあけているためにイエス、ともノーともいえず、ましてや咄嗟のことに英語を理解するにも数秒(ドクターは欧米人)、あっという間にX線をとり、あれよあれよ私の歯は抜かれた。その時間わずか10分。

私が口をあけたまあ、唖然としているうちに、私の目の前に抜いた歯を見せ、かろやかに診察をあとにするドクター。本当に速かった。私がぼーっとしていると、カンボジア人の助手が、もし気分が悪かったらそのままこの椅子に座っていてもいいし、大丈夫だったらもう帰っていいとのこと。「ええ?もう終わり?」と思う一瞬のできごとであった。

日本で歯を抜くというと、何かとおおげさだが、意外に抜くのって楽なものなのだなあと思った。すごいのはその後の処置で、特に何もせず脱脂綿を噛んでいるだけだった。30分はこれを強く噛んでいるように、といわれ綿を噛みつつ、診察室をあとにする。会計をすると想像通り、かなり高い。しかし保険が使えない歯の治療なので、それは仕方ないことだ。カンボジアとはいえ、ここでは値切ることもできないのでおとなしくお金を払い、帰ることにする。薬も後からの治療も何もなし。こんな高い金額で通わされたら懐が大変なので、そういう意味では抜いてよかったのかもしれない。

困ったのはバイクタクシーに乗るときだ。なんせ麻酔がまだきいているし、口の中では綿を噛み続けていなければならないので、ちゃんと話すことができない。おまけに外国人がいく病院から私が出てくる私を見ていたドライバーたちのふっかけてくる値段の高いこと。しかたなく、綿を噛んだまま炎天下のなかを50mくらい歩いて他のバイクタクシーに乗った。

まさか、今日歯を抜くなんて思っていなかったので、その後も授業はある。こんなへんな口の感覚で大丈夫かと思ったが、まあそこはプロ根性でなんとかなるものである。自分では麻酔と抜歯で口の感覚がおかしかったが、さいわい25人くらいいる学生のうち、気づいた人は誰もいなかった。ああ、よかった。

それにしてもあっという間のできごとであった。さようなら、私の親知らず。ちなみに私は生まれて初めて歯を抜いた。まさかカンボジアで初めて歯を抜こうとは思ってもいなかった。人生やはりわからないものである。


6月4日は虫歯の日。

2006-06-04 15:23:24 | Weblog
私の小学校では、毎年虫歯がない人にはこの日に、歯のバッジが贈られた。なぜかそのバッジをみんな帽子につけていたっけ。6年間もらい続けた人は違う色の6個のバッジがずらりと帽子に並び、輝いていた。私は興味がないからあんまり欲しくなかったけど、得意げに帽子につけていた子を今、ふと思い出した。

私は日本ではほとんど病気はしたことがない。健康である。入院とかもしたことがないし、子供のときをのぞき、そもそもほとんど病院といったところへ行ったことがない。病気で学校を休んだのはほとんどないし、日本での社会人生活で病気で会社を休んだのはたぶん1日だけだ。こっちへ来てから、病気で授業を休んだ日もまだ1日もない。

それでもカンボジアへ来てからは何かと調子が悪くなる。先日も突然歯が痛くなった。子供のころに虫歯を治療したことはあるが、1本も歯も抜いたこともないし、大人になってからは、歯科へは歯の歯石とり(クリーニング)とチェックくらいしか行ったことがない。いったいどうして痛いのか、虫歯なのか、何なのかもぜんぜんわからない。前回も1年くらい前に、突然歯が痛くなって、かなり顔が腫れた。でも虫歯ではなさそうだし、授業をしなければならないし、そのうち、のどのほうまで痛くなって、どうしたものかと思っていたら、なんと親知らずが生えてきていた。幸か不幸か私はすべての親知らずがそのまま残っている。

そして、今回もまた歯痛。生まれて初めて歯が痛くて眠れなかった。薬はけっこうあるので、鎮痛剤をがんがん飲んで、授業はなんとかできたが、夜になるとずきずきと痛んで眠れない。歯が痛いってなかなかつらいものである。それにしても、どうして痛いのだろうか。口を大きく開けて、鏡でチェックしたが、痛そうなところに原因が見当たらない。プノンペンにもいい歯医者はたくさんあるらしい。外国人のかなり腕のいい医者も多いと聞くが、なんせ保険がきかないので、1回の治療費は1万円近く。ああ、お願いだから歯が痛いの、飛んでいけー!



プノンペンで食らううまいもの ~「ダンミート」のソーセージ~

2006-06-04 15:22:21 | Weblog
ひさしぶりに心の底からおいしい!と思うものを食べた。「ダンミート」のソーセージ。私は「先生の趣味は食べることだと思います。太いですから(BY学生の作文)」と学生の作文書かれるほどなので、食には興味がある。それでもカンボジアへ来てからはだいぶ落ち着いているのだが。。。カンボジアにもおいしいものは多々あるのだが、本当においしいと心底絶賛できるほどおいしいものは少ない。「おいしい!!!」くらいだったら、あるけれど、「おいしい!!!!!!!!!!」と思える食べ物が本当に少ないのだ。

私のうちはおいしいものの宝庫であった。母も妹も料理が上手だし、本当に今考えれば生まれてからずっとおいしいものだけを食べてきたような気がする。それは特別に豪華なものや高価なもの、めずらしいものといったわけではないが、そこには素材やその料理のもつおいしさがいつも必ずあった。三つ子の魂百までなどというが、舌ほど敏感に育つものはないかもしれない。そして、それは大人になってからいくら美食家などといっておいしいものをたんまりと堪能したところで、なかなか一朝一夕には育たないであろう。

以前も同僚の先生たちと「醤油の味が同じ否か」という話になった。たしか、いつも買っているタイかどこかの醤油とキッコーマンかどこかのこちらでは値がはる日本の醤油の2種類があった。ちなみに私はわからないどころか、ぜんぶわかってしまう。。。やはりこうした調味料こそ料理の味にこのうえなく影響すると思う。しかし、現代は醤油の味なんてわからない人のほうが多いのかもしれない。私はファストフードもお菓子も好きだし、なんでもおしいいおいしいと思って食べられる。でも、やはり本当においしいものは瞬時にわかる。

ドイツ人がソーセージを作っている店!と、前からダンミートという肉屋の名前は気になっていた。ホテルやレストランに卸しているほか、一般の人にも小売してくれるという。小さいが店もあって、前から一度食べたい食べたいと思っていた。しかし、この店は日曜日が休みで、私たちの学校は中心部から少しはなれたところにあるので、平日に買いに行くことができない。そのうえ、私が前住んでいたところは冷蔵庫もキッチンもなかったので、頭の片隅でその店を覚えながらも、食べるチャンスがなかなかなかった。

そして、先日、やっとこのソーセージを食べたのである。今回食べたものはふつうのソーセージとフランクフルトの2種。どちらも一目みたときから「おいしいに違いない」という確信はあった。シンプルで素朴な、手作りの味。肉がぎっしりとつまっているのに、どこかソフトでジューシーな舌触り。スパイスがほどよく効いていて、何もつけずにあっという間に1本食べてしまった。うまい!!!カンボジアの素材もドイツ人の手にかかれば、こんなにも変化をとげるのか。驚きであった。2本目は粒マスタードをつけていただく。こちらも美味。バターを少したらして焼くとさらにおいしいというので、明日はそれを試そう。あんなにおいしいソーセージだから、ポトフにしてもうまいだろう。ああ、おいしいものを食べるのって幸せ。


子供の日

2006-06-02 07:49:14 | Weblog
今日6月1日はカンボジアは子供の日。まあインターナショナルの子供の日です。日本は5月5日ですが・・・。子供の日といえば、先日折り紙教室にいってきて、ひさしぶりに柏餅を食べた。おいしかったなあ。柏餅。あとはしょうぶ湯に入りたいなあ。この暑いカンボジアでゆず湯はあんまり恋しくないけど、しょうぶ湯はなんかすっきりしてよさそう。ああ、暑いお風呂にゆっくり入りたい!お風呂で本や雑誌を読んでだらだらしたい!そろそろ水シャワーが冷たい今日このごろ。

Happy Birthday!

2006-06-02 07:48:09 | Weblog
5月30日は同僚の先生の誕生日。学生の彼がシェフなのでケーキを頼んだら、なんとみずからデコレーションして持ってきてくれた。日本語もなかなか上手に書けていていい感じ。お味のほうもさすがホテルのケーキ!ああ、ひさびさにおいしいケーキをいただいた。高倉先生、お誕生日おめでとうございます。